特別な日のプレゼントに。カルティエなど女性向けヴィンテージ腕時計3選
時計マニアが集まるFIRE KIDSのスタッフが、ヴィンテージ時計の魅力を伝えるYouTubeコーナー。毎回異なるテーマで、厳選されたモデルをご紹介する。
ながく身に付けることができ、個体それぞれの色味や雰囲気を楽しめるヴィンテージ腕時計は、大切な人への贈り物にぴったり。今回は、女性におすすめしたいヴィンテージ腕時計3本をチェックしていく。頑張った自分へのご褒美や、クリスマスプレゼントに最適だ。
王道だけど少し個性的なアイボリーローマンダイヤル『マストタンク』
まず1本目は「王道」ということで、カルティエの『マストタンク 1980年代製 SMサイズ アイボリーローマンダイヤル 箱、国際永久保証書付き』を見ていく。
「ダイヤルの色が真っ白じゃなくて、生成りというかアイボリーっぽいイエローがかった白なのがポイントですね」(三好さん)
「普通だと白文字盤でコントラストはっきりの方が良いと言われがちだけど、腕馴染みに合わせていくのも良いね。カルティエマストタンクは永遠のデザインですからね」(松浦さん)
「温かみのある色で、今はブラックレザーが付いているんですけど、コントラストが真っ白より和らぐところが心地よくて。イエローゴールドともすごく調和しますし」(三好さん)
人気のアイボリーローマンダイヤルは、ホワイトとはまた違った上品な印象がある。
「このクリーミーな感じがやはり金を引き立てていて素敵です。遠目から見ると全体的にシャンパンというかゴールド感があって。私が女性に着けていただきたいスタイルとしては、真っ白のツルっとした革ベルトで着けるとちょうどいい具合のゴージャスですね」(クリスさん)
「確かに。白とかリューズに使われているブルーだったりとか、少しレトロ感のある色なので良いですね」(三好さん)
セイコーの可愛らしい一面が意外な『スーパー オートデーター』
2本目は、セイコーの『スーパー オートデーター 1954年製 Ref.1748 手巻き ディスクカレンダー』だ。1950年代のセイコーは、海外メーカーの影響を感じるものが多く、本モデルも舶来品のような印象を受ける。
「当時は男性向けですけど、レディースと言われても今はスッと入ってくるぐらいのサイズ感で良いね」(松浦さん)
「セイコーはセイコーカットとか5スポーツとかもそうなんですけど、男性的なイメージがあって、女性が着けるには少し遠い感じのイメージがあるんですけど、こちらはヴィンテージ感がありつつサイズ感も良くて。実は結構レディースも付けられるモデルもあるので、女性がセイコーに興味を持つきっかけにならないかな? と思い選びました」(三好さん)
真ん中にディスクを備えるメモボックスのようなデザインのダイヤルは、三角のマーカーがプリントされたディスクが回転することで日付を示す構造だ。
「時計的には、この年代はやはりまだセイコークラウンとか、そういったものが出る前なので、可愛らしい一面がまだあるセイコーの時計だと思いますね」(クリスさん)
「ある意味、今のセイコーのデザインのイメージではない感じですよね」(三好さん)
角型防水仕様のFBケース&金無垢が希少な『スクエアケース』
3本目は、ティファニーの角型ケース『14金無垢FBケース モバード製 1930年代後半製 ブレゲインデックス』だ。
「ブランドへの憧れもありつつ、私はこのブレゲ数字が好きです。皆さんが着けていらっしゃるティファニーと言いながらも、唯一無二感もあって。スモールセコンドもスクエアの窓も良いですね」(三好さん)
「今ティファニーは腕時計にも力を入れて展開していますけど、1940年代というところもあって、ノスタルジーを感じると言うか。この四角とブレゲ数字が素敵ですね」(松浦さん)
上品で高級感のあるブレゲ数字の文字盤に、当時アメリカで人気だった14金無垢ケースは明るく日常使いもしやすい。現在は非防水だが、角型防水仕様のFBケースで金無垢は非常に希少性の高い1本だ。
「これは洒落てるよね、ツートーンでね」(松浦さん)
「本当に絵が額縁に入ってるような感じで良いですよね」(三好さん)
季節も少しずつ変わり、服装に合わせて小物も落ち着いたものに変えたくなる秋冬。腕時計は、衣類に埋もれがちな手首に上品な印象を与えてくれる重要なファッションアイテム。
贈り物に腕時計を…と考えているのであれば、まずはオンオフを問わずに身に付けやすいこと、そしてこれからの季節に合ったデザインであるかどうかを気にすると良いかもしれない。今回紹介した3本のように、レザーベルトのヴィンテージ腕時計もおすすめだ。