【ロレックス】ミルガウス廃盤で価格はどうなった?今後の価値も解説
ロレックスのミルガウスは、2023年に生産終了となって以降、価格動向や今後の価値に注目が集まっているモデルです。特に、「本当に値上がりするのか」「今から購入しても遅くないのか」と気になっている人も多いのではないでしょうか。
そこで、ミルガウス廃盤後の価格推移や市場評価をはじめ、廃盤となった背景、モデルとしての魅力、今後の価値について詳しく解説します。
ミルガウス廃盤後の価格動向と市場の評価

ロレックスのミルガウスは、2023年の生産終了以降、中古市場で注目度が高まったモデルです。新品供給が終了したことで、現在は中古市場を中心に価格が形成されています。
特にグリーンサファイアクリスタルを採用したRef.116400GVは人気が高く、廃盤発表後には相場上昇も見られました。一方で、デイトナやGMTマスターIIのように継続的なプレミア化が進んでいるモデルとは性質が異なり、市場全体の動向や個体状態によって価格差も出ています。
そのため、現在のミルガウス市場を理解するには、「どのモデルが評価されているのか」「今後も価値が維持されるのか」をあわせて見ることが重要です。
廃盤後の価格推移は上がったのか
ミルガウスは、2023年の廃盤発表後に中古相場が上昇したモデルのひとつです。特に人気の高いRef.116400GVは需要が集まり、一時的に価格が大きく上昇しました。ただし、デイトナのように継続的な高騰が続いているわけではありません。ロレックス全体の相場調整の影響も受けやすく、時期によって価格変動が見られます。
それでも、生産終了によって新品供給が完全に止まったことから、ミルガウス特有のデザインや希少性を評価する声は以前より増えています。特に付属品完備や状態の良い個体は、高値で取引されやすい傾向があります。
現在の中古相場とモデル別の違い
現在のミルガウス市場では、モデルごとの評価差が比較的大きくなっています。中でも人気が高いのは、グリーンサファイアクリスタルを採用したRef.116400GVです。特にZブルーダイヤルは、ミルガウスを象徴する仕様として高い人気があります。
一方で、ブラックダイヤルやホワイトダイヤルの通常モデルは、GVモデルと比較すると相場が落ち着いている傾向があります。その分、実用目的で選びやすいモデルともいえるでしょう。
また、初代ミルガウスであるRef.6541やRef.1019といったヴィンテージ世代は、現行系とは異なるコレクター市場で評価されています。特に流通数が少ない個体は、ヴィンテージロレックスとして高額で取引されるケースもあります。
ミルガウス廃盤の背景

ミルガウスは、ロレックスのスポーツモデルの中でも独自性が強い存在として知られていました。もともとは、磁気の影響を受けやすい研究者や技術者向けに開発されたモデルで、高い耐磁性能を持つ点が大きな特徴でした。しかし近年は、ムーブメント技術の進化によって他モデルでも耐磁性能が向上しており、ミルガウス独自の役割は以前ほど強くなくなっていました。
また、スポーツロレックスの中でもデザインの個性が強かったことも特徴です。稲妻型の秒針やグリーンサファイアクリスタルはミルガウスを象徴する仕様として知られる一方、人によって好みが分かれる部分でもありました。
こうした背景もあり、定番スポーツモデルとは異なる立ち位置のモデルとして整理されたと考えられています。ただし、生産終了によって供給が止まった現在は、その独自性を再評価する声も増えています。
ミルガウスの特徴と魅力

ミルガウスの魅力は、高い耐磁性能と個性的なデザインを両立している点にあります。デイトナやサブマリーナーのような定番人気モデルとは方向性が異なり、実用性と個性を重視した設計が特徴でした。
特に耐磁性能に特化した構造は、他のスポーツロレックスにはない大きな魅力です。また、稲妻型の秒針やグリーンサファイアクリスタルなど、ミルガウスならではのデザインも高く評価されています。
廃盤後は、こうした独自性やデザイン性を評価する声も増えており、近年はコレクター市場でも注目されるモデルとなっています。
ミルガウスの基本スペックと耐磁性能
