【インスタグラム・ライブ掲載9】2022.7.10 豊富な在庫を揃えるファイアーキッズならではの企画、「10万円台で買えるモデル5選」。そこにはIWCやGSも揃う!
オススメの3本
1.セイコー『グランドセイコー』 1969年製
2.J.W.ベンソン 1940年代製
3.オメガ『シーマスター』 1969年製
4.ロンジン『プレコンクエスト』 1950年代製
5.IWC『ポートフィノ』 1994年製
出演=野村一成(店長)藤井翔(副店長)
ファイアーキッズのインスタライブ書き起こし第9弾は、アンティーク初心者や20代の方々に、是非、見ていただきたい、10万円台のモデル5選です。ショップには在庫が300本以上あるので、この価格帯のモデルはこれ以外にも多数あります。まずは参考にしてみてください。
お得感のあるGS10ビート
野村:本日は10万円台で買えるオススメ時計5選ということで、5本紹介していきます。1本目は10万円台で買えるグランドセイコー。1969年製で、19万8000円。10万円台でグランドセイコー。
藤井:お得感ありますね。
野村:いまグランドセイコーというと40万円くらいからかな。いつの間にそんなに、っていうくらい、特別感があるブランドになっているんですけども。アンティーク、1969年製の61グランドセイコー。10振動、ハイビート自動巻きが19万8000円で買えてしまうと。アンティークって、プレミア感があるんですけど、ある程度売れた時計なんかは、やっぱ中古価格で出るんですね。この時計なんかは特別な、10振動、ハイビートモデルで自動巻き。10振動の自動巻きってほとんど記憶にないな、っていう。『エルプリメロ』は自動巻きクロノグラフで10振動ですけど。まあ、手巻きの時計が多いのかな。あとはロンジンの『ウルトラクロノ』か。ほんと一部の時計だけかな、と思います。特別感がある、セイコースタイルケース、デイデイト。
藤井:日付と曜日がついています。
野村:メダリオンもキレイ、リューズもGSマーク入り。オリジナル度も高いですね。
藤井:メダルキレイですね、これ。
野村:メダリオンが腐食しちゃってるものが多いんですけど、これはなかなかキレイな個体かな、と。国産最高峰の時計のひとつと言っていいと思うんで、アンティーク入門の方から上級者まで対応できるような時計で、10万円台であるというのは、なかなか魅力的かな、と思います。セイコースタイルケースというのも、セイコー独自のデザインで。60年代後半らしいデザインですね。復刻モデルなんかも、このセイコースタイルケースで復刻されてるモデルとかもあったりするんで、現行品のオリジナルっていうところで。当然精度もいいですし、まあ、いい1本です。
40年代製の角型防水時計
藤井:2本目行っちゃいましょう。
野村:全然違う雰囲気ですね。2本目がJ.W.ベンソン。ベンソンのスクエア防水ケース。クラムシェルケースですね。角型時計では非常に珍しい、防水仕様の1本です。1940年代製で、16万8000円。
藤井:いいですね。
野村:「J.W.ベンソン ロンドン」って入ってますね。文字盤のデザインがイギリスっぽい感じなんですけど、完全にスイス製です。クラムシェルケースと呼ばれる、角型なのに防水仕様。4本ネジで締め付けてるタイプなんですけど、海外ではエテルナとかシーマとか、その辺。機械はシーマの系統なので、シーマで製造してると思います。シーマも、名門っていっていいのかな。いまも残ってますもんね。やっぱり防水仕様なので、しっかりとした厚みもありますし。角型時計は金ばりとか華奢なものが多いんですけど、結構しっかりとしたつくりです。
藤井:そうですね。ケースの肉厚感みたいなのが、しっかりありますね。
野村:これはステンレス、もしくはスターブライトだと思うんですけど。質感もいいですよね。やっぱり、角型時計は仕事ができそうなイメージ。40年代らしい、アラビア数字、夜光入りっていう。そういう組み合わせも40年代らしい雰囲気のある時計です。
藤井:丸型に飽きると角型を1本欲しくなっちゃうな、というのはありますよね。
野村:ずっと丸型をしてると、たまに角型をしたくなるというね。僕なんかは普段シャツが多いんで、長袖のシャツなんかの時はね、やっぱりいいですよね、角。
藤井:角型の時計、なかなか少ないので、そのなかでしっかりオススメできる1本だなと思いますね。
GSとの比較も面白い
野村:そうですね、角型時計は非防水の時計が多いので、夏場するのはな、という感じはしちゃうんですけど、この時計だったら夏場でもいいかなという1本だと思います。で、3本目がオメガです。ファンも多いんですけど、オメガ『シーマスター』。1969年。これも69年なので、グランドセイコーと比較すると面白いかもしれないですね。1969年製で13万8000円。価格的にも10万円台前半の方になります。純正ブレス付き。
藤井:オメガのマークが入ってます。
野村:いいですよね。
藤井:いいですねぇ。
野村:これは9連ブレス。
藤井:7連? 9連ですね。
