40代以上の男性必見。モテるカジュアル高級ヴィンテージ腕時計3選
時計マニアが集まるFIRE KIDSのスタッフが、ヴィンテージ時計の魅力を伝えるYouTubeコーナー。毎回異なるテーマで、厳選されたモデルをご紹介する。
腕時計は時間を確認するためのものだけではなく、ファッションの一部としての要素が強くなってきているが、男性にとっては社会的ステータスや嗜好を示すための重要なアイテムでもある。年を重ねたからこそ似合う腕時計も多い。今回は、モテる男性が着けていることが多いというハズレのない名品3本をチェックしていく。
「男はつらいよ」の寅さんが作中で身に付けていたセイコー『150m ダイバー』
「寅さんダイバーですよ。モテる男でしょ!」ということで、1本目はセイコーの『ダイバー 150m 1967年製 ファーストモデル後期型 Ref.6217-8001』。寅さんが着けていたことで知られている、国産初のダイバーズウオッチ150mダイバーファーストモデルの後期型だ。
「何が良いって、サイズ感が良い。今40mm以下のダイバー時計はないじゃない? この当時のスイスメーカーのダイバーズと言うと、もう少しラグ足が長いし、大きめなイメージなんですけど、このサイズ感はすごく着けやすい! リューズガードなしで大きいリューズ、カッコいいポイントがたくさん」(野村店長)
「男らしい感じですよね」(宮崎さん)
「ノンポリッシュのケースで、裏蓋にシールなんかが残っていたらたまらんね。めちゃめちゃ良い個体だよね。セイコーの150mダイバーは結構、夜光塗料が黒ずむのにこれは綺麗」(野村店長)
裏蓋には新品時のブルーシールが僅かに残った状態で、イルカマークもしっかりと確認できる。
「男は、寅さんのようなスタイルにすごく憧れるね。ああいう人間になりたい、目指してみるか」(野村店長)
「腕時計からスタートするのもありかもしれませんね。サンダルの裏をこだわった革で作ったりと、物にはこだわっている寅さんが選んでいるセイコーダイバー」(宮崎さん)
文字盤もヤレがなくかなり良い状態で、価格は59万8000円。大きすぎないサイズということで、人を選ばず着けることができるのでおすすめの1本だ。
人気のペプシカラーのベゼルが特徴的なロレックス『GMTマスター』
2本目に紹介するのは、ロレックスの『GMTマスター ペプシベゼル 1971年製 Ref.1675 ロングEダイヤル』。パイロットウォッチとして誕生したスポーツモデルだ。
「これは最高でしょ。モテると信じて、僕はGMTマスターを買いました(笑)」(野村店長)
「やはり分かりやすくロレックスという感じがあって男女関係なくモテそうですね」(宮崎さん)
「おじさんでもさ、デニムにTシャツでサラっとこういう時計を着けていたら絶対カッコいいじゃん」(野村店長)
「焼けのバランスとか、ベゼルの感じもあまり色落ちしてないんですけど、これはオリジナルですよね。ケースのポリッシュは軽く入っているだけで、結構オリジナルの面が残っている感もあって良い個体ですよ。敢えてサブじゃないGMTという」(野村店長)
人気のペプシカラーのベゼルに、フチなしトリチウム夜光の雰囲気が良い1本。昭和の大スター石原裕次郎氏も『GMTマスター』を愛用していたと言う。
「石原裕次郎さんが着けていた時計も、これと同じ型のロングEと呼ばれるタイプの文字盤だった」(野村店長)
「やはりモテる男は着けていますね。こちらは価格268万です。一生分で割ったら安いですよね、この時計1本でずっと使えますよね」(宮崎さん)
「僕もずっと使っていますよ。サブマリーナは厚みがあるからか結構出っ張る感じがあるんだけど、GMTマスターのRef.1675は大きさの割に装着感が良い」(野村店長)
ハートインデックスに上品なデザインが万能。オメガ『コンステレーション』
3本目は「オメガの最上級モデルです」と言う、オメガの『コンステレーション 1958年製 12角 ハートインデックス 18金無垢』。人気の12角のハートインデックスにクロスライン入りのパイパンダイヤルが魅力的だ。
「めちゃめちゃカッコいいけど、買わない時計というやつだよね」(野村店長)
「この時計とか、見る人が見ればかなり普通じゃないですか? けど買ってから良さが分かっていくようなイメージで、スピードマスターとかも既に全部知っている状態で『とりあえずオメガ買っておくか』で買ったとすると、後からどんどん魅力にはまっていく、良い意味で先に飽きているというか」(宮崎さん)
「そうかもしれないね。僕も最初のヴィンテージはオメガだった。オメガに対する憧れはあったけど。高くて買えなかったからヴィンテージだと安いみたいな、そういう感じで飛びついたんだけど、やはり着けているうちにオメガは良いなという部分もあって、コンステレーションもスピードマスターも買ったし」(野村店長)
価格は79万8000円で、「これ安すぎない?」と狙い目の1本だ。「このインデックスとかがたまらん」と言いつつも、針が短い部分がどうしても昔から気になると話す野村店長。デザインの好みは分かれるかもしれないが、18金無垢を探されてる方も多いと言う。
「初期の全回転ローターの方の時計ですね。Cal.505と言うと、最初期と違ってだいぶ改良もされてきてるし良い機械ですよね。上品なサイズだし、ラグの形も裏蓋の具合も良いし」野村店長)
「ブレスまで全部が金無垢だと少し怖いみたいなイメージがあると思うんですけど、レザーにしてあげることによって上品になってくれる」(宮崎さん)
モテる腕時計というテーマで系統の違う3種類をご紹介したが、人からの評価だけではなく、自分が気に入ってテンションが上がるものを身に付けてほしい。ただ、ヴィンテージ腕時計は高額だからカッコいい・モテるというわけではなく、自身の年齢やファッション、着ける場面に合わせた無理のない1本を選ぶことが大事だ。