はじめてのヴィンテージ時計、なぜデイトジャストがいいのか

2025.04.17
Written by 編集部

実業家のホリエモンこと堀江貴文氏が身につけていた腕時計について、幻冬社の箕輪厚介氏が自身のXでポストされた動画の中で『どこで買ったんですか?』と尋ねたことがあります。その時計は、ロレックスのデイトジャストでした。

このシーンが印象的なのは、デイトジャストが多くの人にとって親しみやすく、なおかつ長い歴史を持つ特別なモデルだからです。実は、デイトジャストは初めてのヴィンテージ時計としても非常におすすめのモデルなのです。

ヴィンテージ時計を選ぶ理由

ヴィンテージ時計を選ぶ理由

ヴィンテージ時計を選ぶ理由は単に「古いから」といった単純なものではありません。実際には、ヴィンテージ時計には新しい時計では味わえない数々の魅力が詰まっています。

まず、唯一無二の個性です。新品の時計は、どれも似たようなデザインや機能を持っていますが、ヴィンテージ時計は一つ一つに違いがあります。特に年代が経過した時計は、使い込むことで現れる風合いや細かな傷、色合いなどが加わり、まさに“自分だけの時計”となります。まるで一つ一つがストーリーを持っているかのような独特の存在感があります。

次に、高い耐久性と実用性です。多くのヴィンテージ時計は、長年にわたって愛されてきたものです。そのため、職人の手で作られたものが多く、非常に高い耐久性を誇ります。特にロレックスのような名門ブランドの時計は、しっかりとした作りであり、メンテナンスをきちんと行えば、何十年経っても十分に使い続けることができます。また、ヴィンテージ時計には、現在では手に入らないデザインや機能があることも魅力の一つです。

投資価値も重要なポイントです。新品の時計は時間が経つにつれて価値が下がるのが一般的ですが、ヴィンテージ時計は、特に状態の良いものや希少価値のあるモデルであれば、その価値が時間とともに上昇することがあります。これは、ヴィンテージ時計ならではの大きな魅力です。さらに、時計そのものが“時間を刻む”存在であり、使う人の歴史と共に歩んでいける点でも、非常に価値があります。

そして、時計選びの楽しさもヴィンテージならではの魅力です。ヴィンテージ時計を手に入れる過程は、まさに宝探しのようなもの。自分が納得のいく一本に出会うために、状態を確認したり、ショップで相談したり、何度も足を運んだりすることが楽しい時間になります。どんな細部にまでこだわるか、その時計の“過去”を探ることで、時計選びが一つの趣味として楽しめます。

最後に、歴史と伝統を感じられる点も見逃せません。特にロレックスのような長い歴史を持つブランドのヴィンテージ時計では、そのブランドが歩んできた歴史を感じることができます。時計の背後にある物語や、当時の技術、デザインの進化を感じながら使うことができるのは、ヴィンテージならではの大きな魅力です。

これらの理由から、ヴィンテージ時計はただの「古い時計」ではなく、使うほどに価値が増す永遠のアイテムとして、多くの時計愛好家に愛され続けています。

なぜ「デイトジャスト」なのか?

なぜデイトジャストなのか

ロレックスの中でもデイトジャストが長く愛されているのは、そのバランスの良さに理由があります。機能、デザイン、実用性、そして歴史性を兼ね備えたこのモデルは、単に「良い時計」だからというだけでは語りきれません。

デイトジャストが誕生したのは1945年で、世界で初めて自動巻きで日付が自動的に切り替わる機構を搭載した腕時計として時計史に名を残しています。12時を過ぎると瞬時に日付が切り替わるその機構は、当時としては革新的であり、以降の腕時計デザインに大きな影響を与えました。

クラシックで端正な顔立ちは、スーツスタイルにしっかり馴染みます。たとえば、商談や会食の席など、第一印象が問われるシーンで、過度な主張をせず、それでいて品格を感じさせる存在感があります。一方で、カジュアルなシャツやニットと合わせても違和感なく溶け込みます。週末にカフェでくつろぐひとときや、旅先の街を歩くときにも、自然と腕元に馴染んでくれる時計です。

実用性の面でも、日付表示の便利さは日々の生活において頼れるポイントです。ふとしたときに手元で日付を確認できる小さな機能が、想像以上に役立ちます。そして何より、ロレックスならではの堅牢な作りと高い信頼性が、長く付き合える安心感を与えてくれます。

さらに、ヴィンテージ市場でも安定した人気を誇っており、経年によってむしろ魅力が増すのも大きな特長です。過去に作られたモデルの中には、文字盤の焼けやインデックスの風合いが一点物のような個性となり、自分だけの一本として愛着が深まっていきます。

初めてヴィンテージ時計を手にする方にも、デイトジャストは扱いやすいモデルです。過度に気を遣うことなく、日常の中で気軽に使える。それでいて、時計にまつわる背景や美意識にもじっくり触れることができる一本です。

仕事でも、休日でも、どんなライフスタイルにも自然と寄り添う。そんな懐の深さが、今なおデイトジャストが選ばれる理由なのです。

デイトジャストの選び方と使い方

デイトジャストの選び方と使い方

ヴィンテージのデイトジャストを選ぶときは、まず「自分がどんなふうに時計を身につけたいか」を考えることが大切です。スーツに合わせてかっちりと着けたいのか、週末のカジュアルな装いにさりげなく添えたいのか。その目的によって、選ぶモデルの年代やサイズ感、文字盤の色合い、ブレスレットの種類が変わってきます。

たとえば、1970〜80年代のデイトジャストには、36ミリのケースサイズに、ほどよくエイジングしたダイヤルやリベットブレスといった、現行品にはない味わいがあります。ヴィンテージならではの柔らかな風合いが、現代のシャツやニットと絶妙に調和し、時計に詳しくない人から見ても「なんだか雰囲気がある」と感じさせる佇まいを持っています。

文字盤の色は、王道のシルバーやシャンパンゴールドも魅力的ですが、アイボリーやグレー系など、やや個性のある色を選ぶと、さりげない差別化ができます。ドレス寄りに仕上げたいならフルーテッドベゼルとジュビリーブレス、カジュアルに楽しみたいならスムースベゼルにオイスターブレスといった組み合わせもおすすめです。

使い方については、デイトジャストはあくまで「普段使いできる高級時計」です。特別な日のために大切に仕舞っておくのではなく、むしろ日々の生活の中でどんどん使ってこそ、その真価が発揮されます。コーヒーを淹れる手元や、電車を待つホームで袖口から覗く姿など日常のちょっとした瞬間が、自然と気分を整えてくれます。

メンテナンスについては、信頼できる時計店で定期的なオーバーホールを行えば、数十年にわたって使い続けることができます。機械式時計としての精度も申し分なく、長く付き合うことで、モノとしての価値だけでなく、自分自身の時間とともに刻まれる記憶が積み重なっていきます。

まとめ

初めてのヴィンテージ時計として、デイトジャストは非常におすすめです。その魅力は、シンプルで洗練されたデザインにあり、どんなシーンにも馴染む普遍性を持っています。また、ロレックスの信頼性と実用性に支えられ、長年にわたって愛され続けてきたモデルです。ビンテージならではの風合いや価値の増す可能性も大きな魅力です。まずは自分にぴったりのデイトジャストを見つけ、日常生活の中で楽しんでみましょう。

writer

ranking