手巻き時計の巻き方と魅力を解説|おすすめの手巻き式ヴィンテージ時計

2023.06.20
Written by 編集部

ヴィンテージ時計の魅力の中でも特に愛される存在が手巻き時計です。自ら手で巻き上げる作業を通じて、時間との絆を感じることができるのは手巻き時計ならではの魅力です。手巻き時計は、古き良き時計の伝統を受け継ぎながら、精巧なムーブメントや洗練されたデザインによって現代の時計愛好家にも魅力を与えています。

手巻き時計とは

手巻き時計は、歴史的な価値や美しさ、また独特な機械的な仕組みを持っていることから、コレクターや時計愛好家にとって特別な存在となっています。

自動巻きとは違い、手巻きでは時計の巻きバネを手動で巻くことでエネルギーを供給する必要があり、一般的には毎日または一定の時間ごとに手で巻く必要があります。また、手巻き時計は巻き上げるための外部のエネルギー源が必要ないため、機械のコンパクトさやシンプルさが特徴です。

なにより手巻きの良さは、古典的な魅力、直感的な接触、自分に合わせることができる巻き上げ、継続的なメンテナンスの要素によって形成されます。これらの要素は、所有者にとって特別な体験をもたらし、ヴィンテージ時計とのつながりを深めることができます。

手巻き時計の巻き方

手巻き時計の巻き方には、右回し(単巻き)と両回し(双巻き)の2つの方法があります。

右回し(単巻き)

右回しは、時計のリューズ(巻き上げ用のつまみ)を時計の正面に向け、指で時計回りに回す方法です。リューズをゆっくりと回し、巻きバネに均等な力を与えます。一般的には、毎日同じ時間に巻くことを推奨されています。

両回し(双巻き)

両回しは、リューズを時計の正面から自分に向け、指で時計回りと反時計回りの両方向に交互に回す方法です。この方法は、リューズを離さないため効率的に巻き上げることができますが、慣れるまで慎重に行う必要があります。巻き上げる際には、力を均等にかけることが重要です。

どちらの巻き方を選ぶかは、個々の好みや時計のメーカーの指示によります。多くの手巻き式アンティーク時計では、右回しのみを推奨しています。

手巻き時計での注意点

手巻き時計には、いくつかの注意すべきポイントがあります。

力を均等にかける

手巻き時計を巻き上げる際には、力を均等にかけることが重要です。巻きバネに一様な力が加わるように、指でリューズを回す際に注意しましょう。一方向にのみ力をかけたり、強く巻き上げたりすると、巻きバネに負荷がかかり過ぎてしまう可能性があります。

中途半端や巻き上げすぎに注意する

一般的な手巻き時計においては、ぜんまいを完全に巻くことで最適なパフォーマンスが得られるため、ぜんまいを途中まで巻くことは避けるべきです。また、巻き上げすぎは、手巻き時計に悪影響を与えることがあります。巻き上げ回数を守るようにしましょう。通常は、時計の取扱説明書やメーカーの指示に従って巻き上げる回数を決めることが推奨されます。適切な巻き上げ量を守ることで、時計の正確性や動作を保つことができます。

巻き上げはゆっくりと行う

巻き上げる際には、急いで行うのではなく、ゆっくりと巻くことが重要です。ゆっくりと巻き上げることで、巻きバネに均等な力が加わり、時計の正確性を高めることができます。急いで巻き上げると、巻きバネに負荷がかかり、時計の性能に影響を与える可能性があります。

巻き上げの頻度を調整する

手巻き時計の巻き上げの頻度は、個々の時計や使用状況によって異なります。一般的には、毎日同じ時間に巻くことが推奨されますが、使用頻度や時計のパワーリザーブによって巻き上げの頻度を調整することも可能です。時計の正確性や動作時間に注意しながら、最適な巻き上げ頻度を見つけましょう。

メンテナンスとクリーニングを定期的に行う

手巻き時計は、定期的なメンテナンスとクリーニングが必要です。ゼンマイを巻き上げる部品であるリューズは、毎日手で触れる部品になるため、使い続けると磨耗による劣化が発生します。定期的なオーバーホールや専門家による点検を受けることで、時計の動作を最適な状態に保つことができます。

おすすめのヴィンテージ手巻き時計

手巻き時計での手作業から生まれる繊細なつながりと愛着は、時計愛好家にとって特別なものです。そこで、自動巻き時計に比べて少なくなってしまった手巻きの魅力を引き出すため、ここでは3つのおすすめ手巻き時計をご紹介します。

IWC ヨットクラブ ブルー 手巻きモデル

IWC『ヨットクラブ ブルー』は、その独特なブルーダイヤルと洗練されたデザインが魅力の一つです。海の広がりや冒険心を思わせる深い青は、腕元に鮮やかな個性を与えます。白いインデックスとハンドは、視認性を高めつつ上品さを演出します。ステンレススチールのケースとブレスレットは、堅牢さと品質を保証します。時計を手動で巻くことで、時間との絆を感じることができます。『ヨットクラブ ブルー』は、個性的なデザインと航海の魅力を融合させた特別な時計です。

>>IWCについて詳しく

ロレックス オイスター 手巻き

ロレックスのオイスターシリーズには、手巻きモデルもあります。オイスターケースはロレックスの特許技術に基づく防水性能に優れたもので、手巻きモデルも一部あります。オイスターケースの防水性能は、手巻きモデルにおいても維持されています。ロレックスの手巻き『オイスター』モデルは、クラシックで堅牢なデザインと優れた品質基準を備えており、時計愛好家にとっても魅力的な手巻き時計となります。

ロンジン トレタケ

『トレタケ』の手巻きモデルは、自動巻きモデルと同様にエレガントでクラシックなデザインを特徴としています。とくに、この手巻き式のモデルは、そのクラシックな魅力や手作業の要素から、時計愛好家やクラシックな時計を好む方に人気です。

まとめ

いかがでしたか?手巻き時計は時間との絆を感じる独特の魅力を持ち、手動で巻くことで正確な時間表示と信頼性が得られます。クラフツマンシップの結晶であり、繊細な技術と美しさを持つ芸術品である手巻き時計は、個々の所有者にとって特別な存在となります。その手でバネを巻くことで時計の駆動力を感じ、時間の流れに一体感を味わえるのです。ぜひとも、手巻き時計の魅力である時計との絆を体験してみましょう。

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