人気&激レア!入荷後すぐに売れてしまうヴィンテージ時計3選

2025.02.09
Written by 編集部

出演:遠藤×中根

ウェブサイトに掲載したり店頭に並んだりすると、“即売れ”する人気時計を3本紹介していく。昔はたくさん仕入れられていたものの最近は少なくなってきている時計もあり、今回紹介する3本はそれにあたる。人気が高いことに加え、レア度も高くなってきている時計だ。さっそく1本目から!

ファッショナブルな、カルティエ サントス グレーゴーストダイヤル

1本目は、カルティエ『サントス LMサイズ 1980年製 Ref.2961 グレーゴーストダイヤル Cal.2671』を紹介する。

「ゴーストも15年くらい前までは見た気がするんですよ。でも最近は仕入れをしていても見る機会が減っている。中根さんもウェブサイトにアップするのはそんなに多くないのでは?」(遠藤さん)

「そうですね。前に1本あったかなかったか……くらいの記憶です」(中根さん)

昔はファッション好きな方が選んでいたカルティエ。今では時計好きの方からも選ばれるようになったブランドだ。そして、カルティエ全般に言えることだが、世の中に出回っているのはクォーツが多い。ファイアーキッズでは機械式を扱っているため、機械式のサントスとなるとさらに個体数が少ない。

「ファッション的に見ても良いですし、ゴーストダイヤルは海外で人気なんですよね。中根さんはどうですか?」(遠藤さん)

「コンビ好きとしてはなかなか良いと思います。ファイアーキッズでもカルティエは人気。カルティエ自体、出すとすぐに売れてしまう印象です」(中根さん)

「サントスは革ベルトを付けることもできるけれど、ブレスレットということもあり季節問わずに使える。ボリュームがあるように見えながらもケースは薄いでの、スーツスタイルでもカジュアルでも使える使いやすい一本。そしてファッショナブルという感じですね」(遠藤さん)

価格は158万円となっている。

コレクター心をくすぐる、グランドセイコー 44GS

2本目は、グランドセイコー『1968年製 Ref.4420-9000 44GS 後期 箱 証明書付き』だ。

「これは44GSの後期で、多面カットのセイコースタイルケースの最初のモデルになります。手巻きですがGSの中で言うと珍しいロービート。これが即売れする理由は、箱や精度証明書が付属するので、実用時計でありながらコレクションアイテムでもあることです」(遠藤さん)

「ロレックスだと箱やギャランティーが付いているモデルはわりと見かけるけれど、グランドセイコーで箱や精度証明書が付いているのは珍しい」(中根さん)

「そうですよね。ロレックスは実用時計でありながらも箱とかを取っておこうという習慣があるけれど、セイコーは国産ということもあり、みなさんリアルに使っているので箱はなくなってしまうケースが多いですね」(遠藤さん)

44GSは復刻されており、現在は130万円台ほど。この44GSは当時のもので珍しく、歴史も有しているなか88万円だ。遠藤さんは「価格が高い安いよりも、箱や精度証明書があるのは心をくすぐる。精度を追い求めたらハイビートになるんでしょうけれど、GSであえてロービート。自分だけがわかるこだわりポイントが刺さる」と話す。

時計好き、GS好き、外国人、そしてコレクターの方——。狙っている方が多い時計だ。

スタッフ一押し! ロレックス “青サブ”

ラストは、ロレックス『サブマリーナー 1996年〜1997年製 Ref.16613 コンビ 青サブ 箱 冊子付き』を紹介する。

「ファイアーキッズのYouTube見ている方でしたらわかると思いますが、私が着けている時計と同じモデルになります」(中根さん)

「これは個人的な思いが入っていますよね?(笑)」(遠藤さん)

「入っちゃっていますね。ちょっとね(笑)。なぜこれを選んだかというと、そんなに数を見ないからです。自分がこの業界に入って2〜3本くらいかもしれない。しかも出たらすぐに売れてしまう実感があります」(中根さん)

「この時計がリリースされた1990年代後半は、コンビの時計は売れなかった時代なんですね。でも時計としてはステンレスが人気だった。サブマリーナーといえばRef.1680の時代。数はけっして多くはないです」(遠藤さん)

「遠くから見ても“青サブ”とわかる格好良いデザインです」(中根さん)

青サブは、経年変化するとダイヤルがバイオレットっぽくなってくる。遠藤さんはその変化も楽しみな一本だと話す。現在、1990年代前半くらいのものがバイオレットへと変化してきている。古さは感じない時計だが、おおよそ30年くらい経っており経年変化が出てくる頃だ。

価格は198万円。中根さんが7〜8年前に買った際には80万円ほどだったという。

「時計はあまり価格が下がることがない。15年くらい前にヴィンテージ時計が高騰しはじめた頃は、時計好き界隈では『これで頭打ちだよね』という会話をしていたんですよ。でもそこから4倍とかになっている。僕は、自分が欲しいと思った時に買えることが適正価格だと思うんです。昔は30万円だった……。今30万円で売っていたらすぐに買うと思うんですよね」

その後の高騰ぶりを見て「あの時に買っておけば良かった……」と思うのは時計界隈ではよくあること。あまり市場に出回っていない欲しい時計を見つけたならば、すぐに買うのが鉄則かもしれない。

writer

ranking