ファイアーキッズとの縁を感じる生まれ年のロレックス

2024.05.20

時計好きに「あなたの時計、見せてください」という企画。今回、時計を見せてもらったのは、インターネット会社「Divide」代表取締役CEOを務める水本豪さん。水本さんがいつも身に着けている時計はロレックス『GMTマスターⅡ』だ。

生まれ年のヴィンテージが欲しい

「ロレックスが欲しいと思ったんです。そして、はじめて買うんだったらヨットマスターⅡか、生まれ年のヴィンテージが欲しいなと思っていて、たまたま生まれ年のものを見つけたので」

 ということで、『GMTマスターⅡ』のコークをファイアーキッズの中野ブロードウェイ店で購入したのが、水本豪さん。インスタグラムで見つけたそうだ。

「1990年が僕の生まれ年なんですが、この年のロレックスがなかなかなくてずっと探していました。それが、昨年の8月ぐらいに見つかったんです。なので、即決でした」

 それなりの価格がするヴィンテージの『GMTマスターⅡ』を、まったくの迷いもなく購入したというのだ。

「もともとロレックスは1本持っていたいなと思ってましたし、それも生まれ年でしたから。サブマリーナーをしている人が多くて、コークはあまり見かけなかったのもありますね。でも、良いのがあればいくらでもいいや、という気持ちでいました。金額は全然気にしてなかったです」

 3人で立ち上げたというインターネットの会社が5期を迎え、それを機にということもあったという。それに、水本さんは神奈川大学の出身で、ファイアーキッズ横浜店がある白楽駅をよく利用していたというご縁もあった。

「白楽から行く場合は、この狭い仲店商店街(笑)をあえて通ってましたから、ファイアーキッズは知ってたんです。学生だったし、腕時計を購入するお金もなかったのでお店に行ったことはないんですが、横目でみながら、金を稼いでいつか行くぞ、みたいな感じでした。この度GMTマスターⅡを見つけたのは中野店でしたけど、チョー縁があるな、と思いました」

父から譲り受けたブライトリング

 そんな水本さんと腕時計の縁は、20歳の時だったという。

「ブライトリングのスーパーオーシャン クロノグラフを父が譲ってくれたんです。そして、それは一生物だからどこにつけて行っても恥ずかしくないよ、と言われたんですよ。当時は、そういうもんなんだ、としか感じてなかったですけど」

 腕時計を意識したのは、それから数年後のことだった。

「20代半ばに、いまも仲良くしていただいてる先輩に“良い時計してるね”って言われて、腕時計は、見る人が見るとわかるんだ、っていうのを知りました。でもハマるまでには至らなかったですが」

 それが、ここ2、3年くらい急にハマったのだという。

「収集癖はもともとあって、ずっとスニーカーを集めていたんです。ナイキを中心に。いまも買ってるんですけど、ペースが圧倒的に落ちてきて。それで時計かな、と」

 それで最初に購入したのがゼニス『エル・プリメロ マスターオープン』のユーズドだった。

「購入理由は、誰もしてなさそう、ということ。それから時計を調べはじめて、創業当初からマニュファクチュールであるという潔さにも惹かれました。面白いぞ、ということに気づいたんです。それがきっかけですね、買いはじめたのは」

 そうやってはじめた時計収集。現在は7本お持ちだとか。

「パネライにブライトリングが2本…。スポーティなのばかりで、ドレスウォッチは持ってないんです。集めてはいますが基本的に着けていたいので、自分のライフスタイル、服装にあわないものは購入してないんです。スニーカーの時もしっかり履いてましたし」

 スポーツウォッチ、スニーカーに、クルマもBMWの3シリーズMスポーツに乗っていて、いまアウディのR8が欲しいと言うように、水本さんのモノ選びはスポーティがキーワードのようだ。

 ロレックスもその流れで興味を持たれたのかなと思ったのだが。

「もちろん、それもあります。でも、ロレックスは強いので子供に譲れるかなと思ったんです。時計を集めようと思ったのも子供に引き継げるからというのが大きいですね」

 お父さまからブライトリングを受け継ぎ、今度はお子さんにロレックスを譲る。そうやって腕時計は継承されていくのである。

 

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