【ロレックス】スポーツモデル以外で注目の3選

2023.12.28
Written by 編集部

時計マニアが集まるFIRE KIDSのスタッフが、ヴィンテージ時計の魅力を伝えるYouTubeコーナー。毎回異なるテーマで、厳選されたモデルをご紹介する。

高級腕時計ブランドの中で最も人気が高いと言っても過言ではない「ロレックス」。資産運用の対象でもあるスポーツモデルを求める方も多いが、ロレックスには数多くのロングセラーモデルが存在する。今回は「すぐに売れてしまいそうな」勢いのある3つのモデルを取り上げる。

金無垢が欲しかったら『デイデイト』で決まり

スポーツモデルの勢いがダントツに強かった時代を経て、最近はデイデイトやデイトジャスト、金無垢系の人気が高まっているということで、1本目にご紹介するのは『デイデイト Ref.1803』だ。

「サブマリーナとかGMTを1本は持っていて、次は何にしようかなっていう選択肢でいくと、これは間違いないでしょう」と野村店長。日本での販売当時は、ジャパンブレスで80万円弱くらいしたと言うが、この個体は純正のプレジデントブレスなのでロレックスらしさを感じる。

「やはり金無垢の時計で何が欲しいかと言ったらこれですよね」(野村店長)

「最高峰でしたよね、良いお値段です」(髙橋さん)

「スイスブレスだし、パンチングギャランティーも付いていてという部分では。安くはないですけど新品を見ちゃうとね、新品は今いくらぐらいですか?」(野村店長)

「400万円とか500万円なんですかね」(髙橋さん)

「レアなのにそんなに高くない。ヴィンテージはそういうところがありますよね。ベルトはほど良くこなれた感じですね。ベゼルは結構エッジが立っている方なので」(野村店長)

王道のデイデイトという感じの顔ではあるが、昔と違い若い方も購入するモデルになってきたと言う。

はまる人は絶対いるヴィンテージ感の強い『バブルバック センターセコンド』

2本目は「バッチリはまる人が絶対いる」と野村店長が語る、『バブルバック センターセコンドセコンド Ref.2940』。膨らみのある裏蓋と、視認性の高いアラビア数字が配された特徴的なモデルだ。

「全アラビア数字、ペンシルハンド。ブレスもボンクリップですね、雰囲気的に合っています」(髙橋さん)

「ボンクリップは個人的にも好きなんですよね。純正ではないですが、当時世界一お金持ちの国だったイギリスのブレスなので。イギリス系からロレックスはやはり出てくるんですよね。そういう部分ではボンクリップが付いていてもすごく自然な感じ」(野村店長)

ダイヤルには全体的に強めのエイジングが入り、飴色に変化しているため好みが分かれそうだが、時計に限らずヴィンテージへの人気が高まっている近年、まわりと差別化したい方におすすめの1本だ。

「ラグとかもどっしり残っている感じもあるし、ノンポリッシュとはいかないですけど結構しっかり残っていて、明らかに磨かれています」(野村店長)

「実物を見ていただきたい個体ですね。お値段もちょっと抑えめで」(髙橋さん)

「これが42万8000円は、オリジナル度が高くてバブルバックでは安いですよね」(野村店長)

「なかなか今は本当に買えないので掘り出し物かもしれません」(髙橋さん)

ヴィンテージ腕時計好きとしては、メルセデスハンドに変えたり、針色を塗りたくなってしまうところだが、それをあえてしていない素の感じがこの個体の良い点だと言う。バブルバックを評価している店や取り扱っている店が少ないため、すぐに売れるだろうという予想になった。

シルバーダイヤルが輝く個性派の『サンダーバード』

3本目にご紹介するのは、2人が口を揃えて「変態向きバブルバック」と言う『サンダーバード シルバーダイヤルコンビモデル Ref.1625』だ。シャンパンゴールドではなく、シルバーダイヤルという点もポイントが高い。

「やはりコンビは締まりますよね」(髙橋さん)

「正直、昔はコンビに全く興味がなかったんですよね。でも着けてみるとカッコいいんだなというね」(野村店長)

「ブレスはジュビリーのコンビなんですけど、これはメキシカンジュビリー。横から見た感じも良いです」(髙橋さん)

「着け心地が格段なんですよね」(野村店長)

ブレスには伸びがあまり感じられず、またベゼルもだれた感じがなく、コンディションが良い。サンダーバードは、アメリカ空軍のアクロバットチームの隊長の引退記念として作られた特注品が始まりであり、デイトジャストにスポーティーな回転ベゼルを搭載したモデルだ。

「デイトジャストに似ているようで、ダイヤルの大きさが違ったり、細かいところが違うので、特別な希少性のある時計ですよね」(野村店長)

「やはり存在感みたいなものがありますよね」(髙橋さん)

最後に「どれが一番先に売れるか」という問いに、髙橋さんは価格がこなれていて、市場的にも出回っている数が少ないことを理由に「バブルバック」を選び、野村店長は「今、何か熱いものを感じるサンダーバード」と答えた。サンダーバードのコンビが欲しいという人の中に、シルバーダイヤルが欲しい人がいるのではないか、という深読みだ。

数百万円する現行品のロレックスにはまだちょっと手が届かないけど、ヴィンテージ腕時計であれば手が届くかも…なんてことも多い。ロレックスにはロングセラーモデルがたくさんあるので、諦めずにぜひチェックしてみてほしい。

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