20代にこそ注目してほしい、ヴィンテージ時計の魅力とおすすめモデルとは?

2024.08.05

出演:佐藤×宮崎

スマートウォッチの台頭により腕時計離れが進んでいるように感じるが、ファイアーキッズでは20代のお客さまも増えつつある。記念日に一生使える時計との出合いを求めて来店する若い方も多いという。

今回は20代の店舗スタッフが、ヴィンテージ時計にハマった理由や、初めてヴィンテージ時計を手にする方におすすめのモデルを紹介する。

ヴィンテージ時計に出合ったきっかけは?

まず、横浜本店スタッフの佐藤さんが時計に興味を持ったきっかけを聞く。

「僕はもともと服屋だったんですけれど、先輩がロレックスのGMT(Ref.1675 マットダイヤル)を着けていて『何ですかそれ? 格好良いですね』と興味持ったのがきっかけです。同年代だと高級時計を持っている人がいなかったけれど、先輩の時計を見せてもらって良いなと思うようになりました」(佐藤さん)

最初からヴィンテージ時計に着目したという佐藤さん。デザインのほかに、価格が安い点も魅力のひとつだ。

「お金もないしとりあえずヴィンテージかな。雰囲気も良いし……みたいなとこから入りました」(佐藤さん)

「確かに、安さは入りやすさにもつながります。デザインもたくさんあるので自分に合った一本を選べます」(宮崎さん)

続いて、中野ブロードウェイ店の宮崎さんがヴィンテージ時計に触れたきっかけを聞く。

「僕はもともと時計自体に興味がなくて、“スマホ見ればいいじゃん派”でした。バーテンダー時代のお客さまが時計屋の方で、その方のお店に遊びに行ったのがきっかけです。そこはヴィンテージも扱うお店で、ロレックスのバブルバック(コンビ Ref.5015 1950年代製 エンジンターンドベゼル)を着けてみて『格好良いな』と。そこからヴィンテージ時計について調べるようになりました」(宮崎さん)

子どもに受け継ぎたい生まれ年の時計

きっかけはそれぞれ違うものの、二人とも初めからヴィンテージ時計に着目したと話す。ヴィンテージは比較的安いとはいっても、ある程度のお金は必要。20代で手にするにはそれなりの覚悟が必要だ。佐藤さんは最初の一本の決め手はどこにあったのだろうか。

「生まれ年の時計です。1996年生まれなんですけれど、ちょうど子どもが生まれたタイミングで買いました。将来子どもにあげるのも粋かなと思って」(佐藤さん)

「良いですね。最初から生まれ年の時計を買ったんですね」(宮崎さん)

初めの一本は“Back to the basic”

続いて、宮崎さんの初めの一本を聞く。

「平均的なものが欲しかった。最初から飛び抜けたやつも良いなとは思ったけれど、“Back to the basic”ということでオメガのシーマスター(クロノメーター 1969年製 Ref.166.010 SP)を買って、これを基準にいろんな時計を見るようになりました。一本目は悩むと思うけれど、その時間も楽しいですね」(宮崎さん)

「そうだね。あと、時計を着けると気合が入る。高いものだからこそ頑張って買って、着けることでスイッチが入るじゃないけれど『仕事頑張ろう』と思えます」(佐藤さん)

「それ大事ですね。普段スーツでお仕事をされている方、たくさんいらっしゃるじゃないですか。そういった方が個性を出せるのが腕時計」(宮崎さん)

「個性を出すところはネクタイとかチーフとか限られてくるからね」(佐藤さん)

「気合いも入るし個性も出せるし格好良いし、良いことしかない!」(宮崎さん)

腕時計は上司や取引先との話のネタにもなる場面もあり、ビジネスパーソンには注目してもらいたいアイテム。二人とも「みなさんなんで買わないんですか?」と笑った。

定番の手巻きが間違いなし!ロレックス オイスターデイト

何を選べば良いのかわからないというヴィンテージ時計初心者の20代の方に向けて、おすすめしたい時計をチョイスしてもらった。まず、宮崎さんが選んだのはロレックス『オイスターデイト 1966年製 Ref.6694 シルバーダイヤル』だ。

「時計といったらロレックス! これはオイスターデイトといって手巻きの時計。手巻きの良いところは、毎日巻かなければいけないので、物理的に時計を触る回数が増えて愛着が湧いてくること。自動巻きも素晴らしいけれど、巻いている時に『今日何しようかな』と考えたりすることによって、時計がより身近で自分の体の一部のように感じられるのが良いと思います」(宮崎さん)

好みが分かれるところだが、宮崎さんはデイト付きが好きだという。日付表示を拡大するサイクロプスレンズがロレックスらしいことに加え、日付は実用的であることが理由だ。たくさん生産されているモデルであるため、修理の際にパーツがなくて対応できないといった事態に陥ることもなく、長く愛用できる。

現行のロレックスは最低でも100万円越えだが、これは42万円で手にすることができるのも大きな魅力だ。

オンオフ問わずに使える、IWC ポートフィノ

佐藤さんがおすすめするのはIWC 『ポートフィノ マークⅫダイヤル 1994年製 純正ライスブレス付き』。

「IWCご存知ですか? IWCはスイスのメーカーなんですけれども、創業者はアメリカ出身で、スイスのドイツ語圏で設立しています。スイス時計だけれどドイツっぽい無骨な感じもあるんですよ。日本人はドイツ製品が好き。飾らないデザインでシンプル。引き算の美学じゃないですけれど、こういうのは日本人ウケが良いです」(佐藤さん)

サイズは34mm。ドレスウォッチであるためスーツとの相性が良いのはもちろん、アラビア数字でカジュアル感もありTシャツスタイルに似合う。オンオフ問わず、幅広いシーンで使える一本だ。価格は39万8千円となっている。

「一本目だと、オンオフ問わずが肝になってきますよね」(宮崎さん)

「そうそう。安くはないものだし『これ一本あれば良い』みたいな時計となると、オンオフどっちにも振れるデザインだと良いんじゃないかな」(佐藤さん)

ヴィンテージ時計というとハードルが高いように思われがちだが、価格の面から見ても現行の高級時計に比べて手を出しやすい。そして、古着が好きな人にはトータルスタイリングの仕上げとしてヴィンテージ時計がおすすめ! デザインも幅が広いため個性に合わせた一本が見つかるだろう。

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