細腕さん必見!細い腕にもフィットする小ぶりなヴィンテージ時計6選
出演:クリス×寺田×アディカリ
現行モデルは大きな時計が多いが、ヴィンテージには細腕さんにも似合う小ぶりなデザインの時計がたくさんある。ファイアーキッズのスタッフ3人が、細腕さんに注目してほしい時計をそれぞれ2本ずつピックアップした。
懐中時計からの進化を感じる、IWCラウンドケース
1本目は、金が好きなアディカリさんのセレクト。IWC『18金無垢ピンクゴールドラウンドケース 1947年製 Cal.60 手巻き』を見ていく。

「ゴールド好きすぎだと思います」(クリスさん)
「私が生まれたネパールでは、生後6カ月の時に耳と鼻にピアスを開けて金をもらいます。幼い頃から金を使っているので金が好きです!」(アディカリさん)
「インター(IWC)のラウンドケースは手巻きが多くて素晴らしいですよ。何が素晴らしいかというと、中を開けた時の仕上がり具合がいい。名作のCal.83、Cal.85、Cal.89、Cal.87のムーブメントがある。ただ、自動巻きも巻き上げ効率が良くてCal.8531とかCal.8541とか最高ですよ!」(クリスさん)
レディースモデルのため、女性の細い腕にもなじむ小ぶり感。インデックスは砲弾とドットの組み合わせで、外周も小さなドットで囲まれ丁寧に仕上げられている。
「細い腕にちょうどいいふっくら感。なんか“ポコン!”みたいな感じが可愛らしい。ドレッシーというよりはカジュアルでもいける」(クリスさん)
「ラグの感じもオシャレですもんね」(寺田さん)
「ダイヤルはシャンパン色が出ていないですか? ヴィンテージ時計が好きな方にはたまらないと思います。あとインデックスもヴィンテージ感のあるデザインですよね。裏蓋もしっかりしていて綺麗な状態です」(アディカリさん)
「1950年以降の時計と比べて何かに見えませんか?」(クリスさん)
「あっ! 懐中時計に見えます」(アディカリさん)
「そうなんですよ。ポケットウォッチから腕に着けられ時計へと進化の過程が残っている。こういうところを細かく見ていくと素敵ですよね」(クリスさん)
「この年代の時計は芸術的な面から見ても素晴らしいです」(寺田さん)
「インター(IWC)は仕上がりが良くて、価格もほかのブランドに比べてお手頃で有名ですよね」(アディカリさん)
ファッションの幅が広がるコンビ、ロレックス デイトジャスト
2本目は、アディカリさんがいつか手に入れたいと思っている、ロレックス『デイトジャスト レディース 1993年〜1994年製 コンビ Ref.69173 ホワイトローマンダイヤル』を紹介。

「26mmサイズで細腕にはピッタリだと思ってお出ししました。ヴィンテージ時計の中ではわりと最近の時計です。ゴールドが好きな方にもステンレスが好きな方にもオススメ。コンビは服装もジュエリーも合わせやすいですよね」(アディカリさん)
「トゥルッとした白い文字盤がいいですね。内側にローマ数字が入っていてオシャレ感が増している」(クリスさん)
激レア限定150本。ジャガー・ルクルト レベルソ
次は、寺田さんが選んだジャガー・ルクルト『レベルソ クラシック 1998年製 18金無垢ホワイトゴールドRef.250.386 限定150本』。1848年にスイス連邦が誕生し、その150周年を記念して150本のみ製作された貴重な一本だ。裏蓋にはスイスの国章が刻まれている。

「めちゃくちゃスペシャルなんですよ。限定でもあるし、18金ホワイトゴールド素材が特別感に満ちています」(寺田さん)
現行のレベルソよりもサイズが一回り小さく、細腕さんにも収まりがいい。
「初期からいろんなレベルソが出てきたなか、サイズ感はスーパー良いですね」(クリスさん)
「オリジナルに近いんじゃないかな? というサイズ感ですよね。黒文字盤の2針。アラビア数字でちょっと可愛らしくて自分が欲しくなっちゃいますね。どの時計を紹介しようかと選んでいる時にこの時計を見て『自分の腕にピッタリかも!』とニヤニヤしていました」(寺田さん)
1930年代後半製。ヴィンテージ感溢れるロンジン ラウンドケース
4本目は、寺田さんチョイスのかなり古い一本。ロンジン『ラウンドケース 1930年代後半 Ref.5766702 手巻きCal.12.68』を紹介する。

「ムーブメントは手巻きの中で名品といわれているCal.12.68を載せていて、巻いた感じも満足感が高い。スムーズさの中にもしっかり感があって巻き心地が最高です。見た目は、ベゼルがフラットなデザインで薄めのケース。仕上げはヘアライン系でビカビカしていない。ミリタリーな雰囲気もあります。青焼きの針で文字盤も味が出ています。シンプルながら美しいですね」(寺田さん)
ロンジンは復刻でヴィンテージ感のあるモデルも出しているが、やはりオリジナルの時を経たことで滲み出る味わいは格別だ。サイズは小ぶりの32mm。細腕の男性には収まりのいい一本である。
「ロンジンを出してくるところがTeddy(寺田さん)っぽい! ヴィンテージラバーですもんね」(クリスさん)
「ヴィンテージといえば……ということでセレクションしています。持っている時計すべてをヴィンテージにしたいくらいです」(寺田さん)
オンオフ問わずに使える、カルティエ ヴァンドーム
5本目はクリスさんのチョイス。腕の太いクリスさんが細腕さんにオススメするのは、カルティエ『ヴァンドーム 18金イエローゴールド 1980年代製 Ref.78090 手巻き 純正尾錠付き』だ。

「ヴァンドームシリーズとかエリプスシリーズとか、カルティエはいろんな組み合わせやスタイルがあるけれど、どれでもいいと思います(笑)」(クリスさん)
「とりあえず1つゲットしましょうということですね」(寺田さん)
「そうです! ただ、手首が細い方で金のアイコニックなモデルが欲しい方。オンオフ問わず使える時計となると、カルティエ以外ないのではないでしょうか?」(クリスさん)
細腕さんにオススメの理由として、まずラグがないことが挙げられる。ラグを省いたデザインのためコンパクトにまとまっている。そして革ベルトであることから腕にフットしやすい。メンズモデルではあるが、もちろん女性が着けてもOKだ。
細腕でも似合うスポーツモデル、セイコー スピードタイマー
最後に紹介するのは番外編といったところ。
細腕さんは大きめのスポーツモデルは避けがちだが、スポーツモデルが好きという方に紹介したい一本。国産好きのクリスさんがオススメする、セイコー『5スポーツ スピードタイマー ラリーメーター 1971年製 Ref.7017-6050 自動巻きクロノグラフ』だ。

実際に、細腕さんのアディカリさんが着けてみると、40mmと大きなケースだがラグの主張がないため意外にもフィットしている。
現行品はしっかりとラグがあるためさらに大きな印象を与えてしまうが、ラグのないヴィンテージならば収まりがいい。スポーツモデルを着けたいが腕が細いという男性も注目してみてほしい。時計を購入する際には、デザインや実用性などはもちろんのこと、腕乗りの良さや腕の太さに対するサイズ感もしっかりと確かめておこう
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