理想の上がり時計は? 三大雲上やロレックスなど人気モデルを紹介
時計マニアが集まるFIRE KIDSのスタッフが、ヴィンテージ時計の魅力を伝えるYouTubeコーナー。毎回異なるテーマで、厳選されたモデルをご紹介する。
これ以上のものは見つからない…と思えるような「人生最後の時計」のことを「上がり時計」と言う。FIRE KIDSスタッフの松浦と中根が、YouTube視聴者に「理想の上がり時計は?」というテーマでアンケートを取った結果を発表していく。この先一生身に着けられるヴィンテージ腕時計を探している方、必見だ。
やはり人気の雲上ブランド。世界三大時計の良さとは
自分の理想とする最終ゴールになる「上がり時計」。時計コレクターにも人気で、アンケートでも回答数が多かったのは、世界三大時計ブランドとも言われる『パテックフィリップ カラトラバ 』『オーデマピゲ ロイヤルオーク』『ヴァシュロン・コンスタンタン』だ。
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「カラトラバは定番と言えば定番じゃないですか? だから通過地点なのかなと思ったら、ここをゴールにしている人も多いんですね。時計の原型みたいなデザインで良いですよね」(松浦さん)
「そうですね。ロイヤルオークも着けている人が多いということは、その分そこを目標にする人も多いってことですかね」(中根さん)
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「ヴァシュロンは三大雲上の中では伸びしろがあるというか、まだ少しスポットライトの光が弱いブランドだと思っているんですよ。歴史はパテックやオーデマに比べるともっと古いですし、作りの上品さとかね」(松浦さん)
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長い歴史や伝統だけではなく、高度な技術力やデザイン性を誇る雲上ブランドは一生の相棒にふさわしいと言えるだろう。
王道のロレックスもランクイン。意外にもスポーツ系が人気
アンケートで1番回答数が多かったのは「やはりロレックス」と話し、その中でも名前が挙がったのは意外にも全てスポーツ系モデルだと言う。
「『デイトナ』『GMTマスター』『サブマリーナ』という結果なんですけど、ロレックスらしくてイメージしやすいですよね」(中根さん)
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「値段も上がり時計にぴったりだし、カッコいいというのは何十年も前から変わっていないから納得感があるね。デイトナなんて昔から高い高いって言われたけど、今は桁が違っちゃって見る機会もどんどん少なくなっていて希少性が高いよね」(松浦さん)
手に入れること自体が難しくなってきている今、「持ってる人は羨ましいですが、その反面、人気モデルを持っていれば良いってわけじゃない」とも言う。
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昔と違い、年代や部品交換の有無、メーカーで修理している、していないなど様々な情報がヴィンテージ腕時計の評価を左右するため、求められるルールから外れているものは扱いが難しい一面があり、「実は、手放す時に結構苦労する個体もあると思う」と松浦さんは話す。
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日本が誇るグランドセイコーに、少し意外なキングセイコー
高い技術力やシンプルなデザインは世界的な評価も非常に高く、国産時計を牽引し続けているセイコー。今回上がり時計に挙がったのは、『グランドセイコー金無垢』『グランドセイコーファースト』『キングセイコー』だ。
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「上がりにキングセイコーというのも珍しいなという感じがしますよね」(中根さん)
「お買い得感のある分野なんだけど、キングセイコーも段々難しくなってきているんだよね。復刻が出ている影響で、市場的な評価も上がっていて。グランドセイコーに引っ張られている感じもあるけど、キングセイコー自体がしっかり評価されるようになってきたね」(松浦さん)
キングセイコーのファーストも良いが、44キングセイコーのクロノメーター表記のモデルは、最近市場に出回ることがなくなったため、コンディションの良い個体に出会ったら狙い目だと話す。
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「上がりなぞない!」派も。その他の意見は?
その他の意見ということで「上がりなぞない!」という回答もあったとか。今後買い換えることのない人生最後の1本を選ぶのは無理…という方もやはり多いようだ。
「お客さんの中で結構いたんですけど、買う度に『これが上がりの時計かな?』と言うんですよ。その時は『上がりかな?』と思うんだけどついつい買っちゃう、次もまた欲しくなっちゃいますよね」(中根さん)
「それ、よく聞くよね(笑)歳を重ねていくと好みも少しずつ変わるし、いろんな時計を改めて見ていくと『めっちゃ良いな』となっちゃうんですよ、エンドレスです」(松浦さん)
「他には、ざっくりブランドですけど『カルティエ』という回答もありました。確かに良い時計ですからね」(中根さん)
宝飾メーカーであるカルティエは、時計好きからすると、時計メーカーとしては一線を置かれていた部分があったと言うが、ここ数年、注目度が急上昇している。
「デザインも、時計としても評価されてメキメキと今きています。かなり注目を浴びていて、値段の上がり方がすごいモデルもありますからね。上がり時計としても良いかもしれないですね」(松浦さん)
憧れのブランドや知名度、金額で選んだり、「子どもに譲りたい」などの目的を持って選んだりする場合もある。何をポイントに定めるかによって「上がり時計」は異なるため、まずは望む基準を明確にしてから探すと良いかもしれない。
writer
![編集部](https://m.firekids.jp/wp/wp-content/uploads/2023/03/fm_img.jpg)