【時計の博物館】セイコーミュージアム銀座潜入レポ
時計について勉強中のアラフォー女性“ハナコ”が、時計について語る「ハナコのWATCH LIFE」。第6回は、時計の歴史を知るため、「セイコーミュージアム銀座」へ行ってきたのでそちらのレポートです。
いざセイコーミュージアム銀座へ
「セイコーミュージアム銀座」への入場は、事前にインターネットから予約することができます。空いていれば当日受付でも入場可能とのことです。入場料は無料です。東京メトロ銀座駅から徒歩2分、並木通りに建つ“セイコー並木通りビル”の地下1階から6階がミュージアムとなっています。入口には全長5.8mの大型振り子時計のロンド・ラ・トゥールがあり、定刻になると人形がメロディを奏でるパフォーマンスを見ることができます。この迫力ある振り子時計に、入場前から期待が高まります。受付を済ませ、いただいた館内ガイドを眺めながら受付の方にどの順番で見るべきかを尋ねてみました。「とくに順番はありませんが、2階から順に6階へお進みいただき、最後に地下1階をご覧いただくのがスムーズです」と教えていただいたので、2階から順に見学させていただくことにしました。
時計の歴史を学ぶ
2階の展示テーマは「常に時代の一歩先を行く」です。このフロアでは、セイコーの創業者、服部金太郎の物語を知ることができます。服部金太郎は1860年に誕生し、11歳で時計屋を志します。そして、1881年に服部時計店を創業し、「常に時代の一歩先を行く」という精神のもと、挑戦と努力を続け、後に「東洋の時計王」と呼ばれるまでになるストーリーを展示物とともに紹介されています。こちらには1913年製の国内初の腕時計「ローレル」も展示されていました。
続いて、3階の展示テーマは「自然が伝える時間から人がつくる時間」です。このフロアには、時計の起源が展示されています。世界で最も古い時計として知られる「日時計」は、今から約7000年も前にエジプトで誕生したと言われています。この「日時計」の他、ローソクやお香などを燃やして残った量で時を図る「燃焼時計」や機械式時計の初期装置なども見ることができます。さらに、江戸時代の日本で使われていた「不定時法」という複雑な時刻制度が紹介されています。「不定時報」とは、夜明けと日暮れの時刻を協会として、1日を昼と夜にそれぞれ6等分し、その時間の単位を「一刻(いっとき)」としていました。季節や緯度によっても昼と夜の長さが変わり、時間の長さが一定しない複雑な時刻制度です。今では、一日の長さを24等分に分割する「定時法」が世界中で採用されています。
エモい時計の数々に出会う
4階は「精巧な時間」、5階は「いろいろな時間」という展示テーマで様々なセイコー製の時計が展示されています。ショーケースだけでなく引き出しにまでびっちりと時計が並ぶ様子はまるで時計店のようです。初代グランドセイコーや天文台クロノメーター、セイコー初のクオーツ腕時計「クオーツアストロン」も展示されており、セイコー好きにはたまらないエリアです。4階にある引き出し展示を開けると、アラフォーの私にとってエモいものを発見。丸いフォルムに丸いボタンが象徴的な「SPOON」です。私が中学生の当時、G-SHOCK派かSPOON派かという派閥ができるくらいに大ヒットしたことを思い出しました。他にも鳩時計や「カルキュレータ」など、思わず「懐かしい~」と声に出してしまう時計に出会うことができます。こちらでは、自分の身近なところにもセイコーの時計があることを実感することができました。
洗練された空間で時計鑑賞
続いて6階へ。こちらは「グランドセイコーミュージアム」となっており、今年4月にオープンしたばかりの最新ミュージアムです。初代グランドセイコーをはじめ歴史的な時計や歴代ムーブメントなど約100点が展示されており圧巻です。グランドセイコーのブランドフィロソフィー「The Nature of Time」を体現する上質な空間となっており、ゆったりとした気持ちで時計を眺めることができます。素敵な時計たちを眺めているうちに「次はどの時計を買おうか」と思い始めている自分がいました。
最後はエレベータへ一気に地下1階へ。こちらの展示テーマは「極限の時間」でした。アスリートや冒険家など、極限に挑む人々へ向けたセイコーの技術を知ることができます。日本だけでなく世界的なスポーツの大会でもセイコーの計時テクノロジーが活用されてきた様子が紹介されています。競泳用タッチ板やスピードタイマーの実物が見られるのはなかなか貴重な体験ではないでしょうか?
今回の「セイコーミュージアム銀座」の潜入レポはいかがでしたでしょうか?これからも時計の知識を増やすべく、様々なところへ出没を予定しています。また是非ご覧ください!
ハナコについて
私は都内在住の2児の母です。20代で時計のおもしろさを知り、時計に興味を持ち始めました。そしてアラフォーとなり、気がつけば時計沼に片足突っ込んでいました。今はとにかく時計の知識を増やしたいと思っています。日々のストレスはお酒と旅行で発散させるタイプです。
writer
ハナコ
私は都内在住の2児の母です。20代で時計のおもしろさを知り、時計に興味を持ち始めました。そしてアラフォーとなり、気がつけば時計沼に片足突っ込んでいました。今はとにかく時計の知識を増やしたいと思っています。日々のストレスはお酒と旅行で発散させるタイプです。