時計はベルトを付け替えて楽しむべし。ファッション別おすすめベルトをチェック!

2024.03.19
Written by 編集部

出演:クリス(販売スタッフ)×向山さん(ゲスト)

いつもファイアーキッズにご来店いただいている時計好きのゲスト向山さんをお迎えして、販売スタッフのクリスさんとベルトの楽しさを語り尽くす。YouTubeと記事の後半には、ファッション別におすすめのベルトを紹介しているので、時計のコーディネートがワンパターンになりがちな人は要チェックだ!

向山さんのベルトコレクションを覗き見!

向山さんには、5kg以上にもなるベルトコレクションを持ってきていただいた。

まず出てきたのは、BAMBIのチェーンベルト。購入当時は1,800円のものが、今は4,000〜8,000円するという。

「これを着けている人とはあまりお友達になりたくない(笑)」と笑う向山さんだが、持ち主はもちろん向山さん。クリスさんが「もし野村店長がこのベルトを着けていたらWhen pigs fly!(ブタが空を飛ぶ)くらいありえない」と語るほど個性的なベルトだ。ほかにも、昔はよく見られた伸びるベルトやカレンダー付きのベルトなど、ザクザク出てくる。

クリスさんが「シチズンの『ダンディセブン』と合わせるといいのでは?」と語るBAMBIの高級ラインOSCARのベルトや、ロレックス『オイスターパーペチュアルデイト』のフィレンツェ仕上げを彷彿とさせる細かい模様が入ったベルトなども見られた。

自作でベルトをカスタマイズする時計職人さんも!

向山さんのベルトコレクションの中には女性用のベルトもある。BAMBIのエルミテックスは、イタリア製の金属素材使った世界で唯一自在に伸び縮みするメッシュバンドだ。

「エルミテックスは金以外にも銀も黒もあるんです。細かいメッシュを全部解いて、3色のコンビカラーにしている時計職人さんがいます」(向山さん)

「すごいですね。それは3色購入して自分でバラして……」(クリスさん)

「金銀黒のでき上がり。もうオセロを1000回くらいやるような根気が必要ですよ」(向山さん)

向山さんは、使い古されてゴミ箱行きになってしまうような革ベルトも自分で蘇らせているようだ。例えば、50〜60年前の時計に付けられていた竹腑のクロコダイルを、樹脂を染み込ませては磨く作業を3カ月〜半年ほど繰り返して再生させたという。向山さんの時計に対する情熱にはクリスさんも感服の様子だ。

時計は買うまでが楽しいという話をよく聞くが、二人はその説には異論を唱える。

「確かに、時計はどれにしようかと調べている時間が楽しいけれど、時計をゲットした後に使うのが楽しい」(クリスさん)

「特に、ヴィンテージの時計は革ベルトですよね。革ベルトを変えると時計の雰囲気は変わりますから。それを楽しまないでどうするんだ?」(向山さん)

時計の雰囲気はベルトを付け替えるだけで変えられる

ここで、ベルトを付け替えるだけでどれだけ時計の雰囲気が変わるのかを見てみよう。オメガ『シーマスター』のトップゴールドに3つのベルトを合わせてみた。

まずは、BAMBIのメッシュベルトを合わせた向山さん。しかし、本来のピカピカのベルトではヴィンテージには合わないことから、これまた手を加えてあるという。

「サンドペーパーで一皮剥きまして、湿った土の中に一週間埋めておきました。そうしたらよいサビ具合でヴィンテージ感が育まれた。もうグローバルスタンダードですからね、金属ベルトは土に埋めてヴィンテージ感を調整するのは」(向山さん)

次に「春に向けて爽やかなイメージも出したいですよね」と言って取り出したのは、クロコダイルの竹腑マット仕上げ。これはファイアーキッズオリジナルのベルトで、16,500円だ。相場的には4〜5万円の価値がある。裏にはスコッチガードが付いており、黒・茶・青の3色展開だ。

金のメッシュベルトから青のマットなクロコダイルに付け替えてみると、とても爽やかな印象に。春先から初夏が似合う仕上がりになった。汗をかく季節はまたメッシュのベルトに付け替えた方がよいだろう。

ベルトを変えて楽しむことは、ベルトの寿命を伸ばすことにもつながる。お気に入りの一本があれば、それに合わせたベルトを季節ごとに用意してみてもよいかもしれない。

3つ目は渋めのグリーンのベルトに付け替えた。爽やかな雰囲気から一転、秋冬が似合う時計に早変わりだ。

「今度はグリーンのベルトを付けてみたいと思います。流行りのウェザリング加工がしてあるようなベルトです。これは僕が最近ハマっている配色です」(向山さん)

「セクシーになりましたね。金が少しトーンダウンして控えめな感じになりますが、レザー自体がインパクトあります」(クリスさん)

「3色だけでこれだけ楽しめちゃいますからね」(向山さん)

ベルトを付け替えるだけでガラリと雰囲気が変わる時計。それならばファッションに合わせて楽しみたいところ。続いて、向山さんとクリスさんがファッションに合わせた似合うベルト(時計)を紹介する。

ヴィンテージ感のあるデニムに似合うベルトは?

ライトブルーのデニムを羽織ったクリスさん。デニムのステッチの色に合わせ、ヌバックの革ベルトをチョイスした。ステッチの色味とのさりげないリンクがオシャレ!

スウェット・トレーナーにおすすめのベルトは?

ラフなスウェットやトレーナーには、ジャバラのベルトが合うと語る向山さん。おすすめは、袖の上から着けること。汗をかいても心配なく、ベルトの締め付け感が苦手な人にも楽しんでもらえるカジュアルな着け方だ。

レザージャケットに合わせたいベルトは?

黒のシングルライダースを着たクリスさんは、ガルーシャのターコイズグリーンのベルトを合わせた。黒っぽいジャケットの色味に合わせてもよいが、目を引く鮮やかなカラーを入れることで差し色ファッションが楽しめる。

ベージュのニットと相性がいいベルトは?

向山さんがベージュのニットスタイルに合わせたのは、金ケースの時計に付けたフランボワーズのようなベリー色の革ベルト。こちらも差し色のように目を引くが、あたたかみのあるニットと相性がいい。

ホワイトコーデにフィットするベルトは?

白いコートにはフェミニンな印象の時計をおすすめする向山さん。ファッション上級者のワントーンコーデといった感じで、少しグレーがかった白いベルトをチョイス。時計もパールホワイトの文字盤で全体的に清潔感のある仕上がりだ。

上下が異なるジャケパンスタイルに合うベルトは?

バーガンディーのコーデュロイパンツに、薄いグレーのジャケットを羽織ったクリスさんが選んだのは、黒文字盤にバーガンディーベルトの組み合わせ。腕元だけを見ると浮いているようにも感じるが、パンツのカラーとリンクして全体のバランスが取れている。

ポップなカラーを引き立てるベルトは?

向山さんが色鮮やかなターコイズブルーのジャケットに合わせたのは、赤に近いこれまた色鮮やかなオレンジ色の時計。パンチの効いた色のファッションには、あえて同じくらいインパクトのある時計を選んだ方がなじみがいい。ケースとベルトはシルバーなので、色を引き立てて邪魔しないのがポイント。

お手持ちの時計に合わせて、ぜひいくつかベルトを購入しみてはいかがだろうか。普段のファッションが時計のベルトを変えるだけで、見違えるようにアップデートするかもしれない。

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