連載企画【ロレックスについて5】松浦祐二郎 新店舗プロジェクトリーダー編 どんなスタイルでも、どんなキャラクターでも必ず似合うモデルがある。やっぱりスゴイ、ロレックスの完成度と多様性
ファイアーキッズに50本以上在庫がある人気時計ブランド、ロレックス。その魅力についてスタッフに語ってもらう企画。今回はベテラン、新店舗プロジェクトリーダーの松浦さんにロレックスへの想いを語ってもらった。
誰もが憧れるロレックス
「ロレックスは誰もが憧れるというか、僕も欲しいという気持ちはあったんですが、なかなか買えず、他のものを購入してきたという経緯があります」
若い頃、ロレックスは高嶺の花だった、とにこやかに話してくれたのは、ファイアーキッズ新店舗プロジェクトリーダーの松浦祐二郎さんだ。現在は、白楽のお店を手伝いながら新店舗の準備を進めている。新店舗が開業したならば、店長候補筆頭という人である。
しかし、ロレックスはどれくらい高かったのだろうか。
「25年くらい前の話なので、90年代半ばくらいですね。その頃、ロレックスの『エクスプローラーⅠ』をお店で見て、めちゃくちゃ格好いいなと思ったんです。こんなのがロレックスにあるんだ、と。それが36万円だったんです。同じ時期にフリーマケットでオメガの『シーマスター』が4万円。70年代製でした。おもわずそちらを買っちゃいました。これが機械式時計との出会いでした」
オメガも親から「いい時計だ」と聞かされており、こちらもすごく高いイメージがあったのに、4万円。30万円台の時計と比べると、圧倒的に安いので「即買いしちゃいました」と。その気持ちは誰もが理解できるだろう。
「本当に欲しかったんですけど。現在、その『エクスプローラーⅠ』は店頭に並んだら400万円以上するんじゃないですかね。だから、買っときゃよかったと思うんですけど、その時は買えなかったですね」
思い入れのある『サンダーバード』
それでもロレックスは常に頭にあったという。それで、これまでに何本かのロレックスを手に入れてきた。その中でも特に思い入れがあるのは『サンダーバード』だという。
『サンダーバード』は『デイトジャスト』の派生モデルで、その名は米軍アクロバットチーム「サンダーバーズ」に由来する。両方向に回転するベゼルを備えており、この機能を備えた『デイトジャスト』は『サンダーバード』と呼ばれている。
「『サンダーバード』は12、3年前に購入したのですが、当時はそれほどテンションが上がりませんでした。なぜ購入したかというと、買える範囲のモデルの中で、持っている人がそれほどいなく被らないんじゃないかと思ったもので」
しかし、当時はまだ30代ということもあり、まだまだスポーツモデルに色気があった。
「スポーツ系は高かったというのもありますが、腕にはめてみたら“あれ、こんなもんか”という感じだったのです。格好いいんですけど、『サブマリーナー』や『GMTマスター』などは、自分にちょっとあってない感じがしたんですね。つけずに見ると、とても格好いいのですが、腕に置いて全体を見たときに何かが違うんですよ。だから僕は、それらのモデルにそこまでの高揚感を得られなかったですね」
でも40代も後半、50歳に届きそうになった現在、以前はしっくりこなかった『サンダーバード』がとてもいい感じなのだという。
「たとえば『デイトジャスト』を20代の時にはめたら、おじさんの時計というイメージなんですけど、この歳になると、やはり釣り合ってくるんです。今になって『サンダーバード』が合ってきたんでしょうね」
ロレックスはデザインが豊富で、しかも完成されていて格好いい。どの年代も、どんなキャラクターの人も、ロレックスには似合うと思えるモデルが必ずあるはずだ。
「しかもカジュアルもいけますし、スーツスタイルにも合わせられる。本当にスゴイ時計ですね、ロレックスは」