世界三大時計“ヴァシュロン・コンスタンタン”の人気ヴィンテージモデル9選
時計マニアが集まるFIRE KIDSのスタッフが、ヴィンテージ時計の魅力を伝えるYouTubeコーナー。毎回異なるテーマで、厳選されたモデルをご紹介する。
1755年創業の世界最古の時計メゾン「ヴァシュロン・コンスタンタン」。パテック フィリップ、オーデマ ピゲと並ぶ「世界三大時計ブランド」の一角を成す老舗であり、時代ごとに革新的なデザインを生み出してきた。今回は、FIRE KIDSのクリス、松井、パルティマの3人が厳選した珠玉のモデルたちをチェックする。
1.『ラウンドケース』Ref.6563(1970年代製)

まず1本目は、『ラウンドケース 1970年代製 Ref.6563 裏スケルトン オリジナル裏蓋付き』。シルバーダイヤルはバーインデックスと三針のシンプルな合わせで、マルタ十字が映える。
クリスさんが「100万円アンダーでヴァシュロンが購入できて、ステンレスモデルで使いやすい1本」と絶賛。松井さんも「この薄さなら腕乗りも良いですね」と太鼓判を押す。シンプルで汎用性抜群の1本で、初めてのヴィンテージヴァシュロンにも最適だ。
2.『アシンメトリカル』Ref.37010/000G-8835(1990年代製)

次に目を引いたのは、『アシンメトリカル1972 18金無垢ホワイトゴールド 1990年代製 純正Dバックル』。1972年に誕生したアンシンメトリカルを、1990年代に復刻したモデルだ。ボリューム感のあるケースは左右非対称で、独特の装着感が面白い。
「見た瞬間、これだと思った」とパルティマさんが興奮気味に語るように、18金ホワイトゴールドの斬新なケース形状が特徴だ。クリスさんも「シングルライダースに合わせたらカッコいい」と語り、1990年代のモデルとは思えぬモダンなデザインが光る。
3.『トノー型』Ref.2014(1970年代製)

松井さんが「腕乗りが抜群。薄型ということで袖元の収まりも良いです」と推したのは、『トノー型 1970年代製 18金ホワイトゴールド Ref.2014 WG製純正尾錠付き』。18KWGの薄型トノーケースに2針、バーインデックスとシンプルながらも、文字盤のマルタ十字が印象的だ。
ケースとラグが一体化したデザインで、薄型・ホワイトゴールド製という贅沢仕様。「シンプルながら上品。まさに雲上ブランドの風格」と一同絶賛。ヴィンテージ感を纏いながら、現代でも活躍できる1本だ。
4.『ラウンドケース』Ref.63940(1960年代後半製)

クリスさんが「手作業の彫り込みが最高です、シビれます」と絶賛したのが、『ラウンドケース 18金無垢 Ref.63940 1960年代後半製 純正尾錠付』。
ベゼルの精緻な装飾は全て職人による手作業であり、それでいて118万円という価格には驚かされる。3針でノンデイト、自動巻き、スクリューバックケースと非常に使い勝手の良いモデルだ。
5.『ディスコボランテ』Ref.6508(1970年代製)

パルティマさんが「アクセサリー感覚でも楽しめる」と推したのは、『18金無垢 ディスコボランテ 1970年代製』。ブレスはヴァシュロン純正ではないが、フィット感抜群。細かい微調整も可能で、どんな腕周りにもぴったりフィットする。
円盤を意味する「ディスコボランテ」の愛称で呼ばれており、シャンパンゴールドの文字盤はバーハンドに2針のバトンハンドと、シンプルながらもドレッシーな印象だ。
6.『レディース』Ref.15021(1970年代製)

クリスさんが思い出深いと語ったのは、『レディース 1970年代製 Ref.15021 18金イエローゴールド 手巻き シルバーローマンダイヤル』。プロポーズの際に、結婚指輪の代わりに結婚時計として購入されたお客様がいたという。
18金無垢ケースにローマンダイヤルの組み合わせは、シンプルながらも品がある。女性へのプレゼントにも最適な1本だ。
7.『エッセンシャル』Ref.31039/1(1990年代製)

ジュエリー好きのパルティマさんが「特に実物を見たかった1本」と話したのは、『エッセンシャル 1990年代製 Ref.31039/1 18金イエローゴールド 純正尾錠付き』。
薄型のシンプルなラウンドケースに、12ポイントのダイヤモンドインデックスは贅沢な仕様ではあるが、上品な印象だ。肌に当たる面積がヘッドより少しコンパクトなデザインのため、「着け心地も良さそう」と一同うなずいた。
8.『ヒストリーク』Ref.92239/000J(1990年製)

松井さんが「ヴィンテージらしさを感じられる」と選んだのは、『ヒストリーク 1990年製 Ref.92239/000J 18金イエローゴールド 純正尾錠付き』。ヒストリークシリーズは過去にヴァシュロンが製作した時計を現代風にアレンジしたモデルだ。
クラシカルなスモールセコンドが特徴で、パテック・フィリップなら数倍の価格になるであろう作りにも関わらず、ヴァシュロンならまだ手が届く点も魅力である。
9.『クロノメーターロワイヤル』(1957年製)

そして最後に、クリスがさんが「これは本当に素敵」と話すのは、『クロノメーターロワイヤル 18金無垢 1957年製 純正GF製ブレス』。
18金無垢ケースに、砲弾型インデックス、アルファ針、そしてアップライトのマルタ十字が輝く。オリジナルの象嵌文字盤は美しく、ヴィンテージのヴァシュロン・コンスタンタンの中でも特別感のあるクロノメーターロワイヤルの手巻きだ。
歴史、技術、デザイン、その全てに時計好きの心を掴んで離さない魅力が詰まっている「ヴァシュロン・コンスタンタン」。ぜひ、自分だけの理想の1本を見つけてほしい。
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