チューダーおすすめヴィンテージ腕時計。予算別に20万円〜90万円台で紹介
時計マニアが集まるFIRE KIDSのスタッフが、ヴィンテージ時計の魅力を伝えるYouTubeコーナー。毎回異なるテーマで、厳選されたモデルをご紹介する。
「チューダー」は、ロレックスの時計を広く一般にも広めるために、ロレックスの創業者であるハンス・ウィルスドルフによってつくられた。ロレックスと同じ部品が使われているモデルも多く、高い精度や耐久性に優れており、また、ロレックスよりもカジュアルなデザインと価格がチューダーの魅力の1つ。今回は、FIRE KIDSスタッフのクリスと三好が、「チューダー」のおすすめヴィンテージ腕時計を予算別に5本紹介していく。
【20万円台】シンプルで性別関係なく使える『プリンスオイスターデイト』
まず1本目は、シンプルで使いやすい自動巻き『プリンスオイスターデイト 1993年製 Ref.72000 シルバーリネンダイヤル 王冠リューズ 純正ステンレスブレス』だ。価格は27万8000円。

「リネンダイヤル良いですよね。リネンダイヤルの中でも結構糸の細いリネンかなと思います。パッと見はそんなにボコボコと見えてこないんですけど繊細で美しいです」(三好さん)
「ケースもリューズもロレックスを使っていますね。ロレックスを使っているから良いというわけではないのですが、やはりオイスターケースはプラスのポイントですね」(クリスさん)
「プリンスサイズでとても腕乗りも良いですし、シルバーダイヤルのベーシックな感じ」(三好さん)
ケースは32㎜サイズで、性別関係なく使える万能な1本だ。ダイヤル12時位置の盾マークや、王冠マークの入ったロレックスのねじ込みリューズが特徴的。
【30万円台】小薔薇マークが人気の『プリンスオイスターデイト』
次に紹介するのは、チューダー家の家紋である小さいバラがダイヤルに配された『プリンスオイスターデイト 1964年製 Ref.7966 シルバーダイヤル』。価格はちょうど30万円。

「小バラは、バラのサイズや位置が個体によって微妙に違ったりして面白いですし、バリエーションも豊かですし、こちらはインデックスの太さに少し緩急があるようなダイヤルで素敵です」(三好さん)
「ロレックスのケースですし、コンディションも良い。こういったオイスターケースでブレスレットのものが欲しいという方が割と多いですけど、革ベルトも良いですよね」(クリスさん)
「この年代の場合はダイヤルが少しクリーミーに焼けているので、ブラウン系ベルトが合いますよね」(三好さん)
ねじ込みリューズと裏蓋には、ロレックスのディフュージョンブランドをアピールする王冠マークがあしらわれており、ダイヤル12時位置の小薔薇マークが印象的な人気モデルだ。
【40万円台】ロレックスにはないデザインが魅力の『ミニサブ』
3本目は、小ぶりで腕なじみが良い『ミニサブ 1991年製 Ref.9440 ブラックダイヤル 王冠リューズ』を見ていく。価格は40万円。

「ミニサブは最高です、これこそロレックスにはないですよね。女性ももちろん良いと思うんですけれども、小ぶりのスポーツ系はなかなかないので、男性の方にもぜひおすすめです」(クリスさん)
「ジュビリーブレスのしなやかさもありつつ、腕乗りも良くて。黒でこのサイズって、やはりロレックスを探してもないかなという感じがするので、汎用性の高い色でもあり良いと思います」(三好さん)
「確かに、ベゼルの黒と内側のダイヤルの黒が若干違うというか。マットと、とぅるっとした黒の質感、良いですね」(クリスさん)
ロレックスのオイスターケースでありながらも、ロレックスにはないサイズのサブマリーナという点が貴重なミニサブ。200m防水と、しっかりと機能を備えた本格的な1本だ。
【50万円台】フルスペルの曜日表記が目を引く『デイトデイ』
4本目は、ロレックスのデイデイトを思わせる『オイスタープリンス デイトデイ 1970年製/昭和45年製 Ref.7017/0 ブレス付き』。

「ロレックスのデイデイト、チューダーのデイトデイ、素材は違います。ロレックスのデイデイトは金に対して、こちらはステンレスです。ロレックスのホワイトゴールドをお探しの方、貴金属じゃないといけないのでしょうか? 私も金好きなんですけれど、全部金じゃなくても良いかなと」(クリスさん)
「それは少し分かります。逆にステンレスのデイトデイ、この選択肢では全然ありかなと思います」(三好さん)
「ロレックスのデイデイトと比べると、結構スポーティー感があるかなと私は思っていて、カジュアルな感じで着けられます」(三好さん)
12時位置にあるフルスペルの曜日表記が目を引くデイトデイ。ケース径は37mmとしっかりとしたサイズ感ながらも、シンプルなデザインで服装や場面を選ばず、非常に使いやすい。
【90万円台】人気のパンダダイヤル『クロノタイム』
最後に紹介するのは、『クロノタイム 1989年製 Ref.79170前期 パンダダイヤル 王冠リューズ 回転ベゼル 3連オイスターブレス』だ。価格は98万円。

「前期型はカッコいいですね。私はこのダイヤルがシルバー? ガンメタル? インダイヤルの黒がワントーンの黒じゃなくてラジアルになっているところがすごく素敵だと思います」(クリスさん)
「クロノタイムでも、ダイヤルの作りが微妙に違ったりとかしますよね。配置が他のものと違って、きゅっと気持ち良いんですよ」(三好さん)
前期型は枠有のカレンダーが付き、ビックブロックやカマボコケースと呼ばれる厚みのあるケースは存在感が抜群だ。回転ベゼル付きでGMTとして使用できる。
ディフュージョンブランドということで、チューダーはロレックスの要素を取り入れながらも、比較的手に入れやすい価格であることから、幅広い層から支持を得ている人気のブランドだ。「ロレックスは高いから…」という理由でチューダーを購入するのではなく、品質の良さや、ロレックスとは違う個性を知ってから自信を持って「チューダー」を選んでほしい。
writer
