20代にも似合うロレックス。最古のペットネームを持つ『エアキング』
ロレックスには『デイトナ』『エクスプローラー』『GMTマスター』などさまざまな有名コレクションがあるが、実はこれらは正式名称ではなく愛称の「ペットネーム」。その中でも長い歴史を持つ『エアキング』は、ロレックス最古のペットネームモデル。シンプルなデザインに控えめなケースサイズのエアキングは、普段使いしやすく20代にもおすすめの1本だ。
現存する最古のペットネーム? 『エアキング』の特徴について
正式名称以外の愛称のことをペットネームと言い、ロレックスにおいて現存する最古のペットネームを持ったモデル『エアキング』。
「愛称ですけど、正式名称としても入っていますからね。最古のモデルで現行にも残っていて、ある意味希少なモデルの1つだと思います。特徴はやはり、ノンデイトの自動巻きというところかな。お買い求めいただきやすい価格帯のものもあって、振り幅の広いモデルです」(髙橋さん)
「最初の1本目に探されている方が多い印象です」(宮崎さん)
ロングセラーを誇るRef.5500はシンプルなノンデイトで、スムースベゼルにシルバーダイヤルの使いやすい1本だ。
「自動巻きノンデイトで34mm、ヴィンテージらしさと実用性を兼ね備えたモデル、多分一番売っているのはRef.5500ですね」(髙橋さん)
「在庫も豊富にある時期もありますし、個体数も多いリファレンスです。他には、ミラーダイヤルやブラックのミラーで剣針が付いているもの、インデックスの形が立体的だったり、太かったりというのもあるので、本当にこだわればレアものもある時計ですね」(髙橋さん)
1940年代頃から現在に至るまで販売されているロングセラーモデル。シンプルで場面や服装を選ばずに使えるデザインのエアキングは、ロレックス入門機としても人気だ。
20代やヴィンテージ初心者にもおすすめな「34mm・自動巻き・ノンデイト」
デイトジャストよりカジュアルで、サイズも2mm小さいので「20代の方が着けるとよく似合う気がします」と髙橋さんは言う。
「サイズ感も邪魔にならないですし、今若い世代の腕周りが徐々に細くなっている現象もあるらしいので、34mmくらいがちょうど良いのかもしれませんね」(宮崎さん)
「小さい時計がブームというかじわじわ来ていると言うので、エアキングは非常に良い」(髙橋さん)
「小さい腕時計を求めてヴィンテージを探し始めたという方もいますし、そういう方はロレックスであって、なおかつ自動巻き、ノンデイトとか、結構こだわりが多いと思うんですけど、それを全部叶えている1本だと思います」(宮崎さん)
Ref.1008など他にも選択肢はあるが、「34mm 自動巻き ノンデイト」は少しスポーツモデルっぽい雰囲気も兼ね備えている点も魅力で、ヴィンテージやロレックス初心者にぴったりのモデルだと2人は話す。
服装やシーンを選ばないシンプルなデザインが魅力
エアライオンやエアジャイアントなどの『エア』シリーズが作られていた時期もあるが、多くのペットネームモデルが生産中止になる中、現行品まで残った『エアキング』。20代の宮崎さんの周りでもエアキングが欲しいという人は多いそう。
「どうしてもデイトジャストだと年齢層が高い方もお好きで。特にベゼルがホワイトゴールドだったり、刻みが入っているとか、華美なイメージがあるけど、エアキングはシンプルなので誰でも使いやすい」(髙橋さん)
「デニムのジャケットにも合うし、フォーマルスタイルにも合わせやすい。且つスポーツ系までいかないけど、ノンデイトでスムースベゼルっていうのが僕のイメージだとスポーツっぽい感じもするので、Tシャツとか若い方が着けていてもカッコいい」(髙橋さん)
1本持っていればシーンを選ばず、ずっと着け続けられるデザイン。「これも非常に良い個体」ということで、1963年製の『エアキングミラーダイヤルRef.5500』も見ていく。ドーム型の風防にスムースベゼル、ノンデイトで文字盤は人気のブラックミラーダイヤルと剣針の大変希少なモデルだ。現行品のケースサイズは41mmと存在感が大きいが、Ref.5500は34mm。
「Ref.14000も良いけど5桁なので、サファイアに代わって実用的には使いやすくなるんですけど、ヴィンテージ感で言うとRef.5500の方が『Cal.1530』が入っていてノンデイトですし、個人的にはおすすめ」(髙橋さん)
「機械式の1本目としても良いですし、玄人の方が複数本持っていても良いモデルですね」(宮崎さん)
ロレックスで現存する最古のペットネームを持ったモデル『エアキング』は、シンプルで着ける人を選ばず、ヴィンテージやロレックス初心者、20代にも最適な1本だ。比較的手に入れやすい価格帯ということもあり、腕時計探しに迷われている方はぜひチェックしてみてほしい。