野村:『コンステレーション』なんかも、このタイプのブレスを使ってますけど。まあ、オシャレ。『シーマスター』というモデル、10万円台前半であるんで、初心者の方から行ってもらっていい時計かな、と思います。なんで初心者にいいかっていうと、60年代後半くらいのモデルになると、防水性も『シーマスター』の場合、しっかりしているんで、なかの機械がやられていることはほとんどない。そういうところもいいですし、あとは耐震装置とか、そういうのもしっかりついてる年式になるので、40年代のものと比べるとそれほど気にしないで、使いやすいですね。ステンレスブレスだったら、夏場に汗もそんなに気にしないでいいですし、使いやすいな、と。
藤井:裏蓋もシーホスマーク入り。
野村:メンテナス性もすごく良くて、とくにメンテナンスで苦しむことも少ないので、初めての方とかはいいですよね。夏場は純正ブレスで、秋冬になると革ベルトにしても、それはそれでオシャレなのではないかなと。
藤井:革ベルトも似合いますね、この時計は。
野村:やっぱり夏場は、このステンレスブレスを使って欲しいですね。これ13万8000円だから、今やってるジャックスのローンとかを使ってもらうと、たとえば1万8000円を頭金にして12万円を12回払いとかにして、月1万円とかでも買える時計なので、すごい買いやすいですよね。
藤井:最近は、ジャックスを使ってくださってるお客様は多いですもんね。申し込みも簡単にできますからね。では、次に行きましょう。
オメガの『コンステレーション』に対抗
野村:次はロンジン。ホントに個人的に好きな時計で、名前的には『プレコンクエスト』かな。コンクエストという表記が入る前のモデルなんですけども、オメガの『コンステレーション』に対抗するようなモデルかなと思います。1950年代で、17万8000円。個人的にすごく好きな時計なんですけど、何がいいというと、装着感がほぼ『インヂュニア』。IWCの『インヂュニア』を思わせる装着感なんですよね。ケースの感じが『インヂュニア』みたいにしっかりとした厚みもあるし、文字盤のつくりとかもなんとなくそういう雰囲気があるかな、という。
藤井:結構、つくり込みの文字盤ですよね。
野村:文字盤のインデックスは、やっぱり『コンステレーション』を意識してるのかな、っていう感じもしますけどね。インデックスのカットとかも、なかなか。光の当たり具合でキラキラしてくれる感じもね。
藤井:角度によってキラキラしますね。
野村:機械の方はやっぱりペラトンっぽいですよね、つくりが。鍵爪式の巻き上げ方式で、ちょっと巻き上げてる時、独特の音がしたりもするんですけど、仕上がりもインターに負けないくらい、結構細かいところまで、ペルラージュの仕上げが施してあったりとか。なんか、いいなって感じの時計ですね。
藤井:そこそこ分厚いですし。
野村:腕にした時の存在感が結構ありますよね。で、日付が寄り目っぽいのもちょっとインターっぽい。
藤井:ホントだ!
野村:つけると『インヂュニア』って感じがするでしょ?
藤井:しますね。乗せた時のつけ心地というか。
野村:『インヂュニア』の何分の1かで買えるんで、これはホントにいい時計だな、と思います。単純に僕の好みです。
ヴィンテージの風合いがしっかりある
藤井:野村さん、オススメ。
野村:最後が、やっぱりインターは1本入っちゃうんですね。結構、年代は新しいです。1994年製、お値段が17万8000円。『ポートフィノ』。『ポートフィノ』というとバーインデックスのモデルが結構有名なんですけど、これはアラビア数字が入ってる。数字が入ると可愛いんですよね。
藤井:なんか雰囲気が一気に柔らかい感じに。
野村:分のドットとかもヴィンテージだな、という雰囲気を持ってる時計ですよね。90年代。僕からしたら、ただの中古なんですけど。ヴィンテージの風合いがしっかりある、という時計です。機械もETAのベースなんですけど、ただ、普通のやっぱりメーカーとはちょっと違う。仕上げもいいし、メッキもかかってるし、ホントにいい機械で。すごくシンプルな時計なんですけど、ああ、いいなっていうヴィンテージ感もあり、使ってて安心感もあり。メンテナンスがETAベースだから、抜群にいいですし、価格も抑えめと。
藤井:ケースのフォルムがなんか、ラグも含めてカドがない。
野村:ホントに柔らかい意匠ですよね。裏蓋も凝ってて、丸みがあるんだけどネジ止め。これもやっぱり日常生活防水のつくりですよね。そういうところも、しっかりしてるな、と。リューズにはお魚がいると。お馴染みのお魚リューズですね。これが17万8000円。10万円台5選ということなんですけど、結構、いろいろ選べますね。
藤井:意外と10万円台は、まだまだ他にもありますよね。
野村:今日は僕の好みでピックアップしましたけど、選ぶ人によっては全然違う時計が5本パッと出てくるかな、というくらい時計のストックあります。お店には約300本ありますんで。あとはホームページの掲載のところにも、まだできていない時計もありますので、是非、お店にも遊びにきてください。