「動かない」「壊れてる」でもOK。ヴィンテージ腕時計の査定でよくある3つの持ち込みパターンをQ&A解説

2025.10.19
最終更新日時:2025.10.21
Written by 編集部

時計マニアが集まるFIRE KIDSのスタッフが、ヴィンテージ時計の魅力を伝えるYouTubeコーナー。毎回異なるテーマで、厳選されたモデルをご紹介する。

長年使わずにしまい込んでいたヴィンテージ腕時計。「動かない」「ブレスレットが切れている」「親から受け継いだまま放置している」そんな状態でも、果たして査定してもらえるのだろうか? 今回は、FIRE KIDSスタッフの久保と西川の対談をもとに、「よくある持ち込みパターン」をQ&A形式で紹介しつつ、コンディションに不安がある腕時計でも安心して査定を受けられるポイントを解説する。

Q1:若い頃に買ったロレックスって、今でも価値はあるのですか?

A:価値は十分あります。

「FIRE KIDSには40代、50代のお客様が多く、その中でも『若い頃に買った腕時計を売りたい』という方が多いです。1980年代後半から1990年頃に購入したロレックスは、当時は10〜20万円台でも手に入るものでした。現在では同じモデルが80〜120万円前後になることもあります」(久保)

「雑誌やネットで昔の価格を見ると『こんな値段だったの?』と思います。もしタイムスリップできたら、借金してでも買いたいですね(笑)」(西川)

「当時は家電量販店でも並行輸入品を扱っていた時代です。誰でも手が届く価格帯でした。そんな頃に買った腕時計を、30年後に査定に持ってくると、多くのお客様が『まさかこんなに値段が上がっているとは』と驚かれます」(久保)

腕時計の価値が年月を経て上がる。それがヴィンテージ腕時計の面白さであり、査定に訪れる人が後を絶たない理由でもある。

Q2:ブレスレットが壊れている腕時計でも査定できますか?

A:もちろん査定可能です。

「ブレスが切れていたり、革ベルトに替えて使っていたりする場合でも、ヘッド(本体部分)には価値がある場合があります。FIRE KIDSでは『壊れているからダメ』と考えず、どんどん査定しています」(久保)

「『壊れていたら値段がつくのか』『動いていないけど大丈夫か』と心配される方も多いですね」(西川)

「長年動かしていないと『壊れてるかも』と思うかもしれませんが、そのままで構いません。査定は無料ですし、見積もりを見てから決めてもらってOKです」(久保)

「僕も自分の『サブマリーナー』を売ったことがあります。2008年に42万円で購入した腕時計が、13年後に100万円で売れたんです。毎日着けていたのに」(西川)

「しっかり使い込んでも、希少性があるモデルなら十分価値が残るんですよね」(久保)

長年愛用した腕時計を手放すのは寂しいが、次の一本に出会うためのステップにもなる。ヴィンテージ腕時計は、所有する楽しみも、手放すタイミングもまた一興だ。

Q3:受け継いだ腕時計を査定に出す際の注意点は?

A:無理に動かさず、付属品も一緒に持ってくることが大切です。

「最近は、親御さんやおじいさまから受け継いだ腕時計を査定に出される方が増えています。形見として取っておいたけれど、自分では使わないので次の世代に渡したい、という理由です」(久保)

「自分で価値を判断するのは難しいですよね」(西川)

「だからこそ、長く動かしていない腕時計はそのまま持ち込むと良いです。どのくらい使っていないかを伝えるだけでも査定がスムーズになります。もし箱やタグ、保証書(ギャランティ)が残っていれば、それらも一緒にお持ちください」(久保)

FIRE KIDSでは、付属品があることで査定額が上がることも多いという。腕時計本体だけでなく、「箱・タグ・ギャランティ」も重要な査定ポイントだ。受け継いだヴィンテージ腕時計を持ち込む際の注意点は以下の3つ。

・無理に動かさず、そのままの状態で持ち込む
・どれくらい使っていないかを伝える
・箱や付属品があれば一緒に持ち込む

Q4:査定に出すか迷っている腕時計でも持って行くべきですか?

A:気軽に査定に出すことをおすすめします。

「査定に来る理由はさまざまですが、『次に欲しい腕時計の資金にしたい』という方が多いです。実際に査定してみて、愛着があって手放せない場合もあります。それも全く問題ありません」(久保)

「まずは気軽に持ち込むのが一番ですね」(西川)

「そうです。ヴィンテージ腕時計は、動かなくても壊れていても価値がつく場合があります」(久保)

FIRE KIDSでは、一本一本きちんと目を向けて査定しているので、安心して持ってきてほしい。大事なのは今の価値を知ることだ。眠っている腕時計が、お宝になるかもしれない。まずは一度、専門店でその価値を確かめてみてはいかがだろうか。

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