初めてのヴィンテージ腕時計。時計屋店員が愛用するオメガ『コンステレーション』

2025.03.15
Written by 編集部

時計マニアが集まるFIRE KIDSのスタッフが、ヴィンテージ時計の魅力を伝えるYouTubeコーナー。毎回異なるテーマで、厳選されたモデルをご紹介する。

今回は「初めてのヴィンテージ腕時計」をテーマに、FIRE KIDSスタッフの松井が実際に購入したオメガの『コンステレーション』をチェックしながら、選んだ理由やおすすめポイントについて解説していく。腕時計屋の気になるリアルな私物時計。ヴィンテージ腕時計の購入を検討している方必見だ。

ヴィンテージ腕時計を購入したきっかけは?

ヴィンテージ歴2ヶ月の松井さんの「初めてのヴィンテージ腕時計」は、1952年に誕生したオメガを代表するモデル『コンステレーション』。購入のきっかけは、お世話になっているテーラーの方がいつもヴィンテージ時計を身につけていたことから気になり始め、「こんなに文字盤が小さくて美しい時計があるんだ」と、感動したという。

「どうしても現行の時計だとスーツへの腕の収まりが悪くて、『ヴィンテージも検討しても良いのかな』と考えていまして、そこで迷いに迷ったあげく購入したのが『1959年製 オメガ コンステレーション Cal.551』です」(松井さん)

「テーラーに通われていたということで、綺麗目な格好やボディラインが出るような服とかには、やはり少し小ぶりな腕時計の方が相性が良いですよね」(クリスさん)

以前はエルメスのクロノグラフや、セイコーのシンプルな三針の腕時計を使っていたという松井さん。文字盤のサイズや厚みが気になっていたが、その点を全て補ってくれたのがヴィンテージ腕時計だと話す。

人と被らない珍しい1本。外観にもストーリーにも共感

「購入したお店のオーナーさんも『すごく珍しい1本だよ』と言っていて。人と被りたくない、渋い時計が欲しいということでこの1本を選びました。シルバーの文字盤が良い感じに退廃的な佇まいがあって、それに対してインデックスであったり、オメガの植字、コンステレーションのエンブレムですね。ローズゴールドで統一されていて、その色とのコントラストが調和の取れた1本かなと」(松井さん)

「ステンレスケースに中がゴールド色というか、美しい1本です。最高じゃないですか、しかもクロノメーター」(クリスさん)

先代の機械のCal.505は、まだムーブメントの厚みを抑えきれずに裏蓋が少し膨れるような仕様になっているが、このCal.551からはムーブメント自体が薄型化したため、腕乗りが非常に良いという。

「やはり内側のインデックスや針がピンクゴールド、これ良いですね」(クリスさん)

「たまらないポイントですね。オメガがスイスのコンクールで優秀な成績を収めた時に付けられたのが、この星のエンブレムだということを購入してから知ったんです。オメガがお客様に対して『正確な時を刻みますよ』という誓いが込められて付けられたマークということで、私も腕時計を着ける時に誠実な気持ちで、この時計に鼓舞されるような、私にとっては特別な1本ですね」(松井さん)

初めてのヴィンテージ腕時計を購入するとき松井さんは、ブランドは決めていたが、モデルについては決めていなかったと話す。「時計屋さんにある時計を見ていった中で、1番ビビッときたのがこの時計でした」とのこと。

「やはりヴィンテージ腕時計って個々に顔付きが違うじゃないですか? 一期一会感というのも良いですし、同じモデルは多く存在しますけど、同じ経年変化をした時計というのは1つとして存在しないので。自分だけの1本を選べる特別感があるので、おすすめですね」(松井さん)

ヴィンテージ腕時計にはそれぞれに長い歴史があり、その「ストーリーを買う」という側面もある。もちろん、デザインや価格なども重要なポイントではあるが、その腕時計の歴史を知ることで愛着もより一層深くなるのではないだろうか。

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