【インスタグラム・ライブ掲載17】2022.8.17 スーツを着た時にキマるアンティークウォッチの初級、中級、上級編は、総じて上品なデザインが特徴だ

2022.11.13
Written by 編集部
出演=野村一成(店長)藤井 翔(副店長)

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オススメの3本 

1.ロレックス『オイスター』 1972年代製

2.ホイヤー 2レジスタークロノグラフ 1940年代製

3.ルクルト 角型 1940年代製        

今回は野村店長自身が3本選んだ「スーツ派のあなたにオススメしたい時計3選」ということで、日頃、スーツで仕事をしている時もキマるアンティークウォッチを紹介しています。 

初級編はロレックス

野村:本日はスーツ派のあなたにオススメの時計3選ということで3本用意いたしました。初級、中級、上級、くらいの感じですかね。全部僕がチョイスしました。1本目はロレックス『オイスター』ですね。これは、まさに初級。

藤井:初級編、これ。

野村:ロレックスの『オイスター』6426という型番で、1972年製。お値段34万8000円という形なんですけども。ロレックスの入門機ですよね。手巻きのロレックスで、日付もない。なんてシンプルな時計でしょう。それでもオイスターケースなんで、どこからどう見てもロレックスですよね。

藤井:ロレックスらしさは、しっかりありますね。

野村:スーツにどうだっていう大きな時計が、まだね。徐々に小さくなってるような気がするんですが、まだ大きい40ミリ径のものが主流だと思うんですけど、あえて33、34ミリ?

藤井:34ミリですかね。

野村:ですね。このサイズ感がちょうどいいというサイズです。今日は3本とも革ベルトに挑戦したんですが、季節感が。。暑い日が続いてますが。。

藤井:暑いですよね、毎日。

野村:でも、デパートのショーウィンドウとかを見ると、もう、やっぱり秋ですよね。ということで、うちも秋のイメージで、スーツには。まあ上着なんかは着ないんでしょうけど、そろそろ秋準備という形でスーツ派の方に。ほんと、シンプルでいいですよね。

藤井:いいですよね。

ロレックスは憧れのブランド

野村:ほんと、ロレックスっていうと、若い人なんかは抵抗がある人もいたりなんかすると思うんですが、まあ、やっぱり憧れのブランドですよね。現行品のピカピカのロレックスをしてると、生意気な、って感じになるんですが、これだったらいいでしょう。許されそうな感じがしますよね。入門編にはコレです。

藤井:コメントで、メンテナンスって今後もできるのでしょうか。自分が生きている間はつけたいっていう。

野村:大丈夫でしょうね。

藤井:問題ないですよね。

野村:なぜかっていうと、長持ちしちゃうから。ロレックスって高価なものなんで、部品メーカーからしたら、つくれば必ず売れるっていう部品になるので、使えなくなるようなことって、まずないでしょうね。部品は、ロレックスの場合、若干割高になったりしますが、流通もありますし。よほど乱暴なことをしなければ、大きく修理代がかかることもない時計ですよね。確実に、この辺は一生もんです。一番間違いないでしょうね、そういう感じでいくと。1972年製なんで、僕と同い年の子なんですが、いまから50年でも100年でもいけるでしょうね。

藤井:コメントで、『オイスター』ならおじいちゃんの形見です、と言い訳ができるという、方もいます。たしかに良い言い訳かもしれないですね。

野村:おじいちゃんが使ってたやつとか、オヤジから譲り受けた、とか、そういう言い訳ができる時計ですね。次に、中級行ってみましょうか。ホイヤーですね。オシャレなスーツで、オールドのクロノグラフとかいってもらいたいですよね。

中級はちょっと小振りなクロノグラフ

藤井:いいですよね。

野村:これも正直、サイズ感で選びました。

藤井:サイズはちょっと小振りなクロノグラフ。

野村:そうですね。ホイヤーの2レジスタークロノグラフ。バルジューの92ですね。若干コンパクトな機械なんで、このサイズで収まると。

藤井:サイズ的には何ミリくらいなんですかね?

野村:これも33~4ミリですね。

藤井:ロレックスの『オイスター』と並べても、ほぼケース径は同じくらいですね。

野村:使いやすい、日本人の一般的な細腕にも大丈夫というサイズ感ですね。この時計ね、渋い!

