時計界のピカソ”が遺した傑作対決!ロイヤルオークとノーチラス、選ぶならどっち?

出演:野村×アディカリ×芦野

オーデマ・ピゲ『ロイヤルオーク』とパテックフィリップ『ノーチラス』。いずれも“時計界のピカソ”と称されるデザイナー、ジェラルド・ジェンタが手掛けた時計だ。今回はロイヤルオーク派とノーチラス派に分かれて、その魅力を掘り下げる。

個体はオーデマ・ピゲ『ロイヤルオーク アメリカ海軍 1991年刻印 18金無垢 Ref.41100BA』と、パテックフィリップ『ノーチラス 1994年製 Ref.3800/1JA アーカイブ付き』を見ていく。

ラグジュアリースポーツウォッチの代名詞

いずれも1970年代のクォーツショックの最中に発売され、“ラグジュアリースポーツウォッチ”のスタイルを確立。ブランドを代表するモデルの一つとして成長してきた。しかし『ノーチラス』は初めから評判が良かったわけではないという。

「パテックフィリップはドレスウォッチが基本。1990年〜2000年頃は『ノーチラスはパテックフィリップらしくない』という評価だった」(野村さん)

「パテックフィリップは、カラトラバとか“ザ・ドレスウォッチ”のイメージが強いのでしょうね」(芦野さん)

「車で例えると、ロールス・ロイスなのにSUVを作った感じ。『パテックフィリップなのになぜスポーツモデル?』と言われていました」(野村さん)

『ノーチラス』には批判の声があった一方で、『ロイヤルオーク』はブランドを背負ったモデルとして早くから人気を集めた。

紹介しているヴィンテージの『ロイヤルオーク』と『ノーチラス』は両方とも680万円。野村さんが『ロイヤルオーク』の存在を知った時は、ステンレスの自動巻きで50万円ほどしたという。ロレックス『サブマリーナー』が20万円台の頃の話だ。当時からより高価な時計であったことがうかがえる。

「ノーチラスはいつぐらいから人気が出たのですか?」(アディカリさん)

「ここ数年の話じゃない? 徐々に価格は上がっていたけれど、誰もが知っている状態になったのは最近の話」(野村さん)

「もともと“ラグジュアリースポーツ”という言葉はあったけれど流行っていなかった感じですか?」(芦野さん)

「“ラグジュアリースポーツ”という言葉もつい最近言われるようになったんじゃない? “ラグジュアリースポーツ”はステンレスケースのイメージがあるけれど、コンビや金無垢も含まれる。若い頃に言う『つい最近』は数カ月前の話だけれど、今は数年単位です(笑)」(野村さん)

女性にも好まれる丸みあるノーチラス

ノーチラス派だと語るアディカリさんにその理由を聞く。

「スポーツウォッチは男性のイメージがあるけれど、ノーチラスは少し丸みがあってレディースでも着けられるデザインだと思います。ハリウッドでも流行っていました。薄くて着けやすいし、ブレスの形も好きです」(アディカリさん)

「着け心地が良いからね。体感すると欲しくなるので着けてみてください!」(野村さん)

腕なじみが良く、いつかは購入したい気持ちがあるというアディカリさん。ちなみにサイズは35mm。細腕の女性が着けるにはギリギリのサイズ感といったところ。しかし、現行モデルは大きめに作られている時計が多いため、ファッションとしては違和感なく着けられる範囲だ。

ビス留めが印象的なロイヤルオーク

ロイヤルオーク派だという芦野さんは、よりスポーティなデザインに惹かれているようだ。

「スポーティ感が出ているというのが第一印象。ノーチラスもジェンタがデザインした良い時計だけれど、私服にもジャケットスタイルにも合わせやすいロイヤルオークのデザインが好きです」(芦野さん)

ジャンタデザインといえば、船の舷窓をイメージしたビス留めが印象的。芦野さんはそんなデザインにロマンを感じると語った。

「同じデザイナーだから着け心地は近いけれど、直線か曲線かでだいぶ違うよね」(野村さん)

「兄弟じゃないけれど兄弟みたいな感じですよね」(アディカリさん)

「いとこくらいじゃない?(笑)。でも両方ともファーストモデルはジャガー・ルクルトベースの機械。そういう部分では兄弟と言ってもよいかも」(野村さん)

「僕のイメージではノーチラスは品のあるお兄さん。ロイヤルオークは傷も似合うような悪ガキ。ビスがあることによって傷も似合う時計だと思っています。実際に着けてみると腕と一体化しています」(芦野さん)

「そういったところは、やはりジェンタ凄いなと思います。一度腕に乗せてみると『なるほどな』と納得するよね」(野村さん)

ジェンタデザインであればIWCの『インヂュニア』が欲しいと語る野村さんは、どちらかと言えば『ノーチラス』の方が好み。いずれも高価格であるため気軽には手を出せないかもしれないが、腕時計の歴史を彩ってきた象徴的な2本だ。店頭で見つけたならば、一度は腕に乗せてみることをオススメする。

writer


Warning: Attempt to read property "ID" on bool in /home/firekids2024/firekids.jp/public_html/m.firekids.jp/wp/wp-content/themes/firekids-magazine-theme/single.php on line 63
/home/firekids2024/firekids.jp/public_html/m.firekids.jp/wp/wp-content/themes/firekids-magazine-theme/single.php on line 65
https://m.firekids.jp/wp/wp-content/uploads/2025/08/24A1134-scaled.jpg" alt="
Warning: Attempt to read property "post_title" on bool in /home/firekids2024/firekids.jp/public_html/m.firekids.jp/wp/wp-content/themes/firekids-magazine-theme/single.php on line 65
">


Warning: Attempt to read property "post_title" on bool in /home/firekids2024/firekids.jp/public_html/m.firekids.jp/wp/wp-content/themes/firekids-magazine-theme/single.php on line 69


Warning: Attempt to read property "post_content" on bool in /home/firekids2024/firekids.jp/public_html/m.firekids.jp/wp/wp-content/themes/firekids-magazine-theme/single.php on line 70
/home/firekids2024/firekids.jp/public_html/m.firekids.jp/wp/wp-content/themes/firekids-magazine-theme/single.php on line 71
https://m.firekids.jp/?post_type=post&p=7390" class="relative block max-w-[158px] pr-5 pb-2 my-3 md:mt-5 ml-auto font-gothic-new font-medium text-[12px] md:text-[15px] border-b border-black-700 border-solid group"> 記事を読む

ranking