クール・エレガントさん向け。顔タイプ別似合うヴィンテージ腕時計4選

時計マニアが集まるFIRE KIDSのスタッフが、ヴィンテージ時計の魅力を伝えるYouTubeコーナー。毎回異なるテーマで、厳選されたモデルをご紹介する。

腕時計にも「似合う・似合わないがある」ということで、顔の形や立体感、パーツの特徴などから顔のタイプを分類する「顔タイプ診断」をもとに、タイプ別に似合うヴィンテージ腕時計を選んでいく。もちろん顔以外にも年齢や体格、ファッションなどの要素も重要だが、どんな腕時計が似合うか分からない…という方は1つの選び方として参考にしてみてはいかがだろうか。

クール顔（1）鮮やかなブルー文字盤の『グロリアスシチズン』

「顔タイプ診断」とは、顔の形や立体感、パーツの特徴などをもとに、子ども顔か大人顔、直線か曲線のどちらの要素が多いかによって8つのタイプに分類する考え方。直線と曲線の横軸に、子どもと大人の縦軸を組み合わせたグラフから、自分に似合うファッションや柄、素材、髪型などのスタイルを分析してくれる。フレッシュ・チャーミング・クール・エレガントの4分類をそれぞれハードとソフトに分けた計8つのタイプが存在する。　

まずは、ヴィンテージウォッチ歴2ヶ月の新海さんのタイプ「クール顔」に似合う腕時計を選んでいく。「新海さんは歌舞伎俳優顔だと思う」ということで、クールではっきりとした顔立ちの方に勧めたい1本だ。

「イメージからすると大人でクールでしょう？　だからなんとなくシャープな感じ、シュッとした感じで、イメージで言うと『黒文字盤』」（松浦さん）

「俺も寒色のイメージですね。セイコースタイルのケースとか絶対似合うと思います。あと、青文字でネイビーみたいな文字盤があるじゃないですか？　グロリアスシチズンも似合うかなって」（宮崎さん）

ブルー文字盤が印象的なシチズン『グロリアスシチズン 1971年製 10振動 Ref.4-770285 ブルーダイヤル』は、シチズンの機械式腕時計史上、最高精度のGC規格をクリアした1本。10振動自動巻きセイコースタイルケースを思わせるデザインのグロリアスシチズンは、グランドセイコーに対抗したモデルだが、GSスペシャル規格以上に厳しい精度試験をクリアしたスペシャルモデルだ。

「普段はセイコーのダイバーを着けているので印象は逆なんですね。シュッとしたものではなく、ゴツめなものを選びがちかもしれないです」（新海さん）

「確かに腕が太めだから、小さめの時計だとアンバランスがまだ出ちゃうかな。でもファッションによっては小さいのでも全然良いんだけど、あとは歳を取ると小さいモデルが似合ってくるよ」（松浦さん）

クール顔（2）経年変化が美しいブラックミラー文字盤『ラウンドケース』

「クール顔」の別パターンとして、ヴィンテージウォッチ歴30年の松浦さんに似合う1本ということで、オメガの『ラウンドケース 1930年代 手巻き ブラックミラーダイヤル Cal.23.4SC』が挙げられた。

「柄とか色物の服を着る時があるじゃないですか、あれに合いますよね」（三好さん）

「ヒゲが生えている人は結構、毅然としているガチなヴィンテージの方が似合うかもしれませんね」（宮崎さん）

1930年代では最先端となるセンターセコンド仕様の『ラウンドケース』。しっかりとした厚みのあるスナップバックケースと大きな文字盤が魅力的なモデルだ。

「『割とドレス系が似合うんじゃないか』とも言われたこともあって、重ねている年齢が違うから幅広くいけるよね（笑）」

「深みが違いますよね」（新海さん）

エレガント顔（1）14金無垢ピンクゴールドケースの『バブルバック』

次に紹介するのは「曲線で少し濃いめ」という「エレガント顔」の宮崎さんに似合う1本だ。

「1940〜50年代のエイジングがかっちりかかっている感じのとか。それこそ宮崎さんが好きなバブルバックとか」（三好さん）

「1940〜60年代くらいまでのが良いんじゃないかな。しかも保存状態がバキバキに良くて綺麗というよりかは、枯れ感のあるフェードされているものの方が似合うよね、ちょっと濃いめの顔の方は」（松浦さん）

普段から古着やヴィンテージアイテムを愛用していることもあり、ヴィンテージ腕時計の王道・ロレックス『バブルバック 14金ピンクゴールド 1946年製 スモールセコンド Ref.Ref.3130』が選ばれた。

「ピンクゴールドというのも良いですね、サイズ感も素敵だと思います」（宮崎さん）

14金無垢ピンクゴールドケースに、アップライトのアラビアとクサビインデックスの組み合わせが特徴的な1本。小ぶりなケースながらも厚みがある為、存在感は抜群だ。

エレガント顔（2）通称・ドライバーズウォッチ『エトリエ』

「エレガント顔」の女性バージョンとして三好さんに似合う腕時計として選ばれたのは、ジャガールクルトの『エトリエ ドライバーズウォッチ ラージケース 1970年代製 Ref.9041.42 純正尾錠付き』だ。

「メンズサイズは少し難しいかもだけど、エルメスの面影があるデザインと、ジャガールクルトという泣く子も黙るメーカーが良いよね」（松浦さん）

「ファッションが個性的な人の方が似合うかもしれないですね」（宮崎さん）

エルメスからの依頼で、馬具の鐙（エトリエ）をモチーフにデザインしたと言われているモデル。独特の形状のケースにグレーダイヤルが特徴的で、性別関係なく着用できる1本だ。

「お洒落ですね。私は少し強めが好きなのでこれは欲しくなっちゃいますね」（三好さん）

今回は「顔タイプ診断」をもとに、タイプ別に似合うヴィンテージ腕時計をFIRE KIDSの独断と偏見で選ばせてもらった。好きなデザインや自分の年齢、スタイルなど以外にも「顔タイプ」を選ぶポイントの1つにしてみても面白いかもしれない。