ミルガウス最大の特徴は、高い耐磁性能を備えている点です。モデル名の「ミルガウス」は、1,000ガウスの磁気に耐えられることに由来しています。内部には磁気の影響を軽減するインナーケースが採用されており、磁気帯びによる精度低下を防ぐ構造になっています。もともとは研究機関や医療施設など、強い磁気環境で働く専門職向けに開発された背景があります。
また、最終世代のRef.116400系には、ロレックス製ムーブメントCal.3131を搭載しています。耐磁性に優れたパーツも採用されており、ミルガウスのコンセプトを象徴する仕様として知られています。
他モデルと比べた個性(デザイン・用途)
ミルガウスは、デザイン面でも他のスポーツロレックスとは異なる魅力を持っています。特に印象的なのが、稲妻型のオレンジ秒針です。これは初期ミルガウスのデザインを継承した仕様で、他モデルにはない遊び心として知られています。
さらに、Ref.116400GVに採用されたグリーンサファイアクリスタルも、ミルガウスを象徴する特徴のひとつです。ロレックスの量産モデルとしては珍しい仕様であり、見る角度によってガラス縁が緑色に見える独特の存在感があります。
一方で、ダイバーズウォッチのような実用装備や、クロノグラフのような機能性を重視したモデルではありません。そのため、機能性だけでなく、デザイン性や個性を重視して選ばれる傾向があります。
人気ないと言われる理由とは
ミルガウスは以前から、「スポーツロレックスの中では人気が低い」と言われることもありました。理由のひとつは、デザインの好みが分かれやすい点です。稲妻型の秒針やグリーンサファイアクリスタルは個性的である一方、定番ロレックスらしいシンプルさを求める人には好みが分かれる側面もありました。
また、サブマリーナーやGMTマスターIIのように用途が分かりやすいモデルと比較すると、ミルガウスはコンセプトがやや特殊です。耐磁性能という特徴も、一般ユーザーにとっては必要性を実感しにくい部分がありました。
そのため、定番スポーツモデルほどの人気ではありませんでしたが、現在はこうした“万人受けしない個性”を魅力として評価する声も増えています。廃盤によって流通数が限られる中、他モデルにはない独特な存在感に注目するコレクターも少なくありません。
| モデル名 | ミルガウス |
| 耐磁性能 | 約1,000ガウスに対応 |
| 選ばれる理由 | 個性的なデザインと高い耐磁性能 |
| 価格帯 | 440万円~ |
※R8年5月時点
ミルガウス廃盤後の価値と今後の見通し

ミルガウスは、生産終了によって“今後増えないモデル”となったことで、将来的な価値にも注目が集まっています。特に独自性の強いデザインや流通数の限られた希少性から、近年はコレクター視点で評価する声も増えてきました。一方で、ロレックス全体の相場は変動も大きいため、短期的な価格推移だけで価値を判断するのは難しい部分もあります。
そのため、ミルガウスの今後を考える際は、「どのモデルが評価されやすいのか」「長期的に需要が続くのか」という視点が重要になります。
今後値上がりは期待できるのか
ミルガウスは、今後も一定の価値維持や相場上昇が期待されるモデルのひとつです。特に生産終了となったRef.116400GVは流通数に限りがあるため、状態の良い個体を中心に需要が続く可能性があります。
また、ロレックス全体で廃盤モデルの評価が高まりやすい傾向も、ミルガウスにとっては追い風です。過去にはRef.16710のGMTマスターIIや、Ref.16570のエクスプローラーIIなどでも、生産終了後に再評価が進んだケースが見られました。
一方で、短期的に大幅な価格高騰が続くとは限りません。ロレックス市場全体は相場変動の影響を受けやすく、世界的な景気や中古需要によって価格が上下することもあります。
そのため、投資目的だけでなく、「ミルガウスならではの魅力に価値を感じられるか」という視点も重要になるでしょう。
他の廃盤ロレックスとの比較
