王道ブランドが並ぶ、夏に着けたい“旬”のヴィンテージ時計3選

2025.06.02
Written by 編集部

出演:クリス×芦野×大川

“旬”をキーワードに、夏に向けておすすめしたいヴィンテージ時計を3本紹介する。いずれもヴィンテージ時計ながらフレッシュ感のあるデザイン! ブランドは、ロレックス、オメガ、グランドセイコーが並んだ。

有名俳優着用で人気に火がついたロレックス エクスプローラーⅠ

1本目は、スタッフの芦野さんが選んだロレックス『エクスプローラーⅠ 1995年製 Ref.1427 シングルバックル トリチウム夜光』を紹介する。

「春から夏にかけて汗ばむ時期に着けられるタイプであることから選びました。そして、もうひとつ何が良いかというと、36mmでスポーツモデルの中でも小ぶりなサイズ。私は30〜36mmオンリー男です(笑)」(芦野さん)

芦野さんは1999年製の『エクスプローラーⅠ』を所有しているようだが、この1995年製はトリチウム夜光を使用していることが大きな特徴に挙げられる。

「1999年製と比べると、同じ型番でも表情が若干違うんですよ。1995年製はトリチウム夜光なので、よりヴィンテージ感が出ている一本です。良い意味でギラギラしていないので、さりげなく着けられるロレックス。格好良い大人に着けていただきたいです」(芦野さん)

『エクスプローラーⅠ』は1995年頃に爆発的に人気を得た。その理由は、ドラマで木村拓哉さんが着用していたから。その頃から「いつかは手にしたい」と憧れを持っている人も多いのではないだろうか。汎用性が高く通年で着けられる一本だが、芦野さんは特に夏がおすすめだと語る。

「特に夏に着けていただきたい一本です。ステンレスベルトのまま着けてもらってもいいですし、NATOベルトにしてもいいですね」(芦野さん)

腕乗り抜群! ジェンタデザインのオメガ コンステレーション

2本目はスタッフ大川さんのチョイスで、オメガ『コンステレーション ジェンタ 1969年製 Ref.16807 SP ブレス付き』を見ていく。

「チョイスした理由は、オメガの最上級ラインで、この個体に関してはジェラルド・ジェンタがデザインしたCラインケースであること。これだけでもかなり惹かれる部分があると思います。5連の純正ブレスが付いていますし、状態もかなり綺麗な一本だけれど、価格は24万8千円です」(大川さん)

高級時計でありながら、ヴィンテージ時計の中では比較的買い求めやすい価格。もちろん中身も申し分ない。大川さんは初めてヴィンテージ時計に触れる方を接客することも多く、価格的にも初心者におすすめの一本をチョイスした。

「腕乗りもいい時計ですよね。さすがジェンタ」(芦野さん)

「そうですね。ケースとラグが一体化しているので、非常に収まりがいい。僕も細腕なんですけれど収まりがいいです」(大川さん)

コンステレーションは星座を意味しており、文字盤には星のマークが刻まれている。そのことから、クリスさんは「これから暖かくなってみなさんキャンプに行かれるんじゃないですか? 時計に星があるってキャンプっぽくていいよね」と語る。芦野さんはサイズが 34mmであることから「私の聖域ですね」と笑った。

月差±1分。グランドセイコー V.F.Aファーストモデル

最後に紹介するのは「国産最高!」「セイコー最高!」が口癖のクリスさんが選ぶ、グランドセイコー『V.F.Aファーストモデル Ref.6185-8020 1969年製 61 V.F.A純正尾錠付き』だ。

「ケースがシャキシャキですよね。スーパーフレッシュと言ったらこの一本じゃないですか?」(クリスさん)

「日本の技って感じですね」(芦野さん)

「日本の技。日本の夏。私は夏でも革ベルトを着けます。Tシャツとこのシャキシャキケース、超格好良いと思うんです。海外沿いにあるカフェとかに着けて行きたいです。いかがですか?」(クリスさん)

「今まさに出来上がりましたと感じる時計ですよね」(芦野さん)

「本体を買ってから、自分で年代の合う尾錠を探している方も多いと思うんですけれど、これは初めから純正尾錠が付いているのでお得な感じがします」(大川さん)

シンプルなバーインデックスだが非常に特徴的で、クリスさんの言葉を借りるならば“スカイスクレイパー”な立体感がある。真正面からだけではなく、横から見てもおもしろい。

V.F.Aとは、Very Fine Adjustedの略で特別調整品を意味する。セイコーの技術者の中でもトップレベルの人が組み立てた一本だ。当時の技術で月差±1分。まさに日本の最高峰といえるヴィンテージ時計の価格は、298万円となっている。

「1969年の時点で月差±1分を達成したセイコーは半端じゃないですね」(大川さん)

価格帯もコンセプトも異なるヴィンテージ時計だが、どれもシンプルさがあり、夏の爽やかさが似合うラインナップとなった。

writer

ranking