コスパ最強!“質実剛健”なメーカーIWCのオススメ時計3選

2024.03.05
Written by 編集部

出演:野村店長×宮崎(販売スタッフ)

今回のテーマは、IWCのコスパ最強時計について。まず、IWCとはどのようなメーカー・ブランドなのか——。時計初心者の方にもわかりやすく野村店長が説明する。

「IWCは質実剛健なイメージがあるんですけれど、深掘りしていただけると嬉しいです」(宮崎さん)

「創業者がアメリカ人なので、地域的にはドイツ国境寄りのスイスメーカー。インターナショナル・ウォッチ・カンパニー(IWC)とアメリカ人が考えそうなメーカー名と、それに似つかわしくない質実剛健な感じ。多くの時計メーカーはフランス語圏にあるけれど、IWCはドイツ語圏にあるメーカーなので作りがドイツっぽいんですよね」(野村店長)

デザインは、第一次世界大戦後に設立されたドイツのデザイン学校「バウハウス」の影響を受けているのではないかと語る野村店長。シンプルなデザインながらも凝った作りで、見えないところにお金をかけている感じがあるという。

「そういうドイツっぽいところが日本人の心をくすぐるんじゃないかな?と、個人的には思います」(野村店長)

それでは、IWCの中でもコスパ最強でお買い得な3本を紹介する。

30万円アンダーの18金無垢。IWC『ラウンドケース』

まずは、IWC『ラウンドケース』(18金無垢 オートマチック Cal.852 1953年製)を見てみよう。18金無垢のケースで34万8千円とはとても安い一本だ。

「変な話、ステンレスでも20万円台で出るんですよ。プラス10万円で金無垢が買える。なぜかと言うと、質実剛健なものを探している人が多いので金無垢の時計は安い。もっと評価されてもいいんじゃないの?と思いますよね」(野村店長)

「IWCを探している方の優先順位はステンレスが一番?」(宮崎さん)

「そう。金無垢はケースが良いだけと考えがちだけれど、機械の仕上げが違うこともある。別にスレンレスが手を抜いているわけではないけれど、金無垢の作りはいいですよ。それなのに、そんなに高くはなくてお買い得」(野村店長)

「すごく良いですよね。ギラギラしていなくて上品です」(宮崎さん)

「ペラトン式の自動巻きで自社ムーブメント。金無垢のケースでこの価格。ありえないくらい安い!」(野村店長)

40〜50代の人は金無垢に抵抗のある方も多いようだが、若い世代の人たちは抵抗なくサラリと着けている印象がある。この一本は上品な光沢感で、金無垢の良さを見直すきっかけになるような時計だ。

名作キャリバーを搭載。IWC『ラウンド 砲弾インデックス』

続いて紹介するのは、砲弾の形をしたインデックスが特徴的な『ラウンド』(Cal.89 1949年製 砲弾インデックス)。

「中身はCal.89。名作キャリバーといわれている。抜群の仕上がりが施されたムーブメント。先ほども言いましたけれど、質実剛健なIWCを探している人には、このステンレスケースが抜群なわけですよ」(野村店長)

防水スナップバック仕様で、リューズには防水を表すお魚マークが付いている。価格は29万8千円だ。

「すごいですね! コスパ! いわゆる『雲上3大ブランド』と同じ面取りとかを施しているにも関わらずこの価格」(宮崎さん)

「やはり機械を見ると『なんでこの価格なの?』と思う仕上がりですよね。30万円アンダー。60回の無金利を使うと5千円アンダーだよ?」(野村店長)

「素晴らしいです。気になったんですけれど『ラウンドケース』としか記載がなくて、モデル名がないなと思いました。これはIWCの特徴なんですか?」(宮崎さん)

「そういうわけでもない。ほとんどにモデル名が付いていない。ヨットクラブとかインヂュニアとか。1960年代前半くらいから特殊時計を出しているけれど、それまではほとんどモデル名は付けていないですね」(野村店長)

「それも質実剛健な感じがしますよね。中身で勝負というか!」(宮崎さん)

クロノメーター検定を受けている個体は少ないが、通常出荷されているものは社内のクロノメーター級の検定を通しており、ムーブメントも抜群の仕上がりだ。

「ムーブメントも抜群。シンプルなルックス。このシンプルなルックスがつまらないという人もいるし、シンプルだからこそ作りの良さがわかるという人もいる。作りの良さがわかってくると余計にハマるブランド」(野村店長)

「知れば知るほど魅力的なブランドです」(宮崎さん)

黒エナメルが光る、IWC『ダ・ヴィンチ SL』

3本目は、『ダ・ヴィンチ SL』(ラウンド オートマチック 1998年製 箱・ギャランティー・説明書付き)。

「僕は新品で買えた世代なので中古時計のイメージですけれど。今このデザインで作ってもこの価格には収まらない気はします」(野村店長)

「特徴的なのが、ステップベゼルとフレキシブルラグ。1930年代の雰囲気を出している」(宮崎さん)

「でもしっかりねじ込みリューズになっていたり防水性能もしっかりしていたり。サイズ感は37mmとやや大きめの感じ。若い人からすると小さめくらいかもしれないですけれどね」(野村店長)

「乗せた感じはすごく収まりがいいです」(宮崎さん)

フレキシブルラグの影響もあり、腕にフィットする仕上がりになっている。黒エナメルの文字盤はピアノのような輝きがあり、変色しにくく美しい。これも価格は30万円アンダーで29万8千円だ。

「僕らの世代だと新品で買えたけれど、IWCは『ポートフィノ』が一番安くて、その上に『ダ・ヴィンチ SL』があって、ちょっと手が出せないラインだった。今になって思うと『この価格だったら買えちゃう』みたいな時計ですね。若い人もこの辺を狙ってみたらいいんじゃないかな?」(野村店長)

「そうですね。1998年製なので生まれ年です。めちゃめちゃ格好良いので、候補に入っています」(宮崎さん)

野村店長は「生まれ年の時計を探しているライバルが出てきて、価格がちょっとずつ上がっていく可能性があるよ」と、今のうちに買っておいた方がいいと宮崎さんにオススメする。メンテナンス性にも優れ、防水性もOK。見た目も綺麗なので初めての一本としても「言うことがない時計」と太鼓判を押す。

「飲み会を月一回我慢すれば買える時計」(宮崎さん)

「お酒は残らないけれど、時計は残るから」(野村店長)

「YouTubeをご視聴の僕と同い歳の方、僕がライバルですのでお早めに!」(宮崎さん)

「僕が買わされる前に買ってくれと(笑)でも本当に良い時計。シンプルで使いやすい時計だと思います」(野村店長)

質実剛健さがウリのIWC。ファーストヴィンテージとしてもオススメの、コスパに優れた3本をお届けした。

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