ロレックスでは、廃盤後に評価を高めたモデルが数多く存在します。代表的なのは、Ref.16710のGMTマスターIIや、Ref.16570のエクスプローラーIIです。これらのモデルは、生産終了当初こそ比較的落ち着いた相場でしたが、後年になって再評価が進み、現在では高い人気を持つモデルとなっています。
ミルガウスも同様に、現行時代には評価され切らなかった個性が見直されている段階といえるかもしれません。特にグリーンサファイアクリスタルや稲妻針は、他モデルにはない特徴として認識されています。
ただし、デイトナのような圧倒的人気モデルとは異なり、ミルガウスは独自性やコレクター性を重視する層から支持されている傾向があります。そのため、将来的な価値も“定番スポーツモデルのような広い人気”というより、“個性への評価”によって形成されていく可能性が高いでしょう。
資産価値として見る際の注意点
ミルガウスを資産価値の観点から考える場合は、単純な価格上昇だけを見るべきではありません。ロレックス全体にいえることですが、中古相場は景気や為替、流通状況などの影響を受けて変動します。特に近年は、一部スポーツロレックスで急激な価格上昇と調整が繰り返されており、短期的な値動きだけで判断するのは危険です。
また、ミルガウスはモデルごとの差も比較的大きく、文字盤カラーや付属品の有無、製造年代によって相場が変わります。特に人気の高いRef.116400GVのZブルーは評価が高い一方、通常ダイヤルモデルは比較的落ち着いた価格帯で推移しています。
そのため、資産価値だけを目的に選ぶのではなく、デザインやコンセプトを含めて長く所有したいと思えるかどうかも重要なポイントになるでしょう。
ミルガウスは今買うべきか
ミルガウスは、ロレックスの中でも好みが分かれるモデルである一方、現在は“廃盤になったからこその魅力”に注目する人も増えています。特にRef.116400GVのような個性的なモデルは、現行ロレックスにはないデザインとして再評価が進んでおり、他人と被りにくいスポーツロレックスを求める人から支持されています。
一方で、定番スポーツモデルのような分かりやすい人気やリセールを重視する場合は、向き不向きが分かれる部分もあります。そのため、購入を考える際は、価格上昇だけでなく、自分に合ったモデルかどうかを見極めることが重要です。
購入に向いている人・向いていない人
ミルガウスは、ロレックスの中でも独自性を重視したい人に向いているモデルです。特に、定番スポーツロレックスとは異なるデザインを楽しみたい人や、人と被りにくいモデルを探している人には魅力的な選択肢といえるでしょう。
また、稲妻型の秒針やグリーンサファイアクリスタルなど、ミルガウスならではのデザインに惹かれる人にも適しています。廃盤後はコレクター視点で注目する声も増えています。
一方で、ロレックスらしい王道デザインや、安定したリセールバリューを最優先したい人には、サブマリーナーやGMTマスターIIの方が合っている場合もあります。
そのため、ミルガウスは「定番人気を選ぶ」というより、自分らしいロレックスを選びたい人向けのモデルといえるでしょう。
後悔しない選び方と狙い目モデル
ミルガウスを選ぶ際は、どのデザインや仕様に魅力を感じるかを明確にすることが重要です。中でも人気が高いのは、グリーンサファイアクリスタルを採用したRef.116400GVです。特にZブルーダイヤルは流通数や人気のバランスから注目度が高く、現在の中古市場でも比較的高い相場で推移しています。
一方で、ブラックダイヤルなどの通常モデルは比較的落ち着いた価格帯で推移しており、実用目的で選びやすいモデルです。将来的な価値だけでなく、普段使いしやすいデザインを重視する人には、こうしたモデルも選択肢になるでしょう。
また、購入時は付属品の有無やメンテナンス履歴、ケース状態なども重要です。特に廃盤モデルは個体差が価格に影響しやすいため、信頼できる販売店で状態を確認しながら選ぶことが大切です。
ミルガウスのよくある質問
ミルガウスは廃盤後に注目度が高まったことで、「今から買うべきなのか」「今後値上がりするのか」といった疑問を持つ人も増えています。ここでは、ミルガウスに関する代表的な疑問をまとめて解説します。
Q: ミルガウス廃盤で値上がりは続く?
