オメガ スピードマスターの安いモデルは?ヴィンテージなら手が届く
「スピードマスターが欲しいけど、正直ちょっと高い」——そう感じたこと、ありませんか?
現行のスピードマスター プロフェッショナルは、ムーンウォッチとしての知名度の高まりとともに、かつてとは比べものにならないほどの存在感を持つようになりました。ただ、スピードマスターの魅力は「ムーンウォッチ」だけではありません。
実は、ヴィンテージのスピードマスターには、比較的手が届きやすいバリエーションが存在します。この記事では、スピードマスターに憧れている方に向けて、ヴィンテージの選択肢を紹介します。

スピードマスター マークII——分厚いケースの個性派
スピードマスター マークII(Ref.145.014)は、1969年から1972年にかけて発売されたモデルです。
プロフェッショナルの丸型ケースとはまったく異なる、分厚く存在感のあるトノー型ケースが特徴です。タキメーターはベゼルではなく文字盤の外周に配置されており、独特のスポーティな雰囲気を持っています。
プロフェッショナルと同じ手巻きクロノグラフムーブメントCal.861を搭載しているので、中身はまさにスピードマスター。ムーンウォッチの心臓を、まったく違うケースで楽しめるのがマークIIの面白さです。
プロフェッショナルに比べると探している方が少ないぶん、手が届きやすい価格帯で見つかることがあります。
スピードマスター125——創業記念モデルの重厚感
スピードマスター125(Ref.178.0002)は、オメガの創業125周年を記念して作られたモデルです。
武骨で重厚感のあるケースデザインが特徴で、プロフェッショナルとは一線を画す存在感があります。自動巻きクロノグラフムーブメントを搭載しており、手巻きが主流のスピードマスターのなかでは珍しいモデルです。
知名度はプロフェッショナルほどではありませんが、そのぶんスピードマスターのなかでは比較的手頃に見つかることがあります。「人と被りたくない」という方には、こういった周辺モデルが面白い選択肢になります。

3rd/4th世代プロフェッショナル——ムーンウォッチの原型
どうしてもプロフェッショナルが欲しいという方には、1960年代後半の3rd世代や4th世代のモデルも選択肢になります。
4th世代のRef.ST145.012は、文字盤の12時位置に初めて「Professional」の文字が表示されたモデルです。Cal.321を搭載した3rd世代はコレクターズアイテムとしての評価が非常に高いですが、Cal.861を搭載した4th世代以降は、比較的流通量が多いこともあり、3rd世代よりは手が届きやすい傾向があります。
限定モデルという選択肢
スピードマスターには、特定の市場向けに限定販売されたモデルも存在します。
たとえば、1980年代に西ドイツ市場向けに限定販売されたモデルは、プロフェッショナルと同じCal.861を搭載しながら、流通量が限られているため知名度が低く、価格面では比較的手が届きやすいことがあります。
こうした「メインストリームから少し外れた」モデルを探すのも、ヴィンテージスピードマスターの楽しみ方のひとつです。
ヴィンテージスピードマスターを選ぶときのポイント
ケースの状態を見る
ヴィンテージのスピードマスターは、ケースのエッジが研磨で丸くなっていないかを確認することが重要です。特にプロフェッショナルのケースは、ラグのシャープさが残っている個体のほうが評価されます。
ダイヤルの種類
年代やロットによって文字盤のプリント仕様が異なることがあります。「下がりr」と呼ばれるスピードマスターのロゴのバリエーションや、文字盤のプリントの違いは、ヴィンテージスピードマスターの奥深い部分です。
タキメーターの状態
ベゼル上のタキメーターのプリントは、長年の使用で薄くなっていることがあります。プリントの残り具合もコンディションを判断する要素のひとつです。

こんな方におすすめしたい
スピードマスターに憧れているけど現行は予算オーバーな方
ヴィンテージには、マークIIやスピードマスター125のように、プロフェッショナルとは違う切り口で楽しめるモデルがあります。「スピードマスター」の名を冠した時計を、自分の予算で手に入れるという選び方もあります。
人と被らない時計が欲しい方
マークIIの分厚いトノーケースや、125の武骨なデザインは、街中で被ることはまずありません。スピードマスターの血統を持ちながら、個性的な存在感を楽しめます。
クロノグラフに興味がある方
スピードマスターはクロノグラフの代名詞的な存在です。プッシュボタンの操作感やクロノグラフ針の動きを、ヴィンテージならではの味わいとともに体験できます。
いずれはプロフェッショナルを狙いたい方
まずはマークIIや限定モデルでスピードマスターの世界に入り、いずれプロフェッショナルへ——という段階的な楽しみ方もあります。同じCal.861を搭載しているモデルなら、ムーブメントの魅力は共通しています。
よくある質問(FAQ)
Q. スピードマスター マークIIとプロフェッショナルの違いは何ですか?
A. 最大の違いはケースデザインです。プロフェッショナルは丸型ケースにベゼル上のタキメーター、マークIIはトノー型ケースに文字盤外周のタキメーターです。搭載ムーブメント(Cal.861)は同じです。
Q. ヴィンテージスピードマスターはどのくらいの精度で動きますか?
A. オーバーホール済みの個体であれば、日常使いに十分な精度で動きます。ただし現行モデルほどの精度は期待せず、機械式時計としての許容範囲で楽しむのが自然です。
Q. スピードマスターはどのモデルも手巻きですか?
A. プロフェッショナルやマークIIは手巻きですが、スピードマスター125のように自動巻きのモデルも存在します。
Q. ヴィンテージのクロノグラフは壊れやすいですか?
A. クロノグラフは通常の3針モデルより部品点数が多いため、定期的なオーバーホールは欠かせません。適切にメンテナンスされた個体であれば、問題なく使用できます。
まとめ
スピードマスターは「ムーンウォッチ」だけではありません。マークII、スピードマスター125、限定モデルなど、ヴィンテージにはプロフェッショナルとは違った魅力を持つバリエーションが豊富にあります。
現行のスピードマスターに手が届かなくても、ヴィンテージの世界に目を向ければ、スピードマスターの血統を受け継いだ1本に出会える可能性があります。「ムーンウォッチだけがスピードマスターじゃない」——そんな視点で探してみると、思わぬ出会いがあるかもしれません。
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