タンクなど入手困難なカルティエ4選。レアなヴィンテージ腕時計はどれ?

2024.12.14
Written by 編集部

時計マニアが集まるFIRE KIDSのスタッフが、ヴィンテージ時計の魅力を伝えるYouTubeコーナー。毎回異なるテーマで、厳選されたモデルをご紹介する。

1847年にハイジュエリーメゾンとして創業した「カルティエ」は、近年、ヴィンテージ腕時計業界で注目度が上昇しているブランドの1つだ。エレガントで繊細な印象を受けるカルティエだが、性別関係なく人気が高く、入荷してもすぐに売れてしまうほど。今回は、希少価値や購入難易度が上がっているカルティエの腕時計4本をチェックしていく。

特に女性人気が高い『タンクフランセーズ』

まず1本目は、タンクシリーズの中で特に女性人気が高い『タンクフランセーズ 1990年代製 Ref.1840 LMサイズ 18金イエローゴールド ギョーシェダイヤル 箱、ギャラ付き』。2針のみというシンプルさは幅広いファッションにマッチし、実用性と高級感を兼ね備えたモデルだ。

「男性でも着けている方も多いですし、これは人気の革ベルトですけど、ブレスレットタイプというところも特徴の1つですね。なおかつ金無垢ですからね」(宮崎さん)

「今も探されている方が多いですよね。LMサイズなので男性が着けてもぴったりですし」(三好さん)

「爆発的な人気だったらしいですね」(宮崎さん)

ギョーシェダイヤルは高級感があり、腕にのせた時にちょうど良い上品なサイズで、重量感と気品が楽しめる万能な1本。

人気のオリジナルホワイトローマンダイヤル『タンク』

2本目は、メゾンを代表する定番モデル『タンク ルイ 18金イエローゴールド 1970年代製 SMサイズ 純正尾錠付き』だ。

「マストは銀無垢に金メッキというヴェルメイユ技法、タンクは金無垢の時計ということでFIRE KIDSでもすごく人気な時計の1本ですね」(宮崎さん)

「ケースサイズとベルトがほぼ同じ幅じゃないですか。着けるとすごくすっきり見えてカッコいいんですよね。ブレスレットじゃないんですけど、バングルみたいな感じのボリューム感が良いですよね」(三好さん)

「これは1970年代製ですけど、タンク自体は1900年の頭くらいからありますもんね。長くずっと愛されている時計です」(宮崎さん)

6時位置にスイスではなく、Paris表記のある人気のオリジナルホワイトローマンダイヤルに、スクエア型のスマートなケースとリューズの青い石がカルティエらしさ満載の1本だ。

ケース内にリューズが収まる珍しいモデル『サンチュール』

3本目は、希少性の高い『サンチュール LMサイズ 18金イエローゴールド 1980年代製』を見ていく。サンチュールはフランス語でベルトを意味し、時計を横にするとベルトのバックルのような形状をしていることから名付けられたモデルだ。

「自分は初めて店頭で見た1本なんですけど珍しいですね。リューズが埋め込まれていて、カルティエの特徴であるスピネルに、左右対称のケース」(宮崎さん)

発売当時は大人気というわけではなかったそうだ。今改めて時計業界全体を見ていくことで、「おや? 珍しいぞ」と初めて大きく注目が集まり、入手困難になったりというヴィンテージの動きがあるとも話す。

「洋服とかもそうですよね、今になってレアだから欲しいみたいな。サンチュールは見た目がめちゃくちゃ素敵ですし、レアリティーも高いということでおすすめです」(宮崎さん)

カルティエらしいホワイトローマンダイヤルに、メンズサイズだが幅約27㎜と小振りなサイズと金無垢のオクタゴンケースは上品な組み合わせで使いやすい。

生産期間が短く希少性の高い『ヴァンドームエリプス 』

最後に紹介するのは「ヴァンドームとエリプスの良いとこ取り」ということで、『ヴァンドームエリプス レディース 18金無垢 1980年代』だ。

「ヴァンドームは丸くて、エリプスは樽みたいな形状をしていて、それを混ぜたようなモデルです。これも数の少ない腕時計の1つですね」(宮崎さん)

「ちょっと外国の時計台みたいな感じで素敵ですね」(三好さん)

「ラグがなくて、可愛らしさを強調させてるような感じですね。タンクやサントスを探している方が多い中で、あえての『ヴァンドームエリプス』はカッコいいですよね」(宮崎さん)

金無垢ケースを採用したパリ表記は、製造年数も短く希少なモデルとなっている。ローマンダイヤルのエナメル文字盤は透明感がある良い個体だ。

クォーツが普及していた1970〜1990年代に自動巻きを作り続けていたため、機械式にこだわったカルティエの腕時計はレアだと言う。「レア=カッコいい・おすすめ」というわけではないが、宝飾店であるカルティエは非常にバリエーションが多く、その中からヴィンテージならではの一点物感を見つける楽しさがある。カルティエを探している方はぜひ一度、FIRE KIDSに足を運んでみてほしい。

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