腕時計の“サイズ選び”で後悔しない方法とは? ヴィンテージ好きが語るリアルな視点

2025.05.26
Written by 編集部

時計マニアが集まるFIRE KIDSのスタッフが、ヴィンテージ時計の魅力を伝えるYouTubeコーナー。毎回異なるテーマで、厳選されたモデルをご紹介する。

腕時計選びで意外と悩むのが「サイズ感」だ。特にヴィンテージ腕時計の世界では、現代の基準とは異なるサイズバランスが存在するため、自身に似合うサイズ感に悩むことも多い。今回は、FIRE KIDSの遠藤と岩本の対話を通じて、「似合う腕時計サイズの選び方」について探っていく。

見た目と装着感は違う? 実際に着けてわかる“似合うサイズ”

サイズ選びは、単なる数値の問題ではない。手首の太さや全身のバランス、さらには服装やTPOによっても印象が変わるため、一概に「何ミリが正解」と言えるものではない。

「自分は手首が約15cmと細いので30mmだったり、大きくても35〜36mmくらいまでが多いですかね」(岩本さん)

「僕は34mmとか35mmが多いですけど、休みの日はセイコーの300mダイバーを着けています」(遠藤さん)

現行品に慣れていると、最初はヴィンテージ腕時計を「小さすぎる」と感じることもあるが、着用するうちに違和感がなくなるという。また、見た目の大きさと、実際に着けたときの印象も違うという。

「300mダイバーズの44mmって聞くと『大きい』ってイメージがあるけど、手首に沿うように設計されてるから意外と自然だったりします」(遠藤さん)

ラグの形状、ケースバックのカーブ、ベルト幅なども含めて「装着感」は決まる。数値だけを見て判断すると、実際のフィット感を見誤る可能性がある。

季節やシーンで変わる“ちょうどいい時計サイズ”

サイズ感は、着けるシーンによっても左右される。夏場は半袖で手首が露出しやすいため、大きめの時計が映えることがある。一方、冬場は袖口に収まりの良い薄型・小径の時計が重宝される。

「あと、鏡でチェックするのもおすすめです。直視で見るのと鏡越しで見る時ってだいぶ印象が変わると思うんですよ。客観的に見た時のサイズ感で『良いな』と思うのがベストだと思います」(岩本さん)

時計はあくまで“装いの一部”。手元だけでなく、全身とのバランスを見ることで、本当に似合うサイズを見つけやすくなる。最後に、サイズ選びで迷ったときに頼りになるのが、時計店のスタッフや時計仲間の存在だ。

「信頼できる時計屋さんに相談するのが1番良いと思います。手首の太さだけじゃなく、どういう格好が好きかとかも踏まえてアドバイスくれるので」(遠藤さん)

「腕時計選びはそこが醍醐味じゃないですか。それと、迷った時は色々と着けて試してみる、それに限ると思います」(岩本さん)

腕時計のサイズ選びに「絶対的な正解」は存在しない。しかし、手首の太さや服装との相性を踏まえたうえで、鏡を使って客観視することが、“似合う1本”を見つける近道になる。ただ、手首が細いからといって小ぶりの腕時計を着ける必要はない。その逆も然り。バランスを考えながら、自身の好みを1番大事にしてほしい。

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