【ヴィンテージロレックス】スタッフが選ぶ入手困難度ランキング!

2023.11.24
Written by 編集部

出演:野村店長×高橋(販売スタッフ)

希少価値が上がっているヴィンテージロレックス

ファイアーキッズのスタッフが選ぶ、ヴィンテージロレックスの入手困難度ランキングTOP5を発表! 今(撮影時)店舗にあるなかから希少価値の高いヴィンテージロレックスを紹介する。第5位から見ていこう。

【第5位】デイトジャスト ブラウンミラーダイヤル

第5位は『デイトジャスト ブラウンミラーダイヤル』(1968年製 Ref.1601)。もともとはブラックミラーだが、経年変化によってブラウンミラーになった個体だ。

「唯一無二の経年変化ですけれど、個体数としてRef.1601は多いですね」(高橋さん)

Ref.1601のなかでもブラックミラーは少なく、ブラウンへの変化が見られるのはさらに少ないが、Ref.1601は個体数が多いため今回は5位の位置付けとなった。

「デイトジャストが人気であるのにはワケがあって、単純に格好良いことですね。ブラウンは太陽光を当てていろんな角度から見たくなります」(野村店長)

【第4位】サンダーバード 18金無垢

第4位にランクインしたのは『サンダーバード』(18金無垢 1970年製 Ref.1625 シャンパンゴールドダイヤル)。入手難易度が高い『サンダーバード』だが、金無垢となるとさらに希少価値が上がる。文字盤は絹目模様が施されたリネンダイヤルだ。

普段からロレックス嫌いを公言している野村店長だが、この『サンダーバード』は気になるもよう。

「ロレックス好きじゃないと言いながら、こういうのは良いな。人がしていないし。ロレックスであってロレックスらしくないところがあるのかな」(野村店長)

「サンダーバードが一番好きだという方もいらっしゃいます。回転ベゼルが良いですよね」(高橋さん)

第5位で紹介したブランダイヤル同様、リネンダイヤルも表情が豊か。角度をつけて見てみると楽しい一本だ。

【第3位】デイデイト シルバーダイヤル

第3位は『デイデイト』(Ref.1803 18KPG 10Pシルバーダイヤル 1972年製 純正18KPGブレス)。生産数の少ない『デイデイト』はそのほとんどがイエローゴルドだが、これはレアなピンクゴールドで入手困難な一本である。

「ブレスのコンディションが良い。スイスブレスが付いていて、ほぼ伸びがない時計はなかなかないですよ」(野村店長)

金の時計は税金が高くなる関係で、ブレスは売られる現地にて作らせることがあるという。こうしたなかでスイスブレスなのも希少性を高めている。

【第2位】サンダーバード ブラウンチェンジダイヤル

第2位にランクインしたのは『サンダーバード』(1964年製 ブラウンチェンジダイヤル Ref.1625)。『サンダーバード』は2本目の登場だ。

「Ref.1625の初期型で針も格好良いし、ホワイトベゼルのメキシコブレス」(野村店長)

「組み合わせも最高ですね」(高橋さん)

「着け心地も良いし。ロレックス嫌いとか言っているけれど、めちゃめちゃ格好良い」(野村店長)

「メキシコとU.S.のジュビリーブレスって形状が似ているじゃないですか? 生産国はもちろんですけれど違うところってなんですか?」(高橋さん)

「クラスプですかね」(野村店長)

これももともとはブラックの文字盤だったが、経年変化によりブラウンになったオンリーワンの一本。コレクターさんから譲っていただいたもので、風防にはドームが付けてある。

「ちゃんと型を取って作ったドームなのでピッタリです。何の違和感もないですね。本当はサイクロップレンズ付きということを忘れるくらいの作りです」(高橋さん)

「正直、僕はサイクロップレンズがあまり好きじゃないんですよね。なので、ドームはポイントが高い。もちろんサイクロップレンズに替えるのは簡単なので、ドームが付いているのも魅力の一つかな」(野村店長)

【第1位】ミルガウス ブラックダイヤル

入手困難度ランキング第1位は『ミルガウス』(Ref.1019 1968年製 メーカー修理明細付き ブラックダイヤル)。なぜ入手困難なのか……。その理由はマニアックすぎて売れなかったからだという。

「ミルガウスは今でこそ個性的なグリーンガラスとかがあって、人がしていない時計が欲しい人が買いますけれど、当時これを買う人は耐磁時計が欲しかったのでしょうね」(野村店長)

「機能的に求めていらっしゃるわけですね。この年代でこの厚みと大きさは逆行していますもんね」(高橋さん)

「こういうノンデイトのスポーティーな時計は良いですよね。黒文字盤で“MILGAUSS”と文字だけ赤が入っている。赤サブをしていると『これが赤サブですか?』と聞かれるけれど、赤サブと同じ効果で目を引くポイント。赤のワンポイントって魅力的だよね」(野村店長)

「赤のレターって1950年代とかもあるじゃないですか? クロノメーター表記が赤とか。その時代から赤は良いみたいなのがありますよね。ロレックスにおいても重要なディテール」(高橋さん)

「技術者向けみたいな感じで出された時計です。二重構造にしているので普通のデイトジャストより一回り大きくて分厚い」(野村店長)

ボリュームがありとても存在感がある『ミルガウス』。キャリバーも特殊で、磁化しにくいヒゲゼンマイが使われている。売れなかったことにより本数も少なく、今は希少価値が付いている。マニアックな一本が1位となった。

発売当時はあまり売れなかった時計でも、時を経れば希少価値が付き高値で売られる。これもヴィンテージのおもしろさだ。

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