【30万円以下】夏のボーナスで買いたいヴィンテージ時計をチェック!

2023.08.19

出演:野村店長×クリス(販売スタッフ)

若者におすすめしたい、チューダー『プリンスデイト』

今回はクリスさんのチョイスで、30万円以下で買えるヴィンテージ時計を3本紹介する。夏のボーナスの使い道にいかがだろうか。

1本目はチューダー『プリンスデイト』(1997年製 ダークブルー 純正ステンレスブレス)。ヴィンテージとしては比較的新しい1997年製。ヴィンテージは生まれ年の時計と出合えるのも楽しい。クリスさんは現在26歳(1997年生まれ)の人や、初のヴィンテージ時計で状態の良いものを探している人におすすめだと語る。

「うちの娘と同い年だもんね。20代でロレックスだとちょっと生意気な!って感じになりそうだけれど、これはスポーティだしダークブルーなのがいい」(野村店長)

「女性が着けても格好良いかもしれないですね」(クリスさん)

飛びアラビア数字や針は、チューダーの『レンジャー』を思わせるデザインだ。ブレスの中央が鏡面になっていることが野村店長の好みではないようだが、高級感のある仕上がりである。

「ラグジュアリーなスポーティ感が格好良いですよね」(クリスさん)

「サイズ感もいいよね。34mm。若い人は腕が細い人も多いし本当に着けやすいサイズだと思います」(野村店長)

価格は29万8千円だ。

野村店長は「ボーナスで若い人に買ってほしいな。でもYouTubeで『こういう人に買ってほしい』と言うと、違う人が買っていくパターンが多いですよね」と笑うが、もちろん年配の方が使っても似合う渋さも兼ね備えている。

「あまりこういう渋いブルーってないですよね。ディープでいいですね」(クリスさん)

「ロレックスの『エクスプローラー』に代表されるような、冒険家の時計っぽい感じがしますね。良い時計ではないでしょうか」(野村店長)

レアな箱付き!セイコー『マチッククロノメーター』

2本目は「我々の大好きなセイコー最高! グランドセイコーに見えるけれど、実はセイコーマチック!」と、クリスさんのテンション高めなトークで始まったセイコー『マチッククロノメーター』(1966年製 ライオンメダリオン 箱付き)を紹介する。

「グランドセイコーを欲しい方はたくさんいるじゃないですか。けれど、これを選ぶ人は個性的な一面があるとか、他人と被りたくないという人。ユニークだけれど形がクールな感じが良いですよね」(クリスさん)

これは“CHRONOMETER”と表記されているが、クロノメーター検定所を通したものではないことからスイスからクレームが入り、のちにグランドセイコー独自の“GS”表記が生まれるきっかけとなっている。

「クロノメーター表記が付いているのはレアですよね」(クリスさん)

「製造期間は短いね。2年ちょっとかな。クロノメーターと記された専用のボックスに入って、ライオンのマークもあって完全にグランドセイコーだよねというくらい別格扱いの時計ですよね」(野村店長)

「箱が付いているのは特別感がありますよね。しかもこの箱はめちゃくちゃ格好良いです」(クリスさん)

当時の品質保証書にはクロノメーターの基準を満たしていることが書いてあり、製造番号は手書きだったという。その保証書は付いていないが、大きく“Chronometer”と記されたレアな箱が付いてくる。

野村店長は、いきなり最上位モデルを買うのではなく段階を踏んで楽しんでほしい思いがあるようだ。

「クリスはいきなりグランドセイコーを買うタイプでしょう? 僕はステップが必要だと思う。キングセイコーを買ってグランドセイコーとか、クロノメーターを買ってグランドセイコーとか、段階を踏んだ方が良いですよ。グランドセイコーを手にした時の感動は、普通のセイコーを知っているからこそ差が出る。これは、ムーブメントはグランドセイコーそのもの。それなのにグランドセイコーじゃないというひねくれ具合が最高!」(野村店長)

「ひねくれている人がステップを踏むということですね(笑)」(クリスさん)

「いやいや、そんなことはない(笑)段階を踏んでもらうとよりモノの良さがわかってもらえるんじゃないかな。昔の車でいうと『いつかはクラウン』みたいな。カローラに乗ってからクラウンに乗るとクラウンの良さがわかる。いきなりグランドセイコーではなく、マチッククロノメーターというステップを踏むのは面白いんじゃないかな」(野村店長)

4時位置にあるリューズも個性的。4時位置にある理由は、手巻きの必要がないオートマチックであることを意味している。価格は26万8千円。

「時計好きはバカじゃないの?と思うところに惹かれるのだけれど、(裏蓋の)ライオンメダリオンが格好良いよね。裏蓋だから見えないのにね」(野村店長)

『マチック』としては安くはない方だが、状態も良く貴重な箱付きであるため特別感のある1本だ。

プレゼントに最適なロレックス『レディース チェリーニ』

最後に紹介するのは、ロレックスのドレスウォッチ『レディース チェリーニ』(14KYG Ref.3800 1970年代製)。こちらも30万円を切る29万8千円だ。

「これをチョイスした理由は、自分も大切ですけれど、いつも支えてくれるパートナーへのプレゼントに良いかなと思いました。“Love is everything!”」(クリスさん)

「本当にクリスは愛妻家なんですよ。素晴らしいクリスらしいチョイス。でもこのYouTubeの視聴者、女性は1%未満だよ」(野村店長)

「けれど視聴者様がこれをプレゼントして、Loveが戻ってくる確率は何%でしょう?」(クリスさん)

「1%くらい?」(野村店長)

「100%です!」(クリスさん)

「ごめん、賛成するわ。買ってあげると自分も買いやすいということですね」(野村店長)

「そこはメインのポイントじゃないです(笑)」(クリスさん)

薄型の『チェリーニ』は1970年代後半に売れた時計だ。クォーツが出はじめ、電池が分厚く時計全体に厚みがあった頃である。機械式時計の生き残りをかけて薄型化されたことで注目された。1980年頃のカタログを見ると『チェリーニ』をメインに据えたものもあるという。

「ロレックスが生き残るための作戦の1つですよ」(野村店長)

「男性も生き残るためにはLoveが必要ですね」(クリスさん)

「そうだね。言うとおり! 世界平和のためには買っておいた方がいいですよ。(撮影スタッフに向かって)笑っているけれど本当だよ!」(野村店長)

自分へのご褒美? それともパートナーへのプレゼント? 夏のボーナスで素敵なヴィンテージ時計を手にしてみてはいかがだろうか。

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