【GMTマスターの魅力】ヴィンテージ歴36年の時計店スタッフが長年愛用するワケ
出演:野村×宮崎
ヴィンテージ時計を追い求めて36年。ファイアーキッズの支柱、野村スーパーバイザーが長年愛用する一本ロレックス 『GMTマスター』の魅力を深掘りする。
32年愛用する、ロレックスのGMTマスター“ペプシ”
野村さんは数ある中でも『ロレックス GMTマスター Ref.1675 1997年製』の通称“ペプシ”を着ける機会が多いという。すでに32年も愛用している。
「波があるけれど使う確率は高いかな」(野村さん)
「レザーベルトの時もありますよね?」(宮崎さん)
「同じ時計をしていると飽きるときがあるけれど、革ベルトにしたりベゼルを黒にしたりすることがある。自分が楽しむために、そういう使い方もします」(野村さん)
手放した時計もあれば箱の中で眠っている時計もあるなか、長年にわたり愛用し続ける理由を聞いた。
「何だろうね……。愛着もあるし着けやすさもあるし、何よりわかりやすい時計じゃない? パッと見てGMTとわかる特徴のある時計。あまりそういう時計を持っていないのよ。渋い時計ばかりになっちゃって。だから何かあると使いたくなる時計ですね」(野村さん)
春先に革ベルトに変えて楽しむのが野村流!?
同じロレックスでも、サブマリーナーは「何度も買っては売る」を繰り返してきたという野村さん。手放してしまうサブマリーナーと相棒と呼べるGMTマスターとでは何が違うのだろうか。
「やはり厚み。僕の腕は16.5cmくらい。自分で言うのもなんだけれど、サブマリーナーは似合わないんだよね」(野村さん)
「数ミリのレベルだと思いますけれどね」(宮崎さん)
「個人差もあるけれど、サブマリーナーは誰がしても格好良い時計なのよ。でも、自分がしていると格好悪い気がしてしまう。GMTの方が良いと自分の中で決めつけているのもあるかもしれない」(野村さん)
「そうなんですね」(宮崎さん)
「若い頃はバブルバックとか『こんな小さい時計、誰がするんだ?』と思いつつも格好良いなと思うことがあった。GMTは大きい時計だなと思うときもあるし、好みの波はあるけれど『今GMTを着けたい』という気分があるんだよね。春先が多いかも」(野村さん)
「春先? 季節の変わり目にGMTが着けたくなる……それは野村さんだけですか?」(宮崎さん)
「俺だけかも(笑)。でも『ちょっと革ベルトにしたいな』と思うタイミングがあるかもよ」(野村さん)
「時計が欲しいけれど、いったん革ベルトにして楽しむというお客様もいますね」(宮崎さん)
「“時計欲しい病”を抑える発作薬としては革ベルトが最適!」(野村さん)
「革ベルトにしたりブレスにしたり。季節の変わり目に着けるということを繰り返していくうちに、30年経ったみたいな感じなんですね」(宮崎さん)
「だから、革ベルトじゃないと着けない時期もあった。ジュビリーブレスが良い時期もあれば黒ベゼルが良い時期もあった。そういう意味でも、いろいろと楽しませてくれる時計かな」(野村さん)
若い頃から積み重ねてきた愛着
「文字盤は買った時よりも経年変化が進んでいる感じですか?」(宮崎さん)
「進んでいるね。タイミング的に数カ月使わないこともあって、久しぶりに着けた時に『あれ? こんなに文字盤茶色かったかな?』みたいなことは何回かある」(野村さん)
野村さんにはマイルールがあるという。それは、自分の時計をルーペで見ないこと。意にそぐわない経年変化や劣化を見てしまい、がっかりしないためだ。とはいえ、そういった変化も唯一無二なヴィンテージ時計求める人にとっては愛すべきポイントでもある。
「変色具合も“自分の時計”という気持ちになる。若い頃の過ちじゃないけれど、ガンガン使いすぎて傷だらけになって自分で磨いてしまったこともある。今になると『磨かなければ良かったな』と思うこともあるけれど、それも愛着だよね。失敗もあるけれど“自分の時計”という安心感がある」(野村さん)
「傷とか思い出も含めて経年変化しているのは良いですよね。愛着に直結すると思います」(宮崎さん)
実は、野村さんは以前からロレックス嫌いを公言している。それでも好きだと思うタイミングがあり、GMTマスターは長年愛用してきた。若い頃に苦労して買ったり自分なりに手を加えたりして、愛着を感じる瞬間を積み重ねきたこと。そして、時計として壊れにくく直しやすい点も大きいという。
馴染みやすいサイズ感と憧れが一つになった一本
改めて、GMTマスターの推しポイントを聞く。
「一生モノの時計でロレックスのスポーツモデルを検討されている方もいると思います。一応、僕もその一人です。金額的にも安い買い物ではないですが、30年間使い続けた野村さんから背中を押す一言をください」(宮崎さん)
「僕は正直サブマリーナーが欲しかったけれど、一生モノの時計を探すのであれば、やはり身につけて良いと思えるもの。僕の中ではそれがGMTだった。日本人の腕の太さは平均16.5〜17cmくらいなので、一番着けやすいスポーツモデルの一つじゃないかな。それかエクスプローラー。Ref.1016が使いやすいよね。メンテナンスの面を考えても、1500番台の機械は直らないことがないし、壊れても同じ故障が続くことはないし、トラブルが少なくて圧倒的に使いやすい。精度も安定しているし実用的だよね」(野村さん)
野村さんは、ヴィンテージ時計の扱い方を知らなかった20代前半を振り返り、雑に扱っていても「よくお前大丈夫だったな」と笑う。それほどGMTマスターは使いやすい一本だ。
当時はパイロット用に開発された時計(24時間針)だとは知らずに買ったようだが、普段使うことのないその機能でさえ魅力的に感じるという。なぜなら、子どもの頃にパイロットに憧れた記憶があるから。最後に「パイロットへの憧れを自分のものにして、人生の相棒になってくれるのが魅力的」だと語った。
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