セイコーダイバーなどTシャツに合わせたい夏のヴィンテージ腕時計4選

2024.08.09
Written by 編集部

時計マニアが集まるFIRE KIDSのスタッフが、ヴィンテージ時計の魅力を伝えるYouTubeコーナー。毎回異なるテーマで、厳選されたモデルをご紹介する。

暑い夏の必須ファッションアイテム「Tシャツ」は、軽快な印象で涼しいけれど腕元が寂しくなりがち。シンプルな装いでもヴィンテージ腕時計を身に着けるだけで、なんとなく物足りなく感じていた半袖スタイルも格段にお洒落に。今回は夏におすすめのTシャツに合う4本をチェックしていく。

スタッフも個人的に狙っている『セイコー 150m ダイバー』

まず1本目は、国産初のダイバーズウォッチの後期型モデルであるセイコーの『ダイバー 150m 1967年製 ファーストモデル後期型 Ref.6217-8001』。

「夏といえばダイバーズ系というのが定番であると思うんですけれど、その中でもあえて国産で。ファーストダイバーのデザインが好きで、サイズ感も良いですよね。大きすぎずに使えて、ベルトもラバーなので夏場でも気兼ねなく着けられるかなと」(久保さん)

「綺麗なベゼルを見ていただくと分かるんですけど、綺麗に残っているものというのが年々少なくなってきている中、この個体の状態はすごく良いです。ケースもシャキッとしているので、セイコーのこのカット具合って素敵じゃないですか? シャープなカットこそ真夏の日差しに当たった時のピカッと光る感じ、カッコいい1本」(クリスさん)

裏蓋には新品時のブルーシールが僅かに残っており、またイルカマークはしっかりと確認ができる。「個人的にも欲しいです」と久保さんが言うように、信頼性や安全性を追求するセイコーのファーストダイバーはスタッフにも人気のモデルだ。

「少しオーバーサイズのTシャツでも、ピチッとしたTシャツでも似合う1本。色々な服装のスタイルと似合うと思う」(クリスさん)

「国産のセイコーでダイバーというところで、人と被りにくくてファッション好きな方でも個性が出せそうですし、文字盤が少しグレーっぽくて、色の雰囲気も黒からグラデーションのように映るので、太陽の下でダイヤルの色が輝くかなと」(久保さん)

「『メカニック+海』感がこの1本にはある感じがします」(クリスさん)

フル金無垢なのに爽やかで使いやすい『セイコー 天文台クロノメーター』

2本目は「フルにトータルゴールド、金最高!」とクリスさんが紹介する、セイコーの『天文台クロノメーター グランドセイコー Ref.4520-8020 1970年製/昭和45年製 18金無垢ケースブレス』。

「私の感覚からすると控えめな豪華。なぜなら割とシンプルワントーンですし、顔もごちゃごちゃと何もないので、すっきりとした爽やかなゴールドな印象です」(クリスさん)

「いやらしくない色合いですね、サイズ感も大きすぎないですし」(久保さん)

1969年のニューシャテル天文台コンクールに出品され、合格した競技用ムーブメント153個のCal.4580を市販した希少なグランドセイコー。Cal.4580は仕上げも美しく、十振動のハイビートムーブメントで月差1分以内という驚異的な精度だ。

「この打ちっ放し的なケーシングと、中のダイヤルも金なんですよ。ブレスレットも金無垢で、全部まとまったテクスチャーが使われているので、スーッと腕に入っていく感じがありませんか?」(クリスさん)

「着け馴染みが良いですよね、フィット感もあるし。冬場とかよりは夏で目立たせたい部分がありますね」(久保さん)

「気にされる方もいるかと思うんですけれど、裏がスクリューバックなので安心感もあります」(クリスさん)

夏にあえてシンプルな革ベルトがカッコいい『IWC ラウンドケース』

次に紹介するのは、IWCの『ラウンドケース 18金無垢 1954年製 ブラックミラーダイヤル 箱付き』。IWC王道のシンプルなデザインの金無垢モデルは上品でクラシカルな印象のオールドインターだ。

「夏場はステンレスの時計が結構主流だとは思うんですけれども、あえて夏場にゴールドを着けても良いかなというところと、ブラックダイヤルとのコンビなので、そこまでいやらしさが出ない。革ベルトで上品にも着けられるので、大人の男性にも良いかなと」(久保さん)

「この1本はどんなシチュエーションで着けると一番ベストですか?」(クリスさん)

「印象としては割とドレッシーな時計ではあるんですけど、あえてカジュアルに着けたいなと、Tシャツとデニムとかのカジュアルなスタイルに、時計だけドレッシーな少し大人っぽい1本で着けてたらカッコいいな」(久保さん)

18金無垢のケースは裏蓋(内側)に刻印が確認でき、ブラックの文字盤は経年変化やダメージの少ない状態を保っている。

「多くの方が夏はメタルバンドをチョイスされる理由も分かりますが、革ベルトも良いですよね?」(クリスさん)

「汗が気になったりはもちろんあるんですけど、革になるだけでグッと時計も締まりますからね」(久保さん)

涼しげなブルーの文字盤が印象的な『セイコー チャンピオン』

4本目は、ブルーの文字盤が非常に珍しいセイコーの『チャンピオン カレンダー860 1965年製 Ref.J15017 ブルーグリーンダイヤル』だ。

「ポイントとしては、スナップバックのヴィンテージの金張りの時計というのが目的ではなく、実はダイヤルの色で選びました。暑い中、室内に入って少し一息する時に腕元を見たら爽やかな色味。これで割と気分がクールダウンされるかなと」(クリスさん)

「綺麗な色のダイヤルの時計ですね、涼しげです」(久保さん)

「この色味、ステンレス色だと割とクールなイメージなんですけど、金張りを使っていることによって温かみもありつつフレッシュ、少しミンティーな気持ちになれると思います」(クリスさん)

東京オリンピック後は腕時計のデザインにもさまざまな変化が見られるが、その中でもインパクトのある文字盤が目を引く。

「国産だとあまりないんですよね、この年代だと色とりどりなものが」(クリスさん)

「自分ではあまり選ばないカラーでも、こうやって紹介されると良さが見えてきますね」(久保さん)

夏は身に着けるファッションアイテム数が少なくなる傾向にあるが、腕元にヴィンテージ時計を1本投入するだけで全体のバランスがグッと良くなる。Tシャツに合わせてカジュアルなものでも、ドレスウォッチで上品さをミックスしても、選び方は自由だ。

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