カルティエ

1847年にハイジュエリーメゾンとして創業。エドワード7世に“キング・オブ・ジュエラー”といわれたほどの名門であった。そんなカルティエが時計で一躍有名になったのが、1904年の『サントス』である。飛行家アルベルト・サントス=デュモンから飛行中にも使用できる時計を、と依頼を受けて製作されたこのモデルは、11年に一般販売。現在誰もが着けている量産型腕時計のはじまりとも言われている。以降、第一次世界大戦を終戦に導き「平和の象徴」と言われた戦車をモチーフとした『タンク』、モロッコの太守（パシャ）からの要望で製作された防水性の高い時計『パシャ』など、印象的でエレガントな時計をつくり出している。現在は自社製ムーブメントを製作するなど、積極的な時計作りが行われている。それはり受け継がれてきた普遍的な設計思想と美学をベースにである。

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