あなたは何と呼びたい?中古時計とヴィンテージ時計の違いを語る!

2024.06.24

出演:野村×岩本

野村スーパーバイザーと、YouTube初登場のスタッフ岩本さんが「中古」と「ヴィンテージ」の違いを語り合った。いずれも過去に所有者がいた時計を表しているが、そこには大きな違いはあるのだろうか?

ヴィンテージと呼ぶ方が、聞こえがいい?

「ヴィンテージは『中古なんだよね』と言うよりも格好良さを感じますよね」(岩本さん)

「中古の時計に抵抗感を持っている人もいると思う。初めて働いたヴィンテージ屋さんのオーナーが次男だった。俺も次男。これは僕の持論だけれど、次男は中古に抵抗感がない。昔の人ほど兄弟が多いけれど、今はほとんど一人っ子じゃない? そういう人たちは中古に抵抗感があるのかな?と思う」(野村さん)

ちなみに、岩本さんは長男だが中古への抵抗感はないようで、のっけから野村さんの持論を覆した。

サイズ感や価格など、選択肢の多いヴィンテージ時計

「私の場合、現行も味わって中古を経てヴィンテージに触れているので、すべてを体験してきたんですよね。すべてを体験したなかで、ヴィンテージが良かったです。単純にサイズ感だとかその物の雰囲気だとか。やはり味がある物は格好良いなと感じます」(岩本さん)

今年30歳になる岩本さんは、20歳から時計店で働いており時計歴は10年を数える。手首が細いため、小ぶりな時計が多いヴィンテージの世界にたどり着いたという。

「好きな年代は手巻きが多い。手巻きの分、薄くて『腕乗りが良いな』という印象が強いです」(岩本さん)

「なるほど。そういう入り方か」と感心している野村さんがヴィンテージの世界に入ったきっかけは、ズバリ価格だ。

「僕がヴィンテージの世界に入ったのは安いから。高校生でも買えるのって中古の時計だったんだよね。今の若い人はどうなんだろう? 新品で買おうとするとめっちゃ高いわけじゃない?」(野村さん)

「めっちゃ高いですよ。お客様から『昔はいくらだったよ』と話を聞くと、羨ましく感じます」(岩本さん)

「やはり『中古は嫌だ!』という気持ちの人も世の中にはたくさんいると思うけれど、それを超える魅力がヴィンテージにはある。サイズ感や価格などいろんな要素があるけれど、ヴィンテージはメンテナンス性が良くて長持ちする構造になっている。中古とはいえノーメンテの時計ではないので、“引き継いでいく”という感覚を持ってもらうと良い気がします」(野村さん)

岩本さんが「ノーメンテといえば『デッドストック』はノーメンテではあるのかな?」と切り出した。デッドストックは未使用のまま売れずに保管されたままの物を指す。人気商品のデッドストックを探している人もいるようだが、野村さん曰く、デッドストックとして出てくる時計は基本的に人気がないものだから、やめた方がいいという。

ヴィンテージとアンティークの違いとは?

古着では1990年代もヴィンテージと位置づけていることが多いが、ファイアーキッズでは1950年〜1970年代の時計の取り扱いが多い。そこにはどんなこだわりがあるのだろうか?

1991年製のロレックス『デイトジャスト』

「1990年〜2000年代は、現行を扱う中古屋さんが取り扱っている範囲なんですよ」(岩本さん)

「でも1990年代も若い人から見たら十分にヴィンテージ。若い子と話すと『1990年代っていつの話?』みたいなことはあるよね。20代の子と30代の子と、50代のおじさんでは感覚のズレが確実にある」(野村さん)

「そうなってくると、中古とヴィンテージの違いは何か?と言えば『感覚』ですね」(岩本さん)

ちなみに「アンティーク」という言葉は100年以上経過している物のことで、「ヴィンテージ」は100年以下の物を表している。厳密に言えば「アンティーク」に属する時計はほぼ存在していない。

“お古”を意味する「中古」ではなく、歴史を感じ、後世に受け継いでいくことを考えられる時計は「ヴィンテージ/アンティーク」と呼びたいところだ。

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