1960年代生まれにおすすめのヴィンテージ時計は?

2024.01.22
Written by 編集部

1960年代は激動の時代であり、その中で芽生えたビートルズなどの音楽とカウンターカルチャーの隆盛がありました。その時代を象徴する時計が今でも人気が続くモデルとして登場しています。そこでどのような時計が登場したのか、当時のカルチャーとともに解説します。

1960年代はどんな年?

1960年代の日本は「高度経済成長」の時代で、急激な経済成長が実現しました。東京オリンピックの開催や東海道新幹線の開通もあり、国際的に注目を浴びました。同時に、学生運動が社会的な変革を求め、安保闘争が起こりました。若者文化が変わり、ポップカルチャーが隆盛を極めました。しかし、経済成長と共に環境問題も浮上し、公害問題が深刻化しました。これらの出来事が日本の社会構造や文化に大きな影響を与え、時代の変革が進んでいきました。

この時代は世界的に見ても変革の時代で、冷戦の緊張、キューバミサイル危機、公民権運動、そしてベトナム戦争が特徴でした。ベトナム戦争に対する反戦運動が広がり、公民権法の制定で人権の向上が進みました。若者文化の変化も著しく、ヒッピームーブメントが興り、音楽やファッションが進化しました。宇宙開発競争ではアポロ11号が1969年に月面着陸し、歴史的な出来事となりました。これらの出来事が国際的な状況を大きく塗り替え、1960年代は世界が新しい方向に向かおうとした一つの転換期でした。

1960年代に流行したもの

1960年代の日本では、様々な文化的なトレンドが広がりました。ファッションでは若者たちのファッションは洋風化が進み、アイビー、ミニスカート、ジーンズが人気を集め、オートクチュールからプレタポルテへの変化が進み、カラフルでポップなデザインが特徴となりました。アフロヘアや音楽ではビートルズやローリング・ストーンズなどの洋楽が大ヒットし、洋楽ブームが起こりました。同時に、日本のポピュラー音楽も発展し、シンガーソングライターの登場や、ニューミュージックの台頭がありました。坂本九の「上を向いて歩こう」や、ザ・ピーナッツの「恋のバカンス」、由紀さおりの「夜明けのスキャット」、ピンキーとキラーズの「恋のバカンス」もこの時代に発売されました。

映画ではショーン・コネリーの「007」シリーズや、アラン・ドロンの「太陽がいっぱい」、スティーブ・マックイーンの「大脱走」、オードリー・ヘプバーンの「ティファニーで朝食を」などが公開されました。邦画では松竹、東宝、大映、新東宝、東映といった大手映画会社がそれぞれの個性を生かしてしのぎを削り、数多くの作品とスターを世に送り出していた時代で、映画館が若者たちの娯楽の場となりました。

また、テレビの普及が進み、家庭における主要な娯楽の一環となり、コント55号やザ・ドリフターズなどが人気でした。アニメや特撮番組、プロレス中継が人気を博し、「笑点」や「夜のヒットスタジオ」などの長寿作品が多く誕生しました。

スポーツでは 1964年に東京オリンピックが開催され、スポーツが注目を集めました。また、王貞治や長嶋茂雄などスター選手も多く現れたプロ野球、横綱大鵬が人気を集めた大相撲も盛んになりました。

1960年代のヴィンテージ時計

オメガ スピードマスター プロフェッショナル

オメガ『スピードマスター プロフェッショナル』は、1960年代に宇宙探査の先駆けであるNASAによって採用され、宇宙飛行士たちが信頼を寄せる時計として知られています。特に、1969年のアポロ11号のミッションで、初めての月面着陸に際して宇宙飛行士たちが着用し、歴史的瞬間を共有しました。

この時計はその後も多くの宇宙ミッションに採用され、堅牢な設計や正確なクロノグラフ機能が宇宙環境での要求を満たしました。その信頼性と耐久性は、極端な状況においても正確な時間計測を提供し、宇宙飛行士たちの命を支えました。

『スピードマスター プロフェッショナル』は「ムーンウォッチ」としても知られ、その独特のデザインがクラシックでありながらも時代を超越しています。3つのサブダイヤルやタキメータースケールが特徴的で、時計愛好者や宇宙探査のファンにとって永遠のアイコンとなっています。オメガスピードマスタープロフェッショナルは、時計の歴史と宇宙開発の栄光に深く刻まれた、世界的に尊敬される時計の一つです。

ロレックス コスモグラフ デイトナ

ロレックス『コスモグラフ デイトナ』は、1963年代に登場したクロノグラフ時計で、その傑出した特徴で広く知られています。モータースポーツや計測活動向けに設計され、クロノグラフ機能やタキメーターベゼルを備えています。オイスターケースの採用は防水性と耐久性を提供し、高精度なムーブメントはロレックスの信頼性を反映しています。初期のモデルでは手巻きムーブメントが使用され、後に自動巻きに進化しました。

発売当時、白い文字盤に黒いサブダイヤルが特徴的な「パンダダイアル」はデイトナの象徴となりました。その名前はフロリダのデイトナビーチのスピードウェイに由来しており、モータースポーツと深く結びついています。『コスモグラフ デイトナ』は今でも進化を続け、時計の歴史とデザインにおいて重要な位置を占め、その希少性からもコレクターズアイテムとして高い評価を得ています。

セイコー グランドセイコー1st

1960年代初頭に登場した『グランドセイコー ファースト』は、当時の高級機械式時計として際立っていました。非常に高い精度を実現した自動巻きムーブメントを搭載し、手作業での精緻な仕上げが施されました。シンプルでありながら美しいデザインが特徴で、時計愛好者やコレクターから高い評価を受けました。

機械式の精密さと優れた職人技術が融合した『グランドセイコー ファースト』は、日本の時計メーカーの技術力を象徴し、その後もいくつかのモデルが登場し、コレクターズアイテムとして今なお注目を集めています。

まとめ

1960年代の日本は高度経済成長期に突入し、急速な産業発展とともに生活水準が向上しました。東京オリンピック(1964年)や新幹線の登場は国際的な注目を集め、ファッションや音楽が変革をもたらし、オメガのスピードマスター・プロフェッショナルやロレックスのコスモグラフデイトナ、グランドセイコーなど今でも人気のモデルが登場しました。これらのヴィンテージ時計は時間を超えた魅力を持ち、個々のストーリーや歴史を感じさせてくれます。是非、自身の人生に綺麗な時計を加え、その輝きを楽しんでみましょう。

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