『沈黙の艦隊』でIWCインヂュニアが連想される理由とは？

高級時計ブランドはいろいろなものがありますが、映画007シリーズでロレックス『サブマリーナー』やオメガ 『シーマスター』が連想されるように、『沈黙の艦隊』ではIWC『インヂュニア』を連想する人がいます。こうした映画や漫画の中でさりげなく時計が登場することで、その時計ブランドのイメージが強化され、ファンや愛好家にとって特別な存在となります。

沈黙の艦隊とIWCインヂュニアの関係

昨年、劇場公開された『沈黙の艦隊』が、アマゾンプライムのドラマとして2月9日に配信が開始されました。『沈黙の艦隊』はかわぐちかいじによる日本の漫画作品で『モーニング』にて、1988年から1996年まで連載され、1990年に第14回講談社漫画賞一般部門を受賞した作品です。

物語は海上自衛隊の潜水艦やまなみが沈没することから幕を開け、艦長の海江田四郎（大沢たかお）を含む乗組員たちは奇跡的に生き残り、日米政府が極秘に開発した超高性能な原子力潜水艦シーバットを奪い逃走する。シーバットには核ミサイルが搭載されており、その力を背景に独立戦闘国家やまとを樹立する、というものです。

アマゾンプライムでは第5話目でアメリカ第３艦隊によるシーバット捕獲作戦が描かれており、第３艦隊の攻撃を受けながら沼田（田中要次）が護衛艦あしがらで専守防衛をするシーンがあります。原作では当時のCICである護衛艦はるなで、沼田が専守防衛の決意を固めるコマでIWC『インヂュニア』が描かれています。

©かわぐちかいじ「沈黙の艦隊」（講談社「モーニング」）

では、なぜIWC『インヂュニア』が描かれたのでしょうか？そこには軍艦や潜水艦の特性が考えられます。軍艦や潜水艦は、海上や海中の磁気の変動によって敵に発見されたり攻撃されたりするリスクが高まる可能性があります。また磁気感応式地雷による被害のリスクもあるため、船体から不要な磁気を除去する「船体消磁」が施されています。さらに、船体自体は、地球の磁場を乱さないように鋼鉄などの軟質磁性体で建造されています。
では、なぜIWC『インヂュニア』が描かれたのでしょうか？そこには軍艦や潜水艦の特性が考えられます。軍艦や潜水艦は、海上や海中の磁気の変動によって敵に発見されたり攻撃されたりするリスクが高まる可能性があります。また磁気感応式地雷による被害のリスクもあるため、船体から不要な磁気を除去する「船体消磁」が施されています。さらに、船体自体は、地球の磁場を乱さないように鋼鉄などの軟質磁性体で建造されています。

このような構造は、軟鉄製のインナーケースを持つIWC『インヂュニア』に見られる耐磁性構造と似ており、軍艦や潜水艦の乗組員がインジュニアを身につけていてもおかしくありません。

IWCインヂュニアとは？

IWC（International Watch Company）は、スイスの高級時計メーカーであり、世界的に高い評価を受けています。IWCは、高品質な機械式時計を製造し、その優れた技術とデザインで知られています。その中でも、『インヂュニア』は、同社の技術的な高度さや革新性を象徴するモデルの一つです。

『インヂュニア』は、1955年に初めて発売されたモデルで、当時の革新的な設計と高い耐久性で注目を集めました。この時計は、エンジニアリングや科学的研究に携わる人々のために設計され、特に機械的な強度と正確性に重点が置かれています。

その特徴的な要素の一つは、その堅牢なケースと耐磁性です。この時計は、磁気の影響を受けにくいように設計されており、機械式時計の精度を高めるために磁気シールドが内部に組み込まれています。また、『インヂュニア』は、機能的で洗練されたデザインも特徴としています。スポーティでクラシックな外観を持ちながらも、優れた耐久性と高い技術を兼ね備えています。

IWCは常に技術革新に注力し、その伝統的なクラフツマンシップと革新的な設計を融合させることで、時計業界での地位を確立しています。そのため『インヂュニア』は、機械式時計の愛好家や技術志向の人々にとって非常に魅力的なモデルの一つとなっています。

まとめ

いかがでしたか？IWCインヂュニアはアマゾンプライム配信のドラマでは出てきませんでしたが、原作では沼田一等海佐の決意を象徴する場面で描かれています。さりげないものですが、時計愛好家の心を捉えた場面となっており、『沈黙の艦隊』に連想される時計となっています。ぜひともIWCの時計を手に取り、その魅力を感じてみましょう。