復活のエイトは引き算の美学
シチズンの人気コレクション『シリーズ エイト』は、2008年に誕生したものなのでヴィンテージとしてのラインナップに入るのは少し先になるかと思うが、シンプルで普遍的なフォルム、デザインは、仲間入りしたならば必ず人気モデルとなるだろう。
そんな『シリーズ エイト』は8年の休止期間を経て2021年に復活。「余計なものを削ぎ落とす」という引き算の美意識を掲げながら、高性能な機械式時計を展開している。
今年は、その『シリーズ エイト』のGMT機能を備えた880 Mechanicalからゴールドカラーが発表された。
「世界を舞台にした挑戦」をテーマに、ケースとブレスレットに光り輝く年をイメージしたイエローゴールドと輝かしい未来をイメージしたウォームゴールドを組み合わせている。また、ベゼルのグリーンとブラックの配色は、ゴールドの輝きを引き立て、モダンかつスポーティな印象を与えている。文字盤はブルーのグラデーションをかけた白蝶貝を使用しており全体を引き締めている。
搭載するCal.9054はGMT機能を備えており、24時間針に加え両回転するベゼルを使用することで最大 3つのタイムゾーンの時刻を確認することができる。さらに分針・秒針・24時間針を動かさず、時針だけを自由に動かしてメインの時刻を 1時間単位で変えることができるので、海外旅行や海外出張などのときにとても便利な機能といえる。
さらに平均日差-10~ 20秒、持続時間約 50時間と高い性能を実現しており、シースルーのケースバックからムーブメントの鼓動を見ることができるのだ。
また、このムーブメントは、スマートフォンやタブレット等から発せられる磁界による時計の時刻精度への影響を 1種耐磁時計よりも軽減させるため、耐磁性能を強化した「2種耐磁」を備えている。
21年の復活を機に、『シリーズ エイト』はケースとラグが一体化したデザインとなり、いわゆるラグジュアリースポーツウォッチとして歴史を再び刻み出したのである。