グランドセイコーが圧勝! FIRE KIDS銀座ナイン店・人気ヴィンテージ時計トップ10
時計マニアが集まるFIRE KIDSのスタッフが、ヴィンテージ時計の魅力を伝えるYouTubeコーナー。毎回異なるテーマで、厳選されたモデルをご紹介する。
FIRE KIDSの最大店舗となる銀座ナイン店で圧倒的な人気を誇ったのは、セイコーの『グランドセイコー』だった。今回は売れ筋ランキングTOP10をもとに、FIRE KIDSの野村と葛西がその理由と背景を語り合う。国産時計の台頭、ロレックスの安定感、そして通好みの時計が光る意外な展開まで、銀座でいま選ばれているヴィンテージとは?
グランドセイコーが堂々1位。銀座で選ばれている時計とは
「グランドセイコーが圧倒的なんですよ。2位と21本差って、かなり大きいです」と葛西さんが言うように、FIRE KIDS銀座ナイン店で最も売れた時計は、セイコーの『グランドセイコー』。2位のキングセイコーとも大きく差をつけており、国産ヴィンテージの存在感をあらためて証明する結果となった。

「頑張って良い個体を集めたからね。仕入れの成果が出て嬉しいですよ」(野村さん)
実際、ランキング上位にはセイコー勢が続く。2位は『キングセイコー』、3位にはロレックスの『デイトジャスト』がランクイン。4位にはオメガの『コンステレーション』、5位はロレックス『チェリーニ』という結果だった。

「ロレックスは安定して強いですね。でもグランドセイコーの数字は飛び抜けてました」(葛西さん)
「昔から知ってるお客さんとかも来てくれるし、昔から古いものが好きという人がやはり銀座にはいるよね。銀座はより“ヴィンテージらしい”時計を求めて来る人が多い印象」(野村さん)

ロレックスの堅実さと国産時計の台頭。後半ランクインモデル
6位以下にも、注目すべきモデルが並ぶ。6位はオメガ『シーマスター』、7位はセイコー『ロードマーベル』。8位にロレックス『オイスターデイト』、9位がオメガ『スピードマスター』、そして10位には4モデルが同率でランクインした。
「ユニバーサルジュネーブ、IWC『ラウンドケース』、ロレックスの『オイスターパーペチュアル』、カルティエ『サントス』が並びました。オイスターパーペチュアルが意外と下の方で驚きました」(葛西さん)
「それよりもユニバーサルが10位に入ったのが嬉しい。世間一般では認知度が低いブランドが入ってきてくれているというのは良い結果」(野村さん)
中でもセイコー・ロードマーベルのランクインは、国産時計への注目の高さを象徴している。特に、36000振動のモデルや筆記体のモデルが人気だという。
「グランドセイコーのファーストに近い印象のものもあるし、SD文字盤とかファーストに比べれば何分の1なの? みたいな値段だしね。良い時計です」(野村さん)
一方、『シーマスター』や『スピードマスター』といった定番モデルもランキングに入っているが、店によって動きは異なるという。
「中野店ではシーマスターがすごく足が早いけど、銀座では少しランクが落ちました。やっぱり置いているラインやお客様の層が違うんでしょうね」(葛西さん)
ランキング全体を見渡すと、ロレックス、セイコー、オメガという3強ブランドが上位を占めているのがわかる。

「景気の先行きが不透明なときって、堅い時計を選ぶ傾向が強くなる。ロレックスやグランドセイコーに行くのは自然な流れかもしれないね」(野村さん)
「カルティエなんかも、なんとなく流行りもの的な雰囲気があるんだけど、一生もののデザインの時計でもあるしね」(野村さん)
国産時計の再評価、確かな品質への信頼感、そして“通”の選択肢が光るランキング。人気の傾向を知っておくことは、お気に入りの1本を見つけるための助けとなるだろう。ヴィンテージ腕時計の購入を検討されている方は、ぜひチェックしてほしい。
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