A: ミルガウスは廃盤によって新品供給が終了しているため、一定の希少性は維持されやすいモデルです。特にRef.116400GVのZブルーは人気が高く、中古市場でも比較的高い相場で推移しています。ただし、ロレックス全体の相場は景気や中古需要の影響を受けるため、常に価格が上がり続けるとは限りません。短期的な値動きだけでなく、長期的な評価も含めて見ることが重要です。
Q: ミルガウスは人気がないと言われるのはなぜ?
A: ミルガウスは、スポーツロレックスの中でもデザインやコンセプトが独特なモデルです。稲妻型の秒針やグリーンサファイアクリスタルなどは個性的である一方、定番ロレックスらしいデザインを好む人には好みが分かれる部分もありました。また、耐磁性能という特徴も、一般ユーザーには必要性を実感しにくかったことから、サブマリーナーやGMTマスターIIほど広い人気にはつながらなかったと考えられています。
Q: 今から購入しても遅くない?
A: 現在でも、ミルガウスは十分検討する価値のあるモデルです。特に、現行ロレックスには少ない個性的なデザインや、廃盤モデルならではの希少性に魅力を感じる人には向いています。一方で、人気モデルは以前より価格が上がっているため、状態や価格バランスを見ながら選ぶことも大切です。用途や好みに合ったモデルを選べば、長く楽しめるロレックスのひとつといえるでしょう。
Q: 将来的に復活モデルは出る?
A: 現時点で、ロレックスからミルガウス後継モデルに関する正式発表はありません。ただし、ロレックスは過去にも一度生産終了したモデルを、後年になって復活させた例があります。そのため、将来的に耐磁性能を重視した新モデルが登場する可能性はゼロではありません。しかし、現在のミルガウス特有のデザインやコンセプトが、そのまま復活するとは限らない点には注意が必要です。
Q: 他に検討すべきロレックスはある?
A: ミルガウスを検討している人には、「エクスプローラーI」や「エアキング」なども比較対象になりやすいモデルです。特にエアキングは、耐磁性を意識した設計思想を持つモデルとして比較されることもあります。スポーツロレックスの中では、比較的個性を重視したモデルとして知られています。一方で、より資産価値や定番人気を重視する場合は、サブマリーナーやGMTマスターIIなども選択肢になるでしょう。
まとめ
ミルガウスは、ロレックスの中でも独自性の強いモデルとして知られており、廃盤後はその希少性やデザイン性が改めて注目されるようになっています。特に耐磁性能や個性的なデザインは、他のスポーツロレックスにはない魅力といえるでしょう。
一方で、ミルガウスは万人向けのモデルではなく、「人気ない」と言われる理由や価格変動の特徴も理解しておくことが大切です。だからこそ、相場だけで判断するのではなく、自分に合った価値を感じられるかどうかが重要になります。
ミルガウス廃盤によって高まった希少性や独特の魅力を理解しながら、自分らしいロレックスとして楽しんでいきましょう。
記事の監修
福留 亮司
『流行通信』を経て1990年に『エスクァイア日本版』編集部に参加し、1995年に副編集長に就任。
1997年よりフリーとして活動し、ファッション・時計・ライフスタイル領域を中心に幅広い取材・編集を手がけてきた。
2011年には『GQ Japan』シニアエディターを務め、雑誌・Web双方で豊富な実績を持つ。
時計分野では1990年代後半から企画・ブランド取材・モデルレビューを担当し、バーゼルワールドやジュネーブサロン(現 Watches & Wonders)などスイスの主要時計展示会を長年取材。ヴィンテージから現行モデルまで横断的な知識と深い造詣を有する。
writer
秋吉 健太
秋吉 健太(あきよし けんた)
編集者/クリエイター
雑誌編集20年、Web編集10年。『東京ウォーカー』編集長、Yahoo!ニュース エキスパートとして多数の記事を制作し、インタビュー企画・レビュー・解説記事など一次情報に基づくコンテンツを数多く手がけてきた。時計分野では5年以上にわたりブランド取材、モデルレビュー、専門家インタビューを担当し、ヴィンテージと現行の両領域に精通している。
FIREKIDSマガジンでは、ヴィンテージ時計の入門記事から専門的な取材記事、SEO構成の設計まで幅広く担当。正確な年代表記、モデル背景、真贋情報など、時計専門店として求められる一次情報と正確性を重視した記事づくりを心がけている。
