
初代はクォーツムーブメント
ジラール・ペルゴを代表する『ロレアート』は、1975年に発表されたラグジュアリースポーツウォッチだ。ケースからブレスレットまで一体化されたデザインに、当時の主流であったクオーツムーブメントを搭載して誕生した。その後、自動巻きムーブメントを搭載し人気モデルとなり、アメリカズカップモデルなどのコラボレートモデルやセラミック素材を多用したもの、オープンワーク化したスケルトン仕様など、バリエーション豊富なラインナップを揃えている。
新しいところでは、ジラール・ペルゴ愛好家の熱い要望を受け、「セージグリーン」と「ミッドナイトブルー」というふたつの『ロレアート』38㎜のモデルがある。多くの人々に愛された初代モデルから受け継がれるデザインの特徴を継承し、このモデルのために最適化された自社製ムーブメントが搭載されている。
このモデルは、細身で、ブレスレットは腕元をぴったり包み込むようなデザインとなっており、男女問わず着用できる大きさでもある。さらにはサイズだけでなく、直線と曲線の組み合わせも美しく、ブレスレットの幅、腕元が触れる裏蓋の快適性も考え尽くされている。

蓄光処理を施したバトンタイプの針とインデックス、クル・ド・パリ文字盤、3時位置の文字盤と同色の日付表示など、ロレアートの特徴的な要素がいくつか取り入れられている。
それぞれに個性的なデザインを施す
このコレクションは共通する特徴を備えながらも、それぞれに個性的なデザインに仕上がっており、セージグリーンモデルはGPロゴとセンターセコンド針はゴージャスなゴールドカラー、ミッドナイトブルーモデルはクールなシルバーカラーが採用されている。どちらのカラーも、文字盤に立体的な装飾が施されており、それによる表面の光の戯れが魅力的だ。
角度によって、セージグリーンの文字盤はグレー、ミッドナイトブルーの文字盤は鮮やかなロイヤルブルーの色合いを帯びる。文字盤のカラーの選択にあたっては、ケースとブレスレットによる光の相互作用が綿密に考慮されている。もちろん、針、インデックス、ミニッツトラック、GP ロゴのカラーにも細心の注意が払われている。

このロレアートは、いずれも特徴的なケース、文字盤、ブレスレットが組み合わさっており、時計愛好家には一目でそれとわかるだろう。四角いトノー型ケースの上にラウンド型の台座、さらにその上に八角形ベゼルを配するという、親しまれてきたロレアートのデザインが踏襲されている。
また、ケースと一体型ブレスレットには、ポリッシュ仕上げとサテン仕上げが交互に施されている。フォールディングバックルがウォッチを腕元にぴったりと固定し、すばらしい快適性をもたらしてくれる。
どちらも心臓部には自社製ムーブメント「Cal.GP03300」が搭載されている。ラ・ショー・ド・フォンの自社工房で製造されるこの自動巻きムーブメントは、コート・ド・ジュネーブ装飾が施されたピンクゴールド製ローターが特徴だ。さらにムーブメントの優雅さを高めているのが、ブリッジに施されたコート・ド・ジュネーブ装飾、面取り、鏡面仕上げのネジ、地板のペルラージュ仕上げ、エングレービングされた金箔文字などである。いずれもジラール・ペルゴの妥協なき基準に従って実施された最高級の水準となっている。
writer
