現行のロレックスは入手困難?時計選びに失敗しないためにやるべきこと

2024.10.06
Written by 編集部

出演:野村×久保

ここ最近、耳にするようになった話がある。それは、ロレックスはお店に行っても欲しい時計が買えないということだ。入店するにも列に並ばなければならず、その待ち時間はディズニーランドの人気アトラクションを上回ることも! そして、購入へとたどり着いても思うような結果ではなかった話もあるようだ。

せっかく高い買い物をするのだから失敗は避けたい。今回は、ファイアーキッズのスーパーバイザーである野村さんが、時計選びに失敗しないためのアドバイスを語る。

ロレックスは、なかなか欲しい現行品が買えないという噂

「欲しいモデルの在庫がなく、違うモデルを出されて『試着していいですか?』と聞いたら『試着はできません』みたいな話もある。お店によってはサンプルが置いてあるけれど時計がないとか、サンプルがないから支払いが終わるまで着けられないとか。そういう話もあるみたいです」(野村さん)

150万円のモデルが欲しかったのに、蓋を開けてみたら200〜300万円もするモデルを買っていた……なんて話も少なくはない。買えるチャンスを逃したくはないという意地や、最悪転売すればよいといった心理が働くのかもしれないが、健全な買い物とは言えない状況だ。

腕に乗せて良いと思える時計を選ぼう!

野村さんは常々「腕に乗せて良いなと思う時計が正解だ」と伝えている。

「腕に乗せて『これだ!』と思ったら100万円も出せるけれど、その快感がないのにお金を出せと言われても困る」(野村さん)

「なかなか厳しいですよね。僕らはヴィンテージショップなので、普段からロレックスを含めていろんなブランドが店頭にあるじゃないですか。ロレックスに絞って話すと、ヴィンテージの方が探しやすいというのはありますか?」(久保さん)

「それはその通り。エクスプローラーが欲しいと思っていたけれど、腕に乗せたらデイトジャストの方が格好良いかもしれない。実際に腕に乗せてみて欲しいか欲しくないかを判断するのが大事。身に着けて良いなと思えるものを買ってほしいですよね。その方が使う。時計を買って何がもったいないかと言うと、使わないこと」(野村さん)

野村さん自身、“うんちく”で買った時計は使わずに終わってしまうことがあるという。その経験から、実際に腕に乗せてみることの大切さを訴えている。

「僕は標準より腕が細いので、何回着けてもサブマリーナーは似合わないんだよね。サブマリーナーは男心をくすぐるしスペックも惹かれるけれど、腕に乗せるとしっくりこない。憧れて買っても『自分には似合いません』ということがあるんですよ」(野村さん)

「サイズ感はそうですよね。試着できないのは怖いですね」(久保さん)

時計としての魅力と、それが自分に似合うかはまた別問題だ。

ヴィンテージ時計ならば価格も魅力のひとつ

「ヴィンテージは試着もできるし、そういう部分では探しやすい。でも現行とは違った探しにくさがある。例えば文字盤の焼けであるとか、そういったものは一個ずつ違うから。でも自分の腕に乗せたときに『これだ!』と思える時計にお金を出すのが健全」(野村さん)

「そうですよね。通常のデイトジャストでも今は100万円を超えますもんね」(久保さん)

「そう考えるとヴィンテージは価格的な魅力もある。例えばデイトジャストは60万円台からあるし、実際に現物を見てから決められる良さはありますよね」(野村さん)

ファイアーキッズでは1店舗あたり常時300本くらい展開している。実際に着けてみて、鏡に映った自分を見てから買うか否かを判断してほしい。特に、大きめのスポーツモデルは腕になじまず悪目立ちすることもあるため、試着は必須だ。

野村さんも「実物を腕に乗せる。それに尽きる!」と念押しする。時計選びに失敗しないために大切なことは、実際に着けてみること。ネットからの購入も可能だが、できれば店頭に足を運んでいただき試着することをおすすめしたい。

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