藤井:インデックスと外側の三角形の刻みの組み合わせが、意外とこのデザインってないなと、今思いましたね。

野村:他のメーカーで、この感じのデザインって見ないですよね。50年代らしい針。僕この時計の好みは、ちっちゃいプッシャー。クロノグラフのプッシュボタンですね。これがちっちゃいんですよ。かわいい。そういうマニアックなポイントも唆られます。これも現行品のクロノグラフって、40ミリ台がほとんどだと思うんですけど、スーツの袖に収まり悪いですよね。

藤井:まあ、そうですよね。飛び出しちゃってる感じが。

スーツにクロノグラフは格好いい

野村:スーツにクロノグラフって格好いいんですけど。まあ、ちょっと違う大人な感じですよね。このサイズ感は。どうだっていう推しはそんなに強くないんですけども。このアイボリーダイヤル。タグ ホイヤーじゃなくて、ホイヤーっていうのがいいですね。これは50年代の後半くらいだと思うんですけど。60年にかかるか、かからないかくらいのモデルだと思います。夜光もラジウムなんですよね。

藤井:そうですね。この色合いだったり。文字盤の下もスイスっていう表記ですね。

野村:そうです、トリチウムを使ってないですよっていうタイプですね。

藤井:小さいけど、やっぱりインダイヤルのちょっと大きい感じはホイヤーっぽさもありますね。

野村:ビッグアイみたいな雰囲気はありますね。これもやっぱりバランスいいんですよ、ケースサイズに対して。目が大きい子、好きですよね、だいたいね。かわいい。スーツは、これくらいのサイズで袖口にサラッと収まってくれるというのが、格好いいですよね。藤井くんはスーツ着る仕事ってしてた?

藤井:スーツ着る仕事は、いままでしてないですね。

野村:そういう意味では、スーツに合う時計オススメと言われても困っちゃうね。

藤井:確かに、困っちゃうかもしれないですね。

野村:僕はサラリーマン時代があったので、やっぱり、こういう渋めなのがオススメですかね。結構、自分自身はロレックスの『GMT』とかをしてた期間が長かったんですけど、意外と普通の『オイスター』だったり『オイスターデイト』、手巻きのやつを好んで使ってましたね。20代の頃ですね。あとは、上級者向けの角金。3本目はルクルトですね。角金。これは女性がしてもいいんじゃないかというくらいのサイズ感なんですけど。これがねぇ、スーツにつけるとカッコいいんですよ。

藤井:なるほど。

20代の頃は買えなかった

野村:僕は20代の頃は、ルクルトは買えなかったんで、僕はウィットナーの角金を使ってたんですけど、意外と好評だったんですよね。サイズ感的にもこのくらいで。ルクルトって、ジャガー・ルクルトのアメリカ向けブランドみたいな感じですね。ムーブメントはスイス製、ケースはアメリカ仕立て。1940年代。。ホイヤーの値段言った?ホイヤーの2レジクロノは、39万8000円ですね。ごめんなさい。で、こちらのルクルトが1940年代、14金無垢ケースで、29万8000円。ジャガー・ルクルトって入っちゃうと、もうちょっと高くなっちゃいますね。

藤井:そうですね。

野村:ただ、ケースのデザインとかでいうと、正直、アメリカンウォッチ好きなんですよ、僕は。この横から見た画。このガラス、分厚いガラス、これいいですよね。この盛り上がり具合。

藤井:このラグの部分のデザインなんかも。

野村:秀逸!なかなかね、上品!14金というと、ちょっと明るめの金になるので、そんなビカビカ感もないし、デザインもオシャレだし、サイズ的にもちょっと小振りなんで、上品にできる、という個体ですね。

藤井:かなり上級者向けって感じはしますね。

このくらいのサイズ感がいい!

野村:つけ方を間違えるとやらしい感じになっちゃうかもしれないんですが。意外と外国人ディーラーで、身長が190くらいありそうな人たちが、このくらいのサイズのをサラッとつけている。それが格好よく見えるんですよね。古いアメリカ映画とかで、1930年代、40年代くらいのを題材にした映画を観てると、やっぱりこのくらいのサイズを、腕の太っといアメリカ人がサラッとつけてるわけですよね。そういうのを観て格好いいなと、思うところがあって、こういうチョイスをしてみました。結構、40年代とかだから、パシっとしたスーツですよね。帽子被っちゃうような。そういうような時代に、カチッとした服装でも、これくらい小振りな金ケース、角型、この辺のタイプをつけてるという感じですかね。やっぱりオシャレに見えますよね。

藤井:そうですね、スゴいオシャレですよね、これは。

野村:藤井くんがスーツを着なれてない感じがするのは、やっぱり着てたことがないから、ということですね。

藤井:そうですね。冠婚葬祭とか(笑)そのあたりですね。滅多に着る機会はないですね。

野村:せっかくなんで、お客さんの気持ちをわかるためにも、今度、仕事にスーツで来るとかね。

藤井:そうですね。

野村:そういうのもありかな、と思います。お客さんで、スーツで来られる方も結構いらっしゃいますんで。

藤井:確かに、いらっしゃいますね。

野村:そういった部分では、こういうのをね、初級、中級、上級くらいでチャレンジしてみてもらいたいですね。

藤井:コメントで、今日、リニューアル後初めてお邪魔しました。とても楽しかったです。ありがとうございます。

野村:こちらこそ、ありがとうございます。

藤井:他にも、角型が好きで、スーツじゃなくてもつけますよ、と。

野村:いいですね。やっぱり、シャツの袖口から見える感じって格好いいんですけどね。ほとんどの時計って丸ベースなんで、デザインが。そういう意味でも、角型を1本持っておくと楽しいと思いますね。チャレンジして欲しいと思います。

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