「1本買うなら」初心者におすすめの万能ヴィンテージ腕時計3選

2024.09.07
Written by 編集部

時計マニアが集まるFIRE KIDSのスタッフが、ヴィンテージ時計の魅力を伝えるYouTubeコーナー。毎回異なるテーマで、厳選されたモデルをご紹介する。

今回のテーマは「遊びもビジネスも楽しめる究極の腕時計」ということで、どんな服装やシーンにも合う、この1本さえあれば困らない「万能」なヴィンテージ腕時計3選をおすすめポイントとともに見ていく。

1968年登場から基本デザインが変わらないオメガの『スピードマスター』

まず1本目は、NASAに採用されたことでも知られるオメガの『スピードマスター プロフェッショナル 1998年製 Ref.145.0022』。

「1968年登場で、いまだに基本デザインが変わらない。流行も関係ないし、服装も関係ない、これは本当に万能な時計でしょう。スポーティーな感じもするしスーツでもいけるし、黒白しかないから冠婚葬祭でもいけちゃう、もう完璧。亡くなられた安倍元首相とか、ロックスターのジョー・ペリーがしていたりとか、どんな格好にでも合うってことでしょう」(野村店長)

「サイズ感もちょうど良いというか」(山﨑さん)

「サイズ的には42mmって若干大きめではあるんですけど、手巻きなので厚みを結構抑えてある感じ、このフィット感の良さもあるし、流行も関係ないし」(野村店長)

ムーブメントは861を改良した1861を搭載しており、時代を問わず人気のオメガが誇るアイコニックピースだ。

「機械好きも好きだし、もうこれ以上の時計はないなと昔から思っているけど、こんな便利な時計があるのかというくらい使いやすい時計」(野村店長)

「僕も最初クロノグラフ使った時は、用途として使うわけじゃないですけど、ボタンを押してみたりとか、男心をくすぐるというか」(山﨑さん)

「本当にその通りで。ストップウォッチ使いたくなるけど、押せば押すほど壊れるから押しすぎには注意です」(野村店長)

スポーツモデルとしては小ぶりで万能なロレックス『エクスプローラー』

2本目は「これも本当に万能だよね」という、ロレックスの『エクスプローラーⅠ 36㎜ 1999年製 Ref.14270 シングルスイス表記』を見ていく。

「サイズ感が36mm、普通のデイトジャストサイズなので、デイトジャストよりTシャツが似合うみたいな」(野村店長)

「モデル的には探検家ですかね。1950年代から基本デザインはそんなに変わっていなくて、これは1999年製だからサファイヤガラスだし、少しぶつけても気にしなくても良いし、本当に使いやすい。スピードマスターと一緒で、これを1本持っておけば冠婚葬祭もいけるし、夏にTシャツでも格好良いし、スーツでも格好良いと」(野村店長)

「まさに仕事でも休みの日でも間違いない1本のイメージ」(山﨑さん)

スポーツモデルとしてはコンパクトな36mmのケースサイズに、ノンデイトと普段使いしやすい人気の1本だ。

「『スピードマスター』と悩むところではあるとは思うんですけど、維持費を考えると普通の3針の方が安いから、楽なのは『エクスプローラー』かな。変に操作するところがないし、自動巻きだから操作性もあるし、毎日していれば動き続けてくれる便利な時計」(野村店長)

「初めての1本で選ぶんだったら、この2本で悩む人は多そうですよね。好みですかね」(山﨑さん)

「本当に楽なのはどっち?」と聞かれたら『エクスプローラー』と答えると野村店長は言うが、クロノグラフが壊れるケースが多少なりともある『スピードマスター』も、動かさなければ壊れず便利だ。またNASAの試験をクリアし、安心感のある時計なので、どちらも甲乙つけがたい人気モデルと言える。

ベルトの付け替えで「時計欲しい病」が治る? IWC『ヨットクラブ』

3本目は、野村店長の趣味ということで「ヴィンテージ好き」に向けた、IWCのスポーツモデル代表格『ヨットクラブ 1971年製 Ref.R811AD シルバーダイヤル 純正尾錠付』だ。

「僕も今回の3本だったら好み的にはヨットクラブが良いですね」(山﨑さん)

「ヨットクラブは本当に普通の顔なんだけど、しっかりとした厚みもあるし、ゲイフレアーのブレスを付けても良いんですけど、少しカジュアルめの革ベルトとかを替えてあげるとか、クロコダイルを付けてるとビジネスっぽくもなるし」(野村店長)

シンプルながらも防水構造のスポーツウォッチで、しっかりとした厚みと存在感がある。

「初心者の方には少し難しいかもしれないですけど、オンオフでベルトを付け替えできるのも面白いんじゃないかと」(山﨑さん)

「ベルトを替えられると楽しいし『時計欲しい病』も治るし(笑)」(野村店長)

「もともとヨットクラブはスポーツウォッチとして開発されているので、今は非防水ですけど他のモデルに比べれば防水性能も高いし、対衝撃も優れているし、自動巻きのペラトン式の最終形Cal.8541Bという完成形の機械が入っているので、本当にあんまり心配しないで使いやすい」(野村店長)

ヴィンテージ好きには知名度あるが、若い世代など意外と知らない人もいるIWC。ブランドものを身に着けているという気分を味わうのであれば、やはりロレックスやオメガが強い。ただ、「どうだ!」とアピールするのが苦手という人は、ヴィンテージ中級者向けで万能なオールドインターをチョイスすると周りと差がつけられるかもしれない。

決して安くはないヴィンテージ腕時計。目的やライフスタイル、予算と十分に相談して自分にぴったりの1本を見つけて欲しい。 

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