セイコー最高!の言葉通り、ファイアーキッズではセイコーが最高なのです!
セイコーの腕時計に心酔
席につくなり、開口一番「セイコー、最高!」
ファイアーキッズのSNSディレクター、中野ブロードウエイ店のウォッチメイトスペシャリスト、廣瀬クリスさんはそれほどセイコーの腕時計に心酔している。そして、彼の気持ちが通じたのか、この中野店ではセイコーウォッチが売上ナンバー1なのである。

「約2年前にこのお店ができた時は、ロレックスが1番でした。そもそもファイアーキッズはロレックスがトップ、それに続くのがオメガというお店だったんです。それが現在はグランドセイコーを中心としたセイコーがトップになりました。それもロレックスの売上を落とさずにセイコーが躍進したのです。とにかく最近はセイコーの伸びがすごいんです」
たしかにヴィンテージ時計店では、ロレックスの売上がトップというところが多い。ロレックス、オメガは、昔からヴィンテージの定番。よくセイコーがその牙城を崩したな、と感心する。その売上はどのよう曲線を描いてきたのだろうか。
「肌感覚ですが、徐々に、という感じですね。いくつか要素はあると思うんです。ここ2年のことですから、やはり大谷翔平選手の影響はあると思います。それからグランドセイコーのブランド化もありますね。海外の方ですが、大谷さんがセイコーつけてるから百貨店にいったけれどしっくりこない。で、サーチして、ヴィンテージがあるんだと知って、ファイアーキッズにやってくる。という人がいましたね。ヴィンテージは人と被らないのでいいということです。そして、一度手にすると愛着が湧いてくるようです」
万能性があるモデルが人気
モデルとしてはやはりグランドセイコーなのだろうか。
「やはりグランドセイコーが多いです。それからキングセイコー、ロードマーベル、5スポーツ、ダイバーズという感じです。あまりゴツくなく、万能性があるモデルが人気だと思います」

グランドセイコーは不動の人気。クリスさん的にはどこに人気の秘密があるのか、見解を聞いてみた。
「ロレックスのオイスターデイトジャストというモデルが、一般的にみなさんが欲しがる1本だと思うんです。グランドセイコーはそれに対抗できるモデルだと思います。ファーストモデルを除いてスクリューバックですし、精度もいいです。それにメンテナンスもしやすいんです。グランドセイコーは1960年12月からはじまっているんです。セカンドモデルが64年。そこから44GS、45GS、62GS、61GS、56GS、この辺りが熱いです」
そして、現行モデルがどんどん小さくなってきている今日、ヴィンテージ時計のサイズ感は時代にマッチしはじめている。さらに、大きさ的にメンズ、レディスの境目がなくなりつつある。
「男女兼用できるというのはいいかもしれないですね。ただ、セイコーの時計はビジネス仕様だったり、そういったところも刺さりやすいですよね。ロレックスだとそうはいかない(笑)ヴィンテージはストーリー性もありますし、今後はもっと高くなっていくと思いますよ」
現在ファイアーキッズで扱っているセイコーウォッチは20万~200万円というところ。グランドセイコーファーストが圧倒的に高いので、コアとなると30~50万くらいになる。現行のグランドセイコーは100万円を超えるものが多いので、やはりヴィンテージはお買い得だ。
「いま狙い目はキングセイコーですね。グランドセイコーほど上がっていない。あとキングセイコーは亀戸(第二精工舎)でつくられていて、精度はグランドセイコー並み。あとキングセイコーはラグの形や太さが違ったり、バリエーションも豊富です。まだまだ出てくるので狙い目です。でも僕はあくまでもグランドセイコー推しですが(笑)」
話が終わり席を立つ時もクリスさんは一言。
「セイコー、最高!」
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