腕元のアクセントになるクロノグラフ4選!

2024.06.26

文=戸叶庸之

これからの汗ばむ季節は、ヴィンテージウォッチにとっては大敵だ。そんな気分を忘れるさせてくれる、アクセサリーとして楽しめる4本のクロノグラフを紹介。

1.ロレックス『コスモグラフ デイトナ』 Ref.116523(2002年~2003年製)

ロレックス『コスモグラフ デイトナ』 Ref.116523
自動巻き(Cal.4130) 2002年~2003年製 ステンレススチール×1 8Kイエローゴールドケース 40mm径
 

「キング オブ クロノグラフ」、あるいは「世界で最も有名なクロノグラフ」という称号に恥じない人気を持つ、ロレックス『コスモグラフ デイトナ』。

1963年から歴代モデルを見渡すと、一括りでは語りきれない魅力であったり、そのスタイルは千差万別であることがよく分かる。こちらで紹介するステンレススチール×18Kイエローゴールドケースのモデルもその一例である。

ヴィンテージと呼ぶには早い2002年~2003年製の時計だが、ケースの小傷などがいい意味での着用感を醸し出している。ホワイト×ゴールドのダイヤルには、イエローゴールドの針にローマンインデックス、そして8ポイントのダイヤモンドインデックスなどが確認できる。

一見すると、1980年代頃の『デイトジャスト』を彷彿させるスタイルだが、スポーティなルックスと40mmのケース径が、それとは一味違うスタイリングに見せている。

王道のデイトナのスタイルとは明らかに違うかもしれないが、夏にふさわしい腕元のアクセサリーとしてぜひ注目してほしい。

2.セイコー クロノグラフ Ref.6139-6002(1974年製)

セイコー クロノグラフ Ref.6139-6002 
自動巻き(Cal.6139B)、ステンレススチールケース 41mm径

夏がよく似合うペプシカラーのベゼルが目に留まるセイコーのクロノグラフ。

実はこのクロノグラフは、見た目の良さに加えて、記念碑的な傑作ムーブメントが搭載されている。そのムーブメントとは、1969年に世界で初めて開発された自動巻きクロノグラフ専用ムーブメントのひとつだと目される、セイコーのCal.6139Bなのだ。

独特の構造も特徴的である。リュウズを回すことでインナーベゼルの操作を行い、カレンダーは英語とローマ数字表記でリューズを弱く押すと日付、強く押すと曜日と日付両方が変わるという仕組みになっている。

時計の美観を大きく左右するオリジナルのブレスレットが付くことも嬉しい。

3.ジン 『142』  Ref.142.1597(1990年代製)

ジン 『142』  Ref.142.1597 
自動巻き(Cal.5100) 1990年製 ステンレススチールケース 44mm径 

一般的にドイツの工業製品は質実剛健であることが特徴だが、ジンの時計製造も例外ではない。このステンレススチールケースにブラックPVD加工を施したジン 『142』もそれを体現している」。

腕時計の歴史において、ブラックPVD加工の始まりは1970年代頃だという話が有力だが、現存する個体は極端に少ないと思われる。その理由からヴィンテージウォッチで黒いケースの時計を見る機会がないのだ。

こちらの1990年代に製造されたジンのクロノグラフは、シンプルなデザインでありながら44mmの大きなケースであるため、ゴツゴツとした迫力がある。ヴィンテージ感のあるトリチウム夜光の塗布されたマットブラックのダイヤルは、オレンジのクロノグラフ針と12時間積算の針が映える。3時位置には、ドイツ語のカレンダー表示と日付表示が配置されている。

フルブラックの時計ゆえ、もちろんオールシーズンでの着用できる1本だが、軽装になるこれからの季節にスタイリッシュに着用するのも大いにアリだろう。

4.オメガ 『スピードマスター プロフェッショナル マークⅡ』 Ref.145.014(1971年製)

オメガ 『スピードマスター プロフェッショナル マークⅡ』 Ref.145.014 
手巻き(Cal.861) 1970年製 ステンレススチールケース、42mm径

ロレックス『コスモグラフ デイトナ』と同じように、その人気に比例し、オメガ『スピードマスター』も把握出来ないほどのバリエーションがある。この数年、大きな話題を振りまいたスウォッチとのコラボレーション

「ムーン スウォッチ」までその振り幅は実に幅広い。

ここで取り上げるオメガ『スピードマスター プロフェッショナル マークⅡ』は、ハイグレードのモデルでレーシングに向けられて製作されており、風防のガラスを強化している。

ダイヤルにはいくつかのバリエーションがあり、この個体は“レーシングダイヤル”と呼ばれるグレーを基調にオレンジをアクセントにしたダイヤルを使用。同じデザインのブラックのダイヤルよりも人気がある。純正の3連ブレスは、これからの汗ばむ季節で重宝するに違いない。

このように、時代感やトレンドを的確に掴んできたことも「スピードマスター」が名機たる所以なのかもしれない。

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