ROLEXはコミュニケーションツールとして抜群にワークする

2023.10.13
Written by 土田貴史

文=土田貴史

泉岡さんは関西出身。大学卒業後、プロゴルファー芸人としての道を歩み始めていたが、東京で横田真一プロに出会い、一緒にゴルフスタジオをオープン。その後、独立して2023年2月に麻布十番のゴルフレッスンスタジオを開くに至った

時計好きに「あなたの時計、見せてください」という企画。今回、時計を見せてもらったのは、東京・麻布十番で会員制ゴルフスタジオ「FOXY GOLF」を運営するコーチ兼CEO泉岡 翔(いずおか・しょう)さん。泉岡さんがもっぱら身に着けているのは、父親から譲り受けたロレックス『サブマリーナー』だ。

ロレックスが放つ安心感

「タイガー・ウッズしかり、プロゴルファーはみんな、高級腕時計を腕にしている印象がありますね」

そう語るのは、泉岡 翔さん。東京・麻布十番で会員制ゴルフスタジオ「FOXY GOLF」を運営するコーチ兼CEOだ。そして泉岡さんがもっぱら身に着けているのは、ロレックス『サブマリーナー』。

「本当は駄目って何度も言われているんすけど、自分はゴルフ中も着けちゃってます。試合の時は外しますが、リラックスしたラウンドだったらぜんぜん着けたままプレーしてます(笑)。レッスン中も、ずっと着けてますし、そんな風に使っても、未だに1回も壊れていません。もちろん定期的なオーバーホールはしていますけどね」

泉岡さんの『サブマリーナー』は、泉岡さんが成人式を迎えた時に、父親から譲り受けたもの。泉岡さんの父親はかなりの時計好きで、高級時計を複数本持っていたそうだ。

「なぜサブマリーナーをくれたのか……。それはまったく分からないです(笑)。ぼくはオメガ派で、後に自分でスピードマスターも手に入れるんですけれども、結局、ロレックスの方がいいなと感じて。当時はスピードマスターのヴィンテージ感が好きだったんですが、逆にサブマリーナーは、いつ見ても新鮮に感じます。普遍のデザインと言われるだけあり、実際に着けていて納得感があるんですよね」

日常から高級時計を身に着けていると、やはり気づかれることが多いそうだ。

「ゴルフレッスンのお客さんは、ハイクラスな方が多いので、時計好きも多いんです。すると時計から話が広がります。お客さんは時計をいっぱい持っていらっしゃるから、逆にいろいろ喋りたいのか、話がどんどん弾んだり」

『サブマリーナー』は、時計好きにとっての定番中の定番アイテムであるがゆえに、誰にとっても不快な思いをさせない。そのオールマイティな立ち位置は代えがたい存在なのだ。たとえロレックスアンチ派でも、このブランドが一流のモノづくりを行ってきた事実を否定する人はいない。

「サブマリーナーの他に、今ではオメガとパネライを買い足しています。でも、やっぱり重要な人に会う時には、ロレックスを選んでいる自分がいるんです。何ででしょう(笑)、安心感ですかね? ロレックスを着けていると、まともに見てもらえる気がするんです」

泉岡さんは、父親から「いい時計持つべきだ」という教育を受けてきたそうだ。先述の通り、泉岡さんの父親自身も、高級時計を複数本所有していた。泉岡さんは、高級時計を身に着けることで、他人から好印象を獲得できてきたのかもしれない、と振り返る。さらにロレックス『サブマリーナー』に回帰した自分の趣向を、こうも分析してくれた。

「50年以上も変わらぬデザイン。誰がどう見ても、ロレックス! それがいいんです。最初は自分自身がロレックスに抵抗感がありましたが、いまはつくづくいいと思っています。その理由は、コミュニケーションツールとして抜群にワークするところでしょうね」

一度なくして分かった、代え難い愛着

この『サブマリーナー』を、最近、紛失する事件があったそうだ。

「そのときの喪失感たるや……。いつもは時計を外すときに軽く投げちゃったり、適当に扱っているくせに、なんていうんでしょうね。もう人生が終わったかのような」

泉岡さんは、ゴルフ場付帯設備のバスルームに置き忘れていたようで、なんと届けられていた。見つかったという一報が入ったときには、その場で小躍りしたそうだ。

「改めて大切さが分かったような気がします。14年間使ってきて、ケースには小キズも付き、風防にもキズが入ってしまいました。ただ、それも含めて、自分のものだなと思うんです」

泉岡さんはこの時計を手放すつもりはないが、ご子息に、時計を譲りますか? と問うと、

「そういうの、とってもいけてるなと思ってるんです。いまはまだ自分には子どもがいませんが、もしも出来たらそれは考えています。時計を父から譲り受けたことにも、とても感謝しているんですよ」

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土田貴史

土田貴史

ワールドフォトプレス『世界の腕時計』編集部でキャリアをスタート。『MEN’S CLUB』『Goods Press』などを経て、2009年に独立。編集・ライター歴およそ30年。好きが高じて、日本ソムリエ協会の「SAKE DIPLOMA」資格を保有。趣味はもちろん、日本酒を嗜むこと。経年変化により熟成酒が円熟味を増すように、アンティークウオッチにもかけがえのない趣があると思っている。「TYPE 96」のような普遍のデザインが好きだが、スポーツROLEXや、OMEGA、BREITLINGといった王道アイテムも、もちろん大